「日本マーケットは非常に重要」
クリプシュ、新イヤホン4製品を今夏投入 −商品戦略と音づくりを幹部に聞く
また、ヘッドバンドは、ひねっても大丈夫なとても強い素材でできていますし、持ち運びにも便利なように折りたためるようにもなっています。アクティブな人が強度を気にせず使える質の良さを持っていると言えるでしょう。
加えて、イヤーパッドのフィット感、使用感も重要視しました。インイヤーイヤホンでフィット感を大事にしたように、今回のオンイヤーでもフィット感にこだわっているわけです。
■音作りに対する思想は創業時から不変
ーー 日本市場での直近の状況では、オーバーヘッドの「Reference One」(関連ニュース)とカナル型の「Reference S4/S4i」(関連ニュース)が発売開始されたばかりですね。
Westfall 「Reference One」は「Image One」(関連ニュース)のクオリティを、「Reference S4/S4i」は「Image S4/S4i」(関連ニュース)ベースに、音質に配慮したプラグにしたりフィニッシュを変えたりすることで、スピーカーの「Referenceシリーズ」と同じ音作りとなるよう工夫したモデルですね。
ーー それらの製品では耐久性に優れるという新ケーブルを採用していますが、具体的にはどんなところを変えたのでしょうか?被覆や線材などを変えたのですか?
Kelley 独自テストを重ねて検証した素材を被覆に採用するなどしています。
ーー 音作りの傾向や思想はスピーカーとヘッドホンで共通しているのでしょうか。
Westfal 「Same Sonic Signature」という考え方が基本です。ライブミュージックを家(スピーカー)でも耳の中(ヘッドホン)でも同じように届けるというコンセプトを持っています。当然ながらスピーカーとヘッドホンでは使用する素材やドライバーのメカニズムなどが違ってくるため、研究・開発はスピーカーとヘッドホンで別々に行っていますが、目指す音は一緒のものです。
ーー 開発の際に参考にしている音楽ジャンルなどはありますか?
Kelley 興味深い質問ですね。コアとなる音作りは、コンシューマー用スピーカーであろうと劇場用スピーカーであろうと、そしてヘッドホン/イヤホンであろうと常に同じとなるよう心がけています。これは1946年の創業時からずっと変わっていません。音楽ジャンルについては、どのジャンルでもキレイに鳴らせるようにしています。
ーー 最後に改めてメッセージをお願いします。
Kelley クリプシュはオーディオ業界のパイオニアとして、音楽を本当に楽しむための製品を1946年の創業当時から追求し続けています。今回はイヤホンの話が中心となりましたが 我々はイヤホン以外にもバラエティー豊かな製品を揃えており、今後はApple AirPlayやBluetooth対応のスピーカーやサウンドバーなども発売していく予定です。日本ではこれからもイーフロンティアとのパートナーシップで製品を展開していきますので楽しみにしていてください。