ランブリング・レコーズが音楽を提供
音楽とファッション、ヘッドホンの融合 − 23区オムとパイオニアが仕掛けた店頭企画
今回の企画は、全国の百貨店に出展している20店舗で展開された。東条さんは、全国の23区オムの店舗環境を一手に手がける立場にあるのだが、企画を展開する上で店舗も厳選したという。
「こうした取り組みを行える環境が整った店舗を全国から選びました。中には百貨店側がこの企画に強く賛同してくれて、特別な展示スペースを用意するにいたった百貨店もありました」(東条さん)。
今回の実施された店舗も以下に記しておこう。その規模感が伝わるだろう。
そごう千葉店/小田急百貨店新宿店/東武百貨店池袋店/日本橋三越本店/阪急うめだ本店/あべのハルカス近鉄本店/京都タカシマヤ/大丸京都店/博多阪急/ジェイアール名古屋タカシマヤ/松坂屋名古屋店/大丸札幌店/パルクアベニュー・カワトク/藤崎/さくら野百貨店青森店/そごう広島店/天満屋広島緑井店/いよてつ高島屋
■プレゼントをあえて「アナログレコード」にした理由
併せて実施された、アナログレコードのプレゼントキャンペーンからも、今回の企画へのこだわり度合いが伺える。レコードブーム再来と言われている今だが、アナログプレーヤーを持っていないという人は少なくないだろう。なぜ、あえてプレゼントにアナログレコードを選んだのか。
これは福室さんの発案だった。「欧米におけるレコードブームが少しずつ日本にも波及してきていますよね。そういう状況を東条さんにお話しするなかで、プレゼントをレコードにしたら喜んでもらえるのではと提案したのです。レコードって、やはりモノとして持っていることが嬉しいですよね。音楽の仕事をしている僕にとっても特別感があるもので、手に取ると嬉しくなる。その感覚を味わってもらいたかったのです。プレーヤーを持っていない人は当然いらっしゃるでしょうが、同じ曲のファイルをダウンロードできる「ダウンロードカード」も同梱しているので、みなさんに音楽を楽しんでいただけると思います」。
レコードを7インチにしたことも、福室さんのこだわりだ。「12インチもいいけど、ちょっと大きい。7インチには、独特のほっとする感じがあるんです。ディスプレイするにも、7インチはちょうどよい大きさだと思います」。
レコードに収録されたのはMichel Legrandによる「Paris Canaille」「La Vie En Rose」(A面)と、Stepane Grappelliによる「viens au creux de mon epaule」「Red-O-Rey」(B面)という4曲だ。A面は軽快なピアノジャズ、B面はゆったりとしたヴァイオリンをフィーチャーしたジャズなのだが、どちらもこの季節らしい哀愁漂う音色と、日常に溶け込む馴染みよくやさしいメロディ。クリスマスを意識したというのも頷ける選曲だ。取材の都合上、記者はファイル再生で試聴したのだが、どの曲も楽器の暖かな音色が際立っていた。アナログレコードで聴いたら、きっとさらに素敵な響きが味わえるはずだろう。
■リアル店舗におけるコラボレーションの可能性
冒頭で紹介したように、『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』は「With Music」の第1弾であり、今後も様々な企画が検討・予定されているという。
東条さんは「始められたということは大きいですが、これをどう成長させるかが重要です」と話す。「インターネットを通じてモノを買う人が増えている中で、リアル店舗にしかできないことは何なのか。それは大きな課題です。今回も実際にヘッドホンを通じて音楽を体験するという、リアル店舗ならではの取り組みができたと考えています。」
家倉さんも今回の企画に手応えを感じている。「従来型イベントで、マニアのみなさんにヘッドホンを聴いていただくことは非常に重要なこと。一方で、ヘッドホンも良いものを使いたいと思いつつ、まだ手に取れていない、どれを選んでいいのかわからなかったというお客様にも、もっとオンキヨーやパイオニアのヘッドホンを聴いていただきたいのです。その意味で、23区オムにいらっしゃるような意識の高いお客様にヘッドホンを手にとっていただく機会は貴重でした」。
「こうした取り組みを行える環境が整った店舗を全国から選びました。中には百貨店側がこの企画に強く賛同してくれて、特別な展示スペースを用意するにいたった百貨店もありました」(東条さん)。
今回の実施された店舗も以下に記しておこう。その規模感が伝わるだろう。
そごう千葉店/小田急百貨店新宿店/東武百貨店池袋店/日本橋三越本店/阪急うめだ本店/あべのハルカス近鉄本店/京都タカシマヤ/大丸京都店/博多阪急/ジェイアール名古屋タカシマヤ/松坂屋名古屋店/大丸札幌店/パルクアベニュー・カワトク/藤崎/さくら野百貨店青森店/そごう広島店/天満屋広島緑井店/いよてつ高島屋
■プレゼントをあえて「アナログレコード」にした理由
併せて実施された、アナログレコードのプレゼントキャンペーンからも、今回の企画へのこだわり度合いが伺える。レコードブーム再来と言われている今だが、アナログプレーヤーを持っていないという人は少なくないだろう。なぜ、あえてプレゼントにアナログレコードを選んだのか。
これは福室さんの発案だった。「欧米におけるレコードブームが少しずつ日本にも波及してきていますよね。そういう状況を東条さんにお話しするなかで、プレゼントをレコードにしたら喜んでもらえるのではと提案したのです。レコードって、やはりモノとして持っていることが嬉しいですよね。音楽の仕事をしている僕にとっても特別感があるもので、手に取ると嬉しくなる。その感覚を味わってもらいたかったのです。プレーヤーを持っていない人は当然いらっしゃるでしょうが、同じ曲のファイルをダウンロードできる「ダウンロードカード」も同梱しているので、みなさんに音楽を楽しんでいただけると思います」。
レコードを7インチにしたことも、福室さんのこだわりだ。「12インチもいいけど、ちょっと大きい。7インチには、独特のほっとする感じがあるんです。ディスプレイするにも、7インチはちょうどよい大きさだと思います」。
レコードに収録されたのはMichel Legrandによる「Paris Canaille」「La Vie En Rose」(A面)と、Stepane Grappelliによる「viens au creux de mon epaule」「Red-O-Rey」(B面)という4曲だ。A面は軽快なピアノジャズ、B面はゆったりとしたヴァイオリンをフィーチャーしたジャズなのだが、どちらもこの季節らしい哀愁漂う音色と、日常に溶け込む馴染みよくやさしいメロディ。クリスマスを意識したというのも頷ける選曲だ。取材の都合上、記者はファイル再生で試聴したのだが、どの曲も楽器の暖かな音色が際立っていた。アナログレコードで聴いたら、きっとさらに素敵な響きが味わえるはずだろう。
■リアル店舗におけるコラボレーションの可能性
冒頭で紹介したように、『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』は「With Music」の第1弾であり、今後も様々な企画が検討・予定されているという。
東条さんは「始められたということは大きいですが、これをどう成長させるかが重要です」と話す。「インターネットを通じてモノを買う人が増えている中で、リアル店舗にしかできないことは何なのか。それは大きな課題です。今回も実際にヘッドホンを通じて音楽を体験するという、リアル店舗ならではの取り組みができたと考えています。」
家倉さんも今回の企画に手応えを感じている。「従来型イベントで、マニアのみなさんにヘッドホンを聴いていただくことは非常に重要なこと。一方で、ヘッドホンも良いものを使いたいと思いつつ、まだ手に取れていない、どれを選んでいいのかわからなかったというお客様にも、もっとオンキヨーやパイオニアのヘッドホンを聴いていただきたいのです。その意味で、23区オムにいらっしゃるような意識の高いお客様にヘッドホンを手にとっていただく機会は貴重でした」。