新製品の詳細も
ハーマンのオーディオ担当幹部が小社を訪問。マークレビンソン、REVEL、JBLの今後を語った
■REVELはマクレビとマッチする、より高価格な商品を開発
ジム氏 新商品の開発計画ですが、当然、ブランドによって計画は異なります。REVELに関しては、よりハイエンドな商品を展開したいと考えています。
現在のREVELのパフォーマンスは充分なレベルに到達しています。その中でも「ULTIMA 2」は、世界中のスピーカーのなかでも最高級のランクに入っています。ただし競合ブランドの、同等のパフォーマンスの製品に比べるとかなり安いのも事実です。より高性能で、より高価格帯の製品を出していきたいです。
特に今後は、REVELとマークレビンソンをペアでアピールしていきたいと考えています。現在はREVELのスピーカーの価格帯が安すぎて、マークレビンソンの価格帯に見合う物がありませんので、今後はそういったスピーカーを出していきたいです。
■JBLブランドでは「サプライズ」を用意
ジム氏 そしてJBLについても、ハイエンドスピーカーの性能改善に現在は注力しています。スタジオモニターシリーズなどです。
――それは楽しみですね。発表や発売はいつ頃を目指してますか?
ジム氏 様々なプロジェクトが同時に動いています。いくつかの新しい技術を開発していますが、先ほど申し上げた通り、常にリサーチして、より良い方法はないかと研究しております。コンプレッションドライバーやJBL技術の全般を改良するべく、フラグシップ製品に技術を投入したいと考えています。
今の段階ではまだ詳細をお伝えできないのですが、2018年1月のInternational CESではサプライズをお届けできると思います。ベネチアンホテルにブースを3部屋ぶん押さえてあります。そのほかハードロックホテルでも、例年通りハーマングループが新商品を展示します。
――マークレビンソンについてはいかがでしょう?
ジム氏 マークレビンソンについては、発表会で6枚のスライドで紹介したように、最近6つの新たなモデルを展開しただけでなく、さらに新しい2つのモデルを展開する予定です。これらは全て500シリーズのアンプで、ブランドの中でもコアにあたるものです。
今後の方向性ですが、新技術を開発するべく、日々研究を進めて参ります。業界は迅速に変化しており、音楽の聴き方も変わっています。ストーリーミングなどのデジタルコンテンツを聴く方が増えていますし、接続についても、Bluetooth、Wi-Fiといった様々な形があります。新技術を開発することで、お客様の音楽の聴き方に合わせて、どんな聴き方でもベストな音質を届けたいと考えています。
「なるべく多くの方に良い音を聴いて頂きたい」というのが、我々の究極的な目標です。これはまさに「音楽への愛」なのです。
―― 我々も期待していますし、読者も期待していると思います。新商品の発売を楽しみにしています。本日はありがとうございました。