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米国ヒューレッド・パッカード、9月に業界初のDVD+RW/CD-RWコンビネーションドライブ

公開日 2001/08/21 21:55
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●ヒューレット・パッカード(米国カリフォルニア州)は、20日(現地時間)、業界初のコンビネーションDVD+RW/CD-RWドライブを9月から出荷することを発表した。価格は、米国の量販店「Best Buy」、「Circuit City」、「Comp USA」などで、DVD+RWドライブが599ドル(7万円台前半)、DVD+RWディスクが15.99ドル(2000円前後)を予想している。日本国内での発売は未発表。

発表されたDVD+RWドライブは「dvd100i」。家庭やオフィスで、初心者から上級者まで、デジタルやアナログビデオ、データおよび写真などを、DVDおよびCDに手軽に記録・消去できる。PCへのインストールは簡単で、ユーザーは「dvd100i」でDVD+RWフォーマットを使用して、自分のビデオからDVDを制作することができる。また、カムコーダーやビデオデッキからDVDまで直接アナログあるいはデジタル・ビデオを転送することもできる。

HP社、副社長 兼 Personal Storage SolutionsジェネラルマネージャーのJohn Spoffordは語った、「最初のDVD+RWである、このドライブは、人々が彼らの貴重なビデオメモリーを作成し共有する方法を変えてしまうでしょう。」 また、「このドライブの登場で、ユーザーは安全に大量の情報を格納し、カスタムビデオを作成する新しい方法および音楽ディスクを調査することができ、ほとんどのDVDビデオプレーヤーあるいはDVD-ROMドライブを所有する誰とでも、それらのディスクを共有することができます。そのうえ、ビデオテープと異なり、その耐久性は100年以内続くでしょう」とも述べた。

dvd100iドライブにバンドルされるソフトは、まずソニックソリューションズの「HP MyDVD Video」がある。これはホームビデオをDVD記録のためのステップを消費者に対話型の方法によって編集させるもの。またVeritas社による「HP Recordnow」は、音楽やデータのCDおよびDVDを早く簡単に作れるもの。「HP DLA」は、CDまたはDVDへのアプリケーションからのファイルを直接ドラッグ・アンド・ドロップすることができる。そしてCyberlink社のソフトDVDプレーヤー「Power DVD」や、「HP Simple Backup」は重大なデータを高信頼性でバックアップすることができる。

そのほか技術的には、IDE/ATAPI仕様のバッファー・アンダーラン保護技術を備え、DVDのリライト(再書き込み)スピードは2倍または4倍、読み込みは8倍、そしてCD-Rは12倍の書き込み、10倍のリライトと32倍の読み取り速度である。

DVD+RWフォーマットは、HP社、MCC/Verbatim社、フィリップス・エレクトロニクス、リコー会社株式会社、ソニー株式会社およびヤマハ株式会社が開発した次世代の光学の記憶技術。普遍的な互換性を持ち、書き直すことができるDVDフォーマットは、パーソナル・コンピューティングと家電の製品間のやりとりを可能にする。DVD+RWレコーダーに書かれたDVD+RWディスクは、大多数の既存プレーヤーおよび将来的なDVDビデオプレーヤーおよびDVD-ROMドライブ上で、読み再生することができる。デル・コンピューターとトムソンのマルチメディアも最近、積極的にDVD+RWを支援し促進するために参画した。そして25を越える追加の会社が、DVD+RおよびDVD+RW技術の支援を表明している。(AV REVIEW編集部)

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