ビクター、民生用HDカメラの発表会を実施。質疑応答 全紹介
<左>常務取締役 土屋栄一氏 <右>『GR-HD1』 |
まず初めに、常務取締役の土屋栄一氏が同社のデジタルハイビジョン製品に関する本年の方針などを語った。
「2002年からデジタル化の大きなうねりが起きており、本年、PDPは昨年の約2倍、DVDは120%くらいの需要が予想されます。2月1日にはテレビ放送50周年を迎え、年末には地上波デジタル放送も開始されます。日本ビクターとしては、この様な流れに合わせ、HDストレージやネットワークAVシステムなどにも力を入れていきたいと考えています。本日発表する『GR-HD1』は、「録る・観る・創る」という3つの楽しみ方を実現した製品になっていると思います。」
次に、商品企画部長の並木康臣氏より『GR-HD1』の具体的な説明が行われた。
同氏は「とても高額な業務用のHDカメラを民生用としてリーズナブルな価格で提供することで、今まで『観る』だけであったハイビジョンを『撮る=創る』ことができるようになります。ハイビジョンというのは画が繊細であるというだけでなく、通常のDVムービーの3倍近い画素数により、感情にうったえかけるほどの色彩を表現することができます。」と語った。発売は3月上旬となる。
本機の詳細な内容は別項にて紹介する。また、本発表会で行われた質疑応答を以下に掲載する。
Q.オープン価格だが予想実売価格は?
A.本体は35万円前後の予想です。別売アクセサリーキットと合わせると40万円前後となります。
Q.アクセサリーキットに同梱された編集ソフトはWindows専用だが、Macへの対応は考えているのか?
A.Apple社と相談・検討中です。現在、話し合いを進めているところです。
Q.撮像素子に3CCDを使わなかったのはなぜか?
A.民生用の製品として、プログレッシブCCDを採用するのが最もリーズナブルであると考えました。
Q.ハイビジョン放送などを録画するデッキとしての使用は可能か?
A.i-Link接続による書き戻し、という形で可能ですが750pの信号方式に限られます。また、コピーガードのかかった放送などは記録できません。
Q.東京ビデオフェスティバルなどでプロ・アマを問わない交流を持っているが、本製品をアマチュアにどのようにアピールしていくのか?
A.2月に行われる発表会でも本製品の紹介の場を設ける予定です。また、今後本フェスティバルにHD部門を設けることも検討しています。
Q.目標販売台数は?
A.2003年はデジタルビデオカメラのシェア1%を目標としています。販売は国内にとどまらず、世界的に展開していきたいと考えています。
(Phile-web編集部)