台湾CMO、アモルファスシリコンTFT駆動による世界最大有機ELディスプレイを開発
ポリシリコンTFTとは異なり、液晶ディスプレイで広く使われてきたアモルファスシリコンTFTで有機ELを駆動することにより、簡易かつ低コストでディスプレイの大画面化を可能にした。これにより、通常のLCDに比べて、優れた色再現性、視野角を実現しながら、20型の大画面で消費電力を半分に削減する事に成功した。また有機ELは動画特性に優れていることから、今後飛躍的な成長の予想される大型の薄型テレビ市場への適用が可能となる。
発表された20型プロトタイプはトップエミッション構造のアクティブ駆動を採用しており、フルカラー表示が可能。WXGA (解像度1280 x 768 ) 対応で、輝度300 cd/m2使用時において25Wの消費電力を実現した。ピーク輝度は500cd/m2以上が可能という。有機発光層はアモルファスシリコンTFT上に形成されており、有機材料の最適化及び特殊な光学的デバイス構造によって、CRTを凌駕する色再現性及び高効率を実現したという。
なお本機は、今年5月、米国で開催されるSID2003で実機のデモを予定している。
(Phile-web編集部)