<IFA2003ベルリンショー・レポート 16>RWPPIメンバー2社がDVD-RWスタンパー販売とディスク開発に関するサービスを開始
三菱化学メディア(株)では、これまで培ってきたCD-R/RW、DVD-Rのスタンパービジネスのノウハウをもとに、全世界のディスクメーカーに向けたDVD-RWスタンパーの外販ビジネスを11月より開始する。
同時にパイオニア(株)では、これらディスクメーカーに向けたDVD-R/DVD-RW技術サポートサービスを提供し、開発用スタンパーの提供、ディスク作製情報の提供、ディスク開発キットの提供、ストラテジー設定サポートの4つのサービスを行っていくという。
サービスははじめに三菱化学メディア(株)が2倍速DVD-RWを対象としたスタンパーを販売し、必要なディスク作製情報をパイオニア(株)が提供する形態で開始していく。
本サービスの開始についての報道向けアナウンスは、2003年8月29日より開催のIFA2003ベルリンショーにおいて執り行われた。発表の会場となったRWPPI展示ブースには世界各国から集まった報道関係者が足を運んだ。
はじめにRWPPIの欧州代表を勤めるパイオニア・ヨーロッパの大久保政治氏が挨拶をおこない、これまでRWPPIがDVD-RWメディアの世界的な普及を目的に展開してきた活動を高く評価しながら、「今回の新しいビジネスのスタートを契機に、DVD-R/DVD-RWメディアが今後ますますユーザーにとってもっとも便利で信頼性の高い録画メディアとして成長していくことでしょう」と期待の言葉を寄せた。
続いて三菱化学メディア(株)の吉田秀実氏が登壇。「これまで困難だったDVD-RWのスタンパー技術の外販サービスを遂にご提供できることを大変うれしく思います」と喜びをあらわにした。吉田氏は最後に「品質の高さ、使いやすさをご実感いただけるようなスタンパー製品をご提供して参りたい」と強く意気込みを語った。
最後にパイオニア(株)から小川雅弥氏が挨拶を行い、同社が提供する新しいサービスの詳細を解説。小川氏は「あらゆるメディアメーカーの皆様に、DVD-RWディスクを安心して製造いただけるようサポート体制を充実させ、またユーザーの方々にもDVD-RWメディアを潤沢に供給して参ります」と語り、決意のほどを明らかにされた。
今後急速に拡大が予想される世界の記録型DVD市場に、高品質で互換性の高いDVD-RWメディアが円滑に供給されること望むとともに、一層の普及を期待したい。
■写真左:RWPPIの欧州代表を勤めるパイオニア・ヨーロッパの大久保氏
■写真右:三菱化学メディア(株)吉田秀実氏
(Phile-web編集部・山本)
[IFA2003REPORT]