凸版印刷が英国CDT社と共同でフルカラー大型有機ELディスプレイを開発
●凸版印刷(株)は、高分子有機ELディスプレイのリーディングカンパニーである英国ケンブリッジ・ディスプレイ・テクノロジー社(以下:CDT社)、ならびに光電子材料として注目されているデンドリマーを用いた有機EL材料の開発を進めている英国CDT-Oxford社との間にフルカラー有機ELディスプレイの開発に向けた共同開発契約を締結したことを発表した。
同社では2002年から英国オプシス社とデンドリマーを用いた有機ELディスプレイの共同開発を行ってきた。その後、CDT社がオプシス社の経営権を取得し、CDT-Oxford社となったことから、今回CDT社、CDT-Oxford社との3社間による共同開発として再スタートする運びとなった。
この共同開発では、ディスプレイの大型化に有利な印刷法を主眼とした、高分子とデンドリマーをベースとする有機EL材料の開発とプロセスの最適化を推し進めながら、2007年に大型TV仕様の商用化を予定しているという。
今日、有機ELディスプレイは、薄型、省電力のディスプレイデバイスとして注目を浴びる一方、材料の超寿命化が課題とされている。同社ではCDT社の材料技術をベースに、液晶TVと同等レベルの450nitにおける輝度半減寿命6万時間の達成を目指す。フルカラー化については、インクジェット法、フォトリソ法等による3色塗り分けや、白色ELとカラーフィルターの組み合わせ等があるが、同社では印刷のコア技術を用いたフルカラー化を実現する考えである。同社ではまた、12インチクラスのVGAフルカラー・アクティブマトリックス・ディスプレイパネルの試作ラインとして10億円の設備投資を行い、同社総合研究所のスーパークリーンルーム内に設置を進めている。
(Phile-web編集部)
同社では2002年から英国オプシス社とデンドリマーを用いた有機ELディスプレイの共同開発を行ってきた。その後、CDT社がオプシス社の経営権を取得し、CDT-Oxford社となったことから、今回CDT社、CDT-Oxford社との3社間による共同開発として再スタートする運びとなった。
この共同開発では、ディスプレイの大型化に有利な印刷法を主眼とした、高分子とデンドリマーをベースとする有機EL材料の開発とプロセスの最適化を推し進めながら、2007年に大型TV仕様の商用化を予定しているという。
今日、有機ELディスプレイは、薄型、省電力のディスプレイデバイスとして注目を浴びる一方、材料の超寿命化が課題とされている。同社ではCDT社の材料技術をベースに、液晶TVと同等レベルの450nitにおける輝度半減寿命6万時間の達成を目指す。フルカラー化については、インクジェット法、フォトリソ法等による3色塗り分けや、白色ELとカラーフィルターの組み合わせ等があるが、同社では印刷のコア技術を用いたフルカラー化を実現する考えである。同社ではまた、12インチクラスのVGAフルカラー・アクティブマトリックス・ディスプレイパネルの試作ラインとして10億円の設備投資を行い、同社総合研究所のスーパークリーンルーム内に設置を進めている。
(Phile-web編集部)