メンバー企業も69社に拡大、RWPPIの第27回定期ミーティングが開催される
●RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)は、10月29日に同事務局本部において27回目の定例会議を開催した。この日も開会に先立ち、団体代表の相澤宏紀氏による挨拶が行われた。
相澤氏は「昨今、コンシューマーエレクトロニクス業界ではBlu-rayとHD DVDの競争が話題となっているが、一般ユーザーにとっての録画メディアはまだまだDVDが中心であり、最も親しまれている商品である」と語り、昨年と今年の市場におけるDVDレコーダーの販売実績データなどを示しながら、そのバリエーションや販売台数が大幅に拡大し、より活気づく市場の実態を浮き彫りにしてみせた。
相澤氏はまた「業界内ではDVD-Rがあれば充分という声もいくつかあるが、DVD-RできることはDVD-RWでできる。さらに言えば、録画に失敗した時の書き直しなど、DVD-RでできないこともDVD-RWならできる点により着目をいただきたい」としながら、「“DVD-RW>DVD-R×1000”」という、DVD-RWのアドバンテージをわかりやすくイメージさせる独自のコンセプトを図式にし紹介した。
RWPPIには、今回の定例会議より現在69社のメンバーが参加することとなった。毎回の会議ごとに急速な成長を遂げる背景には、同団体がこれまでに行ってきた活動が業界からいっそうの注目を浴び、着実な成果をあげているからに他ならない。今回の会議では、新たにB.H.Aコーポレーション、(株)ジャングル、Medio Stream, Inc.の3社が新しいメンバーとして紹介されたほか、前回定例会議より加盟した国内・海外の合計5社からの代表者による挨拶も行われた。各社の代表者ともに、RWPPIへの強い参加意欲をあらわにする、力強いコメントを残した。
続いてRWPPI事務局の森下氏より、先に開催されたCEATEC JAPANにおける活動の成果報告と、来年開催されるCES/CeBITへの出展計画が明らかにされた。
RWPPIのCEATECイベントにおける展示内容の詳細についてはこちらをぜひご参照いただきたい。森下氏は「今回22社の会員メーカーに積極的な参加をいただき、イベントを成功させることができた」と語り、会員メンバーの活躍を労った。今回の出展内容となる特設イベントでは、デジタル放送のコピーワンスコンテンツはCPRM対応のDVD-RWで自在に楽しめることが充分にアピールできたと語る森下氏だ。他にも今回はDVD-RW/DVD-Rに関係する「ニューテクノロジーコーナー」を新たに設けたことにより、業界関係者へメディアの進化を強く訴求することができ、人気も高かったという。
来年に迫った米国のCES 2005(2005年1月開催)は、会場におけるブースのロケーションが決定され、その報告が行われたほか、キーコンセプトに「Enjoying Life with DVD-RW & R Compatible, Convenient, Reliable」を掲げ、DVD-RWの魅力を伝えて行くことが発表された。またドイツにおいてかいさいされるCeBIT 2005(2005年3月)にも、RWPPIとして参加することが明らかにされた。
今回の定例会議ではまた、先のDVDフォーラムにおいてもDVDメディアに関する新しい技術として発表された「6倍速対応 DVD-RW」「16倍速対応 DVD-R」「DVD-R Dual Layer」の詳細が再度、パイオニア(株)の谷口氏より報告された。
谷口氏は各高速記録対応メディア、ならびに2層メディアに関する開発技術、仕様、並びにフォーマット策定の進行状況が様々なデータの報告を交えながら詳細に伝えられた。報告の中では、1倍速から16倍速まで、ますます多様化する高速記録対応のDVDメディアに関する、新しい指標となる「クラスマーク」が、現在DVDフォーラムにおいて準備されていることも明らかになった。
メディアの高速化に伴い、低速メディアの記録には対応しない録画機なども登場しはじめ、市場に出回る製品どうしの対応状況が今日より複雑化している。「クラスマーク」は、新旧録画機器のコンパチビリティや、それぞれがどの記録速度をカバーするディスクであるのか、よりわかりやすくユーザーに示す手段として提案されている。
「クラスマーク」の細かな運用ルールについては、DVDフォーラムフラグチェアを務めるパイオニア(株)の松田氏から説明された。DVD-RWのクラスマークについては現在、DVDフォーラムにおいてそのロゴが取り決められ、ロゴマニュアルが設定されている段階であるという。コンシューマーの困惑、誤解をさけるためにも、DVD-RWを「必ず1倍速に対応するものをクラス0」「必ず4倍速に対応するものをクラス1」に区分し、「クラス1」に該当する製品には、ディスク盤面やパッケージにマークが表記されるようになる。さらにパッケージにはクラスマークの説明文を明記することとなる。クラスマークについては、今後ロゴマニュアルが正式にリリースされるとともに、RWPPIのホームページでもその詳細が報告される予定である。
続いてDVD-RW/DVD-Rディスクへの記録に対応した、パイオニア、ソニーの最新HDD+DVDレコーダーが紹介された。パイオニア(株)の山田氏からは同社の今冬新製品に関する機能の概要、ラインナップ、および実機によるデモンストレーションが行われた。山田氏は「22万語を収録した辞書機能、DVD-RディスクへのVRモード記録実現とともに、上位機ではパイオニアならではの高画質録画・再生を実現した点をユーザーにアピールしていきたい」と意気込みが語られた。
ソニー(株)の斉藤氏からはスゴ録シリーズのレコーダー製品が紹介された。同氏は「簡単・賢い・きれい」を実現した各機種の概要と、スゴ録シリーズの特長である「おまかせ機能」の進化した姿が実演を交えて披露された。普及モデルにまで、ユーザーの満足に配慮された細かな機能の搭載を実現した、両社のモデルはこの冬のボーナス商戦においても大いに注目を浴びそうだ。
定例会議の締めくくりには、マルチメディア評論家である麻倉怜士氏により、「CEATEC/FPDインターナショナルにみるデジタルAVの最新トレンド」をテーマにした特別講演会が行われた。麻倉氏は「マルチメディア業界では2007年に次のデジタル革命が起こるだろうと言われている」と語り、両イベントに展示された、話題を集めた技術や展示内容をピックアップして紹介した。
FED、有機ELを中心とした次世代ディスプレイが、ハイビジョン時代の加速とともにブレイクし、サービスも充実するだろうと語った麻倉氏は、そのほかにもCEATECでソニーから発表された「VAIO type X」が提唱した「テレビ番組を“全部録画できる”レコーダー」や、「DLNAを中心としたホームネットワークの本格化」を取り上げ、「これらの機器が各社から登場した時、優秀なサービスを提供してリーディングカンパニーとなれるよう皆様のご活躍を期待したい」と参加した各企業メンバーにエールを贈った。
(Phile-web編集部 山本)
相澤氏は「昨今、コンシューマーエレクトロニクス業界ではBlu-rayとHD DVDの競争が話題となっているが、一般ユーザーにとっての録画メディアはまだまだDVDが中心であり、最も親しまれている商品である」と語り、昨年と今年の市場におけるDVDレコーダーの販売実績データなどを示しながら、そのバリエーションや販売台数が大幅に拡大し、より活気づく市場の実態を浮き彫りにしてみせた。
相澤氏はまた「業界内ではDVD-Rがあれば充分という声もいくつかあるが、DVD-RできることはDVD-RWでできる。さらに言えば、録画に失敗した時の書き直しなど、DVD-RでできないこともDVD-RWならできる点により着目をいただきたい」としながら、「“DVD-RW>DVD-R×1000”」という、DVD-RWのアドバンテージをわかりやすくイメージさせる独自のコンセプトを図式にし紹介した。
RWPPIには、今回の定例会議より現在69社のメンバーが参加することとなった。毎回の会議ごとに急速な成長を遂げる背景には、同団体がこれまでに行ってきた活動が業界からいっそうの注目を浴び、着実な成果をあげているからに他ならない。今回の会議では、新たにB.H.Aコーポレーション、(株)ジャングル、Medio Stream, Inc.の3社が新しいメンバーとして紹介されたほか、前回定例会議より加盟した国内・海外の合計5社からの代表者による挨拶も行われた。各社の代表者ともに、RWPPIへの強い参加意欲をあらわにする、力強いコメントを残した。
続いてRWPPI事務局の森下氏より、先に開催されたCEATEC JAPANにおける活動の成果報告と、来年開催されるCES/CeBITへの出展計画が明らかにされた。
RWPPIのCEATECイベントにおける展示内容の詳細についてはこちらをぜひご参照いただきたい。森下氏は「今回22社の会員メーカーに積極的な参加をいただき、イベントを成功させることができた」と語り、会員メンバーの活躍を労った。今回の出展内容となる特設イベントでは、デジタル放送のコピーワンスコンテンツはCPRM対応のDVD-RWで自在に楽しめることが充分にアピールできたと語る森下氏だ。他にも今回はDVD-RW/DVD-Rに関係する「ニューテクノロジーコーナー」を新たに設けたことにより、業界関係者へメディアの進化を強く訴求することができ、人気も高かったという。
来年に迫った米国のCES 2005(2005年1月開催)は、会場におけるブースのロケーションが決定され、その報告が行われたほか、キーコンセプトに「Enjoying Life with DVD-RW & R Compatible, Convenient, Reliable」を掲げ、DVD-RWの魅力を伝えて行くことが発表された。またドイツにおいてかいさいされるCeBIT 2005(2005年3月)にも、RWPPIとして参加することが明らかにされた。
今回の定例会議ではまた、先のDVDフォーラムにおいてもDVDメディアに関する新しい技術として発表された「6倍速対応 DVD-RW」「16倍速対応 DVD-R」「DVD-R Dual Layer」の詳細が再度、パイオニア(株)の谷口氏より報告された。
谷口氏は各高速記録対応メディア、ならびに2層メディアに関する開発技術、仕様、並びにフォーマット策定の進行状況が様々なデータの報告を交えながら詳細に伝えられた。報告の中では、1倍速から16倍速まで、ますます多様化する高速記録対応のDVDメディアに関する、新しい指標となる「クラスマーク」が、現在DVDフォーラムにおいて準備されていることも明らかになった。
メディアの高速化に伴い、低速メディアの記録には対応しない録画機なども登場しはじめ、市場に出回る製品どうしの対応状況が今日より複雑化している。「クラスマーク」は、新旧録画機器のコンパチビリティや、それぞれがどの記録速度をカバーするディスクであるのか、よりわかりやすくユーザーに示す手段として提案されている。
「クラスマーク」の細かな運用ルールについては、DVDフォーラムフラグチェアを務めるパイオニア(株)の松田氏から説明された。DVD-RWのクラスマークについては現在、DVDフォーラムにおいてそのロゴが取り決められ、ロゴマニュアルが設定されている段階であるという。コンシューマーの困惑、誤解をさけるためにも、DVD-RWを「必ず1倍速に対応するものをクラス0」「必ず4倍速に対応するものをクラス1」に区分し、「クラス1」に該当する製品には、ディスク盤面やパッケージにマークが表記されるようになる。さらにパッケージにはクラスマークの説明文を明記することとなる。クラスマークについては、今後ロゴマニュアルが正式にリリースされるとともに、RWPPIのホームページでもその詳細が報告される予定である。
続いてDVD-RW/DVD-Rディスクへの記録に対応した、パイオニア、ソニーの最新HDD+DVDレコーダーが紹介された。パイオニア(株)の山田氏からは同社の今冬新製品に関する機能の概要、ラインナップ、および実機によるデモンストレーションが行われた。山田氏は「22万語を収録した辞書機能、DVD-RディスクへのVRモード記録実現とともに、上位機ではパイオニアならではの高画質録画・再生を実現した点をユーザーにアピールしていきたい」と意気込みが語られた。
ソニー(株)の斉藤氏からはスゴ録シリーズのレコーダー製品が紹介された。同氏は「簡単・賢い・きれい」を実現した各機種の概要と、スゴ録シリーズの特長である「おまかせ機能」の進化した姿が実演を交えて披露された。普及モデルにまで、ユーザーの満足に配慮された細かな機能の搭載を実現した、両社のモデルはこの冬のボーナス商戦においても大いに注目を浴びそうだ。
定例会議の締めくくりには、マルチメディア評論家である麻倉怜士氏により、「CEATEC/FPDインターナショナルにみるデジタルAVの最新トレンド」をテーマにした特別講演会が行われた。麻倉氏は「マルチメディア業界では2007年に次のデジタル革命が起こるだろうと言われている」と語り、両イベントに展示された、話題を集めた技術や展示内容をピックアップして紹介した。
FED、有機ELを中心とした次世代ディスプレイが、ハイビジョン時代の加速とともにブレイクし、サービスも充実するだろうと語った麻倉氏は、そのほかにもCEATECでソニーから発表された「VAIO type X」が提唱した「テレビ番組を“全部録画できる”レコーダー」や、「DLNAを中心としたホームネットワークの本格化」を取り上げ、「これらの機器が各社から登場した時、優秀なサービスを提供してリーディングカンパニーとなれるよう皆様のご活躍を期待したい」と参加した各企業メンバーにエールを贈った。
(Phile-web編集部 山本)