フレッツユーザー向けVODサービス「オンデマンドTV」が3月9日スタート
(株)オン・デマンド・ティービーは、NTT東西のフレッツユーザー向け映像配信サービス「オンデマンドTV」を3月9日より開始する。
同社は伊藤忠商事が66%を、NTT西日本が33%を出資する新会社。コンテンツ調達やインフラ整備は伊藤忠が、ブロードバンド回線のインフラはNTT西日本がそれぞれ提供する。
サービスは映画を中心としたコンテンツのVOD配信と、MTVやESPNなど専門チャンネル24局のストリーミング放映が2本柱。VOD対象となる作品は当初1,000本からスタートし、年内に2,800本程度、5年後には5,500本に拡充する予定。なお、ソニー・ピクチャーズとワーナーエンターテイメントとライセンス契約を締結しており、両社の新作・旧作は当初から充実する見込み。
従来のVODサービスは特定のインターネットサービスプロバイダー(ISP)との契約が必要だったが、オンデマンドTVではどのISPを使っていても、NTT西日本の「フレッツ・光プレミアム」「Bフレッツ」「フレッツ・v6アプリ」、NTT東日本の「Bフレッツ」「フレッツ・ドットネット」のいずれかに加入していれば利用できる。
スタートする3月9日時点では京阪神地域がサービス対象で、6月頃には愛知や広島などに拡大、その後NTT東日本の管轄地域でも利用可能にし、今年冬には全国で利用可能にする予定だ。
コンテンツは当初4Mbps程度のMPEG2で配信されるが、今年秋頃にはH.264を導入し、これにあわせてADSL向けのサービスも開始する見込み。なお、H.264ではHDTV映像の配信も予定しているとのことだ。コンテンツの視聴中には早送りや巻き戻しも行え、どちらも7.5倍速となる。
BSデジタルなどでも採用されている誤り訂正技術「FEC(フォワードエラーコレクション)」技術を導入し、パケットロスによる映像劣化を低減、安定した品質で配信が行えるという。
加入料は5,250円で、月額基本料はVOD見放題の「みほうだいプラン」が2,100円、24の専門チャンネルが楽しめる「多ちゃんねるプラン」が2,100円。VODと専門チャンネルのどちらも楽しめる「よくばりプラン」は3,150円となっている。さらに、毎月2作品までVOD視聴が行える「おてがるプラン」も用意され、月額料金は577円。
このほか、視聴にはバッファロー製の専用受信機が必要。購入することも可能だが、レンタル料は月々315円となっている。背面にはビデオ出力、アナログ2ch出力、D端子出力、イーサネット端子を装備。全面にはUSBポートも装備し、将来の機能拡張に使用するという。なお、この専用受信機のGUIはスクウェア・エニックスが開発を行っている。
新作などの視聴には別途オプション料金が必要なものもある。作品ごとに105円から420円の価格が設定されている。別途料金が必要なものと無料で見放題なコンテンツの比率は「2:8程度」とのこと。
本日行われたサービス開始の記者会見には、オン・デマンド・ティービー社長の梶原浩氏をはじめ、端末を開発したバッファローの斉木社長、GUI開発を担当したスクウェア・エニックスの和田社長など、関係各社の幹部がそろって出席した。
梶原社長は、2000年に岡山で行われたブロードバンドのフィールド実験に、伊藤忠商事のコンテンツ調達担当として参加。「そのときVODサービスに触れ、いずれこういう時代がくる」と考えたという。「その後サービス開始まで5年かかったが、インフラが整わないうちにサービスを開始しても意味がない。ブロードバンドが広がりを見せているいまは絶好のタイミング」と語った。
また梶原社長は、「国内のレンタルビデオ市場は2,500億円程度。このうち1,000億円程度がVODに置き換わると見ている」とし、「ただし、すぐにユーザーの理解が進むとは考えていない。VOD文化を広めていくのが重要だ」と課題を述べた。
既存レンタルビデオ店との提携などは考えているか、との質問には「今のところ無い」とし、「スカパー!やCATVが本格的にスタートした際もレンタルビデオ市場が縮小すると言われたが、結果的に市場は横ばいになった。VODとレンタルビデオは共存共栄でやっていけるのではないか」と語った。
加入者数については「はじまってみないとわからない」としながらも、「希望としては初年度で77,000人を目標にしている」とし、目標シェアについては「20〜30%をねらう」とした。
なお、サービスの受付はオンデマンドTVカスタマーセンターの専用ナビダイヤルで行っている。
【問い合わせ先】
オンデマンドTVカスタマーセンター
TEL/0570-00-3734
(Phile-web編集部)
同社は伊藤忠商事が66%を、NTT西日本が33%を出資する新会社。コンテンツ調達やインフラ整備は伊藤忠が、ブロードバンド回線のインフラはNTT西日本がそれぞれ提供する。
サービスは映画を中心としたコンテンツのVOD配信と、MTVやESPNなど専門チャンネル24局のストリーミング放映が2本柱。VOD対象となる作品は当初1,000本からスタートし、年内に2,800本程度、5年後には5,500本に拡充する予定。なお、ソニー・ピクチャーズとワーナーエンターテイメントとライセンス契約を締結しており、両社の新作・旧作は当初から充実する見込み。
従来のVODサービスは特定のインターネットサービスプロバイダー(ISP)との契約が必要だったが、オンデマンドTVではどのISPを使っていても、NTT西日本の「フレッツ・光プレミアム」「Bフレッツ」「フレッツ・v6アプリ」、NTT東日本の「Bフレッツ」「フレッツ・ドットネット」のいずれかに加入していれば利用できる。
スタートする3月9日時点では京阪神地域がサービス対象で、6月頃には愛知や広島などに拡大、その後NTT東日本の管轄地域でも利用可能にし、今年冬には全国で利用可能にする予定だ。
コンテンツは当初4Mbps程度のMPEG2で配信されるが、今年秋頃にはH.264を導入し、これにあわせてADSL向けのサービスも開始する見込み。なお、H.264ではHDTV映像の配信も予定しているとのことだ。コンテンツの視聴中には早送りや巻き戻しも行え、どちらも7.5倍速となる。
BSデジタルなどでも採用されている誤り訂正技術「FEC(フォワードエラーコレクション)」技術を導入し、パケットロスによる映像劣化を低減、安定した品質で配信が行えるという。
加入料は5,250円で、月額基本料はVOD見放題の「みほうだいプラン」が2,100円、24の専門チャンネルが楽しめる「多ちゃんねるプラン」が2,100円。VODと専門チャンネルのどちらも楽しめる「よくばりプラン」は3,150円となっている。さらに、毎月2作品までVOD視聴が行える「おてがるプラン」も用意され、月額料金は577円。
このほか、視聴にはバッファロー製の専用受信機が必要。購入することも可能だが、レンタル料は月々315円となっている。背面にはビデオ出力、アナログ2ch出力、D端子出力、イーサネット端子を装備。全面にはUSBポートも装備し、将来の機能拡張に使用するという。なお、この専用受信機のGUIはスクウェア・エニックスが開発を行っている。
新作などの視聴には別途オプション料金が必要なものもある。作品ごとに105円から420円の価格が設定されている。別途料金が必要なものと無料で見放題なコンテンツの比率は「2:8程度」とのこと。
本日行われたサービス開始の記者会見には、オン・デマンド・ティービー社長の梶原浩氏をはじめ、端末を開発したバッファローの斉木社長、GUI開発を担当したスクウェア・エニックスの和田社長など、関係各社の幹部がそろって出席した。
梶原社長は、2000年に岡山で行われたブロードバンドのフィールド実験に、伊藤忠商事のコンテンツ調達担当として参加。「そのときVODサービスに触れ、いずれこういう時代がくる」と考えたという。「その後サービス開始まで5年かかったが、インフラが整わないうちにサービスを開始しても意味がない。ブロードバンドが広がりを見せているいまは絶好のタイミング」と語った。
また梶原社長は、「国内のレンタルビデオ市場は2,500億円程度。このうち1,000億円程度がVODに置き換わると見ている」とし、「ただし、すぐにユーザーの理解が進むとは考えていない。VOD文化を広めていくのが重要だ」と課題を述べた。
既存レンタルビデオ店との提携などは考えているか、との質問には「今のところ無い」とし、「スカパー!やCATVが本格的にスタートした際もレンタルビデオ市場が縮小すると言われたが、結果的に市場は横ばいになった。VODとレンタルビデオは共存共栄でやっていけるのではないか」と語った。
加入者数については「はじまってみないとわからない」としながらも、「希望としては初年度で77,000人を目標にしている」とし、目標シェアについては「20〜30%をねらう」とした。
なお、サービスの受付はオンデマンドTVカスタマーセンターの専用ナビダイヤルで行っている。
【問い合わせ先】
オンデマンドTVカスタマーセンター
TEL/0570-00-3734
(Phile-web編集部)