7月7日、HDVが本格始動−ソニー「HDR-HC1」体験会レポート
ソニーマーケティング(株)は、同社が7月7日に発売する“マイ・ハイビジョンハンディカム”「HDR-HC1」のプレス向け体験会を同社ショールームで開催した。
「HDR-HC1」は、「HDR-FX1」に続く、家庭用のHDVカメラ第2弾モデル。FX1はマニュアル操作を充実させるなどセミプロ・ハイアマチュアの使用に耐える設計を施したため、サイズが大きく、価格も実売で40万円前後と高価だったが、HC1は一般のDVカメラと同等のサイズと、実売で18万円前後という低価格を実現した。
HDV方式は、従来のミニDVテープにMPEG2のハイビジョン映像を記録できる新しいフォーマット。HC1では1080iモードと720pモードに対応し、従来のDV方式(480i)での撮影も可能。記録画素数は1080iモードが1440×1080ドット、720pモードが1280× 720。各画素は横長の形状のため、この比率で16対9の映像となる。
HC1の撮像素子には、新開発の1/3型297万画素CMOSセンサーを採用。映像信号の高速読み出しや、自然な階調表現、スミアのない映像などを実現し、1チップ構成としたことで本体の小型化にも貢献している。またコーデック部には、「HDR-FXC1」に搭載した「HDコーデックエンジン」を採用し、高画質なMPEG記録を実現した。液晶モニター部は16対9の2.7型でタッチパネルを採用している。
体験会では、本商品の担当者であるソニーの水野氏がHC1の概要を説明。水野氏は、「サイズは500mlのペットボトルと同等で、日常的に持ち歩くハンドバッグに収まるサイズ。気軽に持ち歩ける」と本機のコンパクトさを強調。
また水野氏は、「自宅のテレビがハイビジョンに対応していることに気づいていない方も多い。D3/D4端子やコンポーネント端子があれば、ハイビジョンを見られることを知って頂きたい」とコメント。同社の調査では、ビデオカメラの購入を検討しているユーザーのうち、約35%がハイビジョン対応テレビを所有しているという。
体験コーナーでは、同社が手がけた歴代ハイビジョンカメラが勢揃いした「ソニーハイビジョンヒストリー」や、同社のDVカメラとの画質比較デモなどを見ることができた。SDとHDの画質比較では、解像度が異なるのはもちろんだが、色味もHDの方がより正確に再現しており、より見た目に近い映像を撮影できることが確認できた。
ソニーマーケティングでは、7月7日の発売を前に、早くも大々的な宣伝展開をスタートさせる。宣伝担当者は「単なる新モデルの発売という位置付けではない。7月7日から、運動会や結婚式など、様々なイベントがハイビジョンになる、というコンセプトでユーザーにアピールする」とコメント。「イベントをハイビジョンで撮る」のではなく、HC1の登場によって「イベントがハイビジョンになる」という同社のメッセージは、逆説的で刺激に富んでいる。
地上デジタルやBSデジタル放送が徐々に普及し、ハイビジョン対応テレビも大きな人気を博しているが、家庭用ビデオカメラは依然としてSD画質のままだった。手の届く価格帯のハイビジョンカメラが今回ようやく登場することで、ハイビジョン撮影という新たな時代が本格的に幕を開けることになりそうだ。
(Phile-web編集部)
「HDR-HC1」は、「HDR-FX1」に続く、家庭用のHDVカメラ第2弾モデル。FX1はマニュアル操作を充実させるなどセミプロ・ハイアマチュアの使用に耐える設計を施したため、サイズが大きく、価格も実売で40万円前後と高価だったが、HC1は一般のDVカメラと同等のサイズと、実売で18万円前後という低価格を実現した。
HDV方式は、従来のミニDVテープにMPEG2のハイビジョン映像を記録できる新しいフォーマット。HC1では1080iモードと720pモードに対応し、従来のDV方式(480i)での撮影も可能。記録画素数は1080iモードが1440×1080ドット、720pモードが1280× 720。各画素は横長の形状のため、この比率で16対9の映像となる。
HC1の撮像素子には、新開発の1/3型297万画素CMOSセンサーを採用。映像信号の高速読み出しや、自然な階調表現、スミアのない映像などを実現し、1チップ構成としたことで本体の小型化にも貢献している。またコーデック部には、「HDR-FXC1」に搭載した「HDコーデックエンジン」を採用し、高画質なMPEG記録を実現した。液晶モニター部は16対9の2.7型でタッチパネルを採用している。
体験会では、本商品の担当者であるソニーの水野氏がHC1の概要を説明。水野氏は、「サイズは500mlのペットボトルと同等で、日常的に持ち歩くハンドバッグに収まるサイズ。気軽に持ち歩ける」と本機のコンパクトさを強調。
また水野氏は、「自宅のテレビがハイビジョンに対応していることに気づいていない方も多い。D3/D4端子やコンポーネント端子があれば、ハイビジョンを見られることを知って頂きたい」とコメント。同社の調査では、ビデオカメラの購入を検討しているユーザーのうち、約35%がハイビジョン対応テレビを所有しているという。
体験コーナーでは、同社が手がけた歴代ハイビジョンカメラが勢揃いした「ソニーハイビジョンヒストリー」や、同社のDVカメラとの画質比較デモなどを見ることができた。SDとHDの画質比較では、解像度が異なるのはもちろんだが、色味もHDの方がより正確に再現しており、より見た目に近い映像を撮影できることが確認できた。
ソニーマーケティングでは、7月7日の発売を前に、早くも大々的な宣伝展開をスタートさせる。宣伝担当者は「単なる新モデルの発売という位置付けではない。7月7日から、運動会や結婚式など、様々なイベントがハイビジョンになる、というコンセプトでユーザーにアピールする」とコメント。「イベントをハイビジョンで撮る」のではなく、HC1の登場によって「イベントがハイビジョンになる」という同社のメッセージは、逆説的で刺激に富んでいる。
地上デジタルやBSデジタル放送が徐々に普及し、ハイビジョン対応テレビも大きな人気を博しているが、家庭用ビデオカメラは依然としてSD画質のままだった。手の届く価格帯のハイビジョンカメラが今回ようやく登場することで、ハイビジョン撮影という新たな時代が本格的に幕を開けることになりそうだ。
(Phile-web編集部)