SCE、DVDのアップコン出力やDLNA機能など加えたPS3新システムソフトを公開
PS3のシステムソフトウェア更新は本体のネットワークアップデート機能やパソコン経由でのアップデートなどから行うことができる。
アップコンバート出力の機能追加については、PlayStation/PlayStation2規格のゲームソフトに加え、DVDの映像が1080p/1080i/720pのHD解像度で楽しめるようになる。DVDのアップコンバート出力については、「設定」メニュー内の「BD/DVD設定」に「DVDアップコンバート」が追加され、アップコンバート出力に関する設定が可能になる。なお本機能はPS3の映像出力を1080p/1080iに設定している時だけ有効であり、市販のDVDビデオや著作権保護されたDVDコンテンツの再生時はHDMIケーブル使用時のみアップコンバートが可能になる。
またPS3をDLNAクライアントとして使える機能も追加される。これによりDLNAサーバー機能を持つPCやHDDレコーダーなどに保存してある画像や音楽、動画データがネットワーク経由でPS3より再生して楽しめるようになる。PS3の電源を投入すると、同一ネットワーク上にあるDLNAサーバーが自動検索され、「フォト」「ミュージック」「ビデオ」のいずれかにサーバーのアイコンが表示される。アイコンを選択すると、それぞれのDLNAサーバーで公開されているコンテンツが再生可能になる。著作権保護されたコンテンツの再生は不可。
そのほかにもBD再生時のHDMI経由での1080p/24Hz出力への対応や、ディスプレイ設定に「RGBフルレンジ(HDMI接続時)」「Y Pb/Cb Pr/Crスーパーホワイト(HDMI接続時)」が選べるようになった。「Y Pb/Cb Pr/Crスーパーホワイト(HDMI)」の設定「入」時には、x.v.Colorで記録されたAVCHDディスクの映像が広色域で再生可能になる。また、BDのダウンコンバート出力にも対応し、PS3の映像出力設定で720pを選択して、1080i/1080pで記録されたBDを720pの解像度で再生できるようになる。
音楽再生関連のアップデートでは「設定」の「ミュージック設定」に「ビットマッピング(Super Audio CD)」が追加され、本項目より「タイプ1」を選択すると“ディザリング”と呼ばれる手法により、データの出力時に生じたノイズや歪みを減らす処理が実行されるようになる。またCD情報の編集機能も追加される。
フォト関連の機能ではスライドショーへの新しい表示パターンの追加や、画像のズーム表示、トリミングが行えるようになる。
(Phile-web編集部)