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パイオニア、第8世代フルHDモデルなどプラズマテレビ“KURO”4機種を発売

公開日 2007/08/02 11:46
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パイオニア(株)は、新開発パネルを搭載し「黒」の表現を追求したプラズマテレビ“KURO”4機種を9月上旬より順次発売する。ラインナップは以下のとおり。

<フルHDプラズマテレビ> 10月上旬発売
・60V型 PDP-6010HD 990,000円(税込)
・50V型 PDP-5010HD 720,000円(税込)

PDP-6010HD

PDP-5010HD

<HDプラズマテレビ> 9月上旬発売
・50V型 PDP-508HX 560,000円(税込)
・42V型 PDP-428HX 450,000円(税込)


PDP-508HX

PDP-428HX
「PDP-6010HD/5010HD」は解像度1920×1080、「PDP-508HX」は解像度1365×768、「PDP-428HX」は解像度1024×768のプラズマテレビ。地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタルチューナーをそれぞれ2基ずつ搭載している。暗所コントラスト比は「PDP-6010HD/5010HD」が20,000対1、「PDP-508HX/428HX」が16,000対1。

■サブブランド“KURO”で価値ある製品を提供


塩田克延氏
今回発表された4モデルは、これまでの“PUREVISION”に代わり“KURO”のサブブランド名を冠する。この“KURO”は文字通り“黒”を意味しており、黒の再現力にこだわった製品であることを表現している。

発表会で説明を行ったホームエンタテインメントビジネスグループ 事業企画部 PDP企画部長 塩田克延氏は、「薄型大画面テレビは、非常に安いものから高価なものまで、多種多様な製品が市場に登場しており、ユーザーが自身の価値観で製品選びをする時代になった。パイオニアは審美眼のあるユーザーに価値ある製品を提供していくという立ち位置をとる」と説明。そのために、約1年をかけて原点からすべてを見直し、「究極の黒の実現」を目指してきたという。同氏は、「完成した製品を測定した時、黒の部分はこれまで使っていた測定器では測定できなかった。その時のことを社内で“未知の黒に出会った瞬間”と呼んでいる」と、開発時のエピソードを語った。


■ブラッシュアップした第8世代パネルを採用

新モデルは「高純度クリスタル層」を改良し、新材料の電子発生源を配置した、新たなセル構造を採用したのが大きな特徴。従来のパネルでは、各セルを発光させる際にまず予備放電を行い、セル内を活性化してから本放電を行うというプロセスで映像の表示を行っていたが、新パネルでは新たにセル内に電子発生源を配置することで、この予備放電のプロセスをなくし、予備放電時の微小な発光までも排除。これにより、黒の輝度を従来の1/5まで抑えることに成功している。

模型を使って電子発生源の説明を行う塩田氏

電子発生源のイメージ

また、黒の輝度レベルに合わせ、低輝度領域の階調ステップをさらに細かく設定。暗いシーンでも滑らかなグラデーションを可能にした。さらに、黒の表現力が向上したことにより、低輝度域における色再現能力も向上し、鮮やかで美しい色合いを再生することができるという。

低輝度域における色再現能力も向上した

また、4月に発売した最新モデル「PDP-A507HX/PDP-A427HX」と同じ、新「ダイレクトカラーフィルター」を採用することで外光反射と映り込みを低減。さらに、前面フィルターのガラスをなくすことで、フィルターとプラズマパネルの間で発生していた多重反射によるフォーカス感の悪化を改善し、すっきりと見やすい映像を実現した。

外光反射をさらに抑えた新ダイレクトカラーフィルター

右半分が新ダイレクトカラーフィルターを使ったパネル。違いは歴然

なおこれらの技術は、今後同社のすべてのPDP製品に採用していく予定だという。


■新開発の画像処理回路と画質向上機能


3つの新機能の概要
モスキートノイズや圧縮ノイズを低減する「BNR(ブロックノイズリダクション)」機能や、「3次元I/P変換」機能を備えた、新開発のフルデジタル画像処理回路を搭載。すっきりと美しい映像を再現する。

また、表示モードには「スタンダード」や「シネマ」などに加え、新たに「リビングモード」が追加された。本モードは、部屋の明るさと再生コンテンツの種類に応じて自動的に画質を調整するモード。明るさは本体に搭載したセンサーで感知する。またコンテンツは、上下にオビが表示されれば映画、画面中央が明るく周りが暗ければライブなど、映像を解析して判別する。他にもスポーツや紀行ものなどを判別できるという。なお、同モードを選択すると、徐々に最適な画質に切り替わっていく。

さらに新モデルでは、24コマの映像を60コマに変換し、なめらかに表示する「フィルム・スムース」機能を搭載。独自のアルゴリズムにより中間画像を自動的に生成し挿入することで、ぎこちない動きを抑えた動画再生が可能となる。

なお、24コマで入力した映像のコマ間隔をそのまま表示する72Hz駆動機能ももちろん継承している。


■スピーカー部

新モデルでは、映像面のみならず音声面でもインフラを刷新した。各モデル共通のバスレフ式の2ウェイスピーカーは、新開発の17W+17W出力のデジタルアンプを内蔵。信号処理のレスポンスを高め、信号経路の最短化を実現することで、S/N比が向上しクリアなサウンドを実現している。スピーカーユニットには新開発の長円型ユニットを採用。振幅のリニアリティを高め歪みを減らし、レスポンスを向上させた。なお、42V型のみスピーカーを本体下部に装備する。

音づくりについて塩田氏は、「インフラの刷新が半分、あとの半分はエンジニアによる調整。オーディオを専門にやってきたパイオニアらしい音に仕上がっている」とアピールした。


■その他


付属のリモコンにはHDMI連動用の「コントロール」キーを用意する
HDMI 1.3a入力端子を3系統備え、ディープカラーに対応。新たにHDMIコントロール機能(CEC)に対応しており、テレビのリモコンを使って同社のBDプレーヤーやAVアンプ、ホームシアターシステムなどと連動操作を行うことが可能となっている。さらに、調整前後の画質を比較しながら画質調整ができる「画質アジャスト」機能を搭載している。

発光効率を高めた省電力パネルなどにより、「6010HD」が538W、「5010HD」が441W、「508HX」が368W、「428HX」が296Wと、業界最小レベルの低消費電力を実現している。

また、以下のオプション周辺機器も発売する。

□PDP-6010HD専用 固定式テーブルトップスタンド
 「PDK-TS30A」51,000円(税込)10月上旬発売

□PDP-5010HD/508HX専用 固定式テーブルトップスタンド
 「PDK-TS29A」25,000円(税込) 9月上旬発売

□PDP-428HX専用 固定式テーブルトップスタンド
 「PDK-TS27A」20,000円(税込) 9月上旬発売

□AVローボードラック
 「B-H800」180,000円(税込) 10月上旬発売


【問い合わせ先】
パイオニア(株)
カスタマーサポートセンター
TEL/0070-800-8181-22

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドPIONEER
  • 型番PDP-6010HD
  • 発売日2007年10月上旬
  • 価格¥990,000(税込)
【SPEC】●画面サイズ:60V型 ●画素数:1920×1080 ●内蔵チューナー:地上デジタル×2、BSデジタル×2、110度CSデジタル×2、VHF/UHF、CATV (C13ch〜C38ch) ●入力端子:D4×3、S2×3、映像×3、HDMI×3、RGB映像×1、音声×5 ●出力端子:S2×1、映像×1、音声×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、i.Link×2、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1、USB×1 ●消費電力:538W ●外形寸法:1,684W×882H×122Dmm(スピーカー取り付け時) ●質量:59.9kg(スピーカー取り付け時)
  • ブランドPIONEER
  • 型番PDP-5010HD
  • 発売日2007年10月上旬
  • 価格¥720,000(税込)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1920×1080 ●内蔵チューナー:地上デジタル×2、BSデジタル×2、110度CSデジタル×2、VHF/UHF、CATV (C13ch〜C38ch) ●入力端子:D4×3、S2×3、映像×3、HDMI×3、RGB映像×1、音声×5 ●出力端子:S2×1、映像×1、音声×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、i.Link×2、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1、USB×1 ●消費電力:441W ●外形寸法:1,444W×722H×120Dmm(スピーカー取り付け時) ●質量:42.4kg(スピーカー取り付け時)
  • ブランドPIONEER
  • 型番PDP-508HX
  • 発売日2007年9月上旬
  • 価格¥560,000(税込)
【SPEC】●画面サイズ:50V型 ●画素数:1365×768 ●内蔵チューナー:地上デジタル×2、BSデジタル×2、110度CSデジタル×2、VHF/UHF、CATV (C13ch〜C38ch) ●入力端子:D4×3、S2×3、映像×3、HDMI×3、RGB映像×1、音声×5 ●出力端子:S2×1、映像×1、音声×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、i.Link×2、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1、USB×1 ●消費電力:368W ●外形寸法:1,426W×717H×115Dmm(スピーカー取り付け時) ●質量:38.5kg(スピーカー取り付け時)
  • ブランドPIONEER
  • 型番PDP-428HX
  • 発売日2007年9月上旬
  • 価格¥450,000(税込)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●画素数:1024×768 ●内蔵チューナー:地上デジタル×2、BSデジタル×2、110度CSデジタル×2、VHF/UHF、CATV (C13ch〜C38ch) ●入力端子:D4×3、S2×3、映像×3、HDMI×3、RGB映像×1、音声×5 ●出力端子:S2×1、映像×1、音声×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、i.Link×2、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1、USB×1 ●消費電力:296W ●外形寸法:1,040W×679H×115Dmm(スピーカー内蔵) ●質量:29.8kg