オンキヨー、デジタルアンプ内蔵の第2世代HDオーディオコンピュータを発売
オンキヨー(株)は、音質にこだわったデスクトップPC『HDオーディオコンピュータ』第2弾として、「HDC-2.0A」シリーズおよび「APX-2」を本日より順次発売する。
HDC-2.0AシリーズとAPX-2は、基本的な商品設計は共通しており、HDC-2.0Aはオンキヨーの子会社である(株)ソーテックが、APX-2はオンキヨーが、それぞれの流通チャネルで販売を行う。また、APX-2は筐体の剛性を高め、DACも高品位なものを採用するなど、より音質対策を強化している。
なお、前モデルの「HDC-1.0」シリーズ(関連ニュース)は販売を継続する。
今回発売される新製品の概要は以下の通り。なお、HDC-2.0Aシリーズの価格はソーテックダイレクトの直販価格となる。
全モデルとも、OSにはWindows Vista Home Premiumを搭載。内蔵メモリは1GB。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。HDC-2.0AシリーズにはMicrosoft Office Personal 2007もプリインストールされている。
HDC-2.0Aシリーズは縦置きと横置きに両対応。APX-2は横置きのみに対応する。横置きの方が音質には有利という。
本体にはUSBキーボードやUSB光学式マウス、リモコン、DVI-VGA変換アダプタが同梱されている。
USB端子は前面2、背面4の計6端子。IEEE1394端子も背面に1端子装備する。また、音声入力端子はデジタル2、アナログ2。音声出力端子はデジタル2、アナログ1系統を用意する。
両機は、筐体内に100W+100W(4Ω)の同社独自のデジタルアンプ「VL Digital-2」を内蔵。チャンネルごとにモジュール化されており、将来的にほかの製品に搭載することも検討しているという。
内蔵HDDの容量は上に掲げた表の通りで、160GBと500GBの2タイプを用意する。
■振動対策と静音化を徹底
音質を高めるため、内部レイアウトやシャーシ剛性にも工夫を施している。シャーシは1.6mm厚の部材を採用。
HDDは振動や騒音を抑制するためケースに収められており、ケースとの接点には緩衝クッションが設けられている。同社ではこのケースを「スーパーフローティングHDDユニット」と名付けている。これにより、HDDの動作音を筐体の外に極力洩らさないよう工夫している。
なお、HDDケースの近くにも冷却ファンが設けられているが、常時動いているわけではなく、温度が上がった場合のみ動作する。
また、電源もオーディオ部とPC部で完全に分離。グランドも別にしている。静音性も高め、振動の少ない冷却ファンを採用したことに加え、ダクトを採用したことにより、騒音を抑えながら冷却効率を高めた。騒音レベルは22dBと低い。
サウンドカードはMini PCI接続。DACには、HDC-2.0Aがバーブラウンの「PCM1796」、APX-2が同じく「PCM1792」を採用している。APX-2は、PCM1792の採用によりSN比120dBを達成している。また、デジタルノイズを効果的に除去する同社独自技術「VLSC」をさらに進化させた「VLSC-2」回路も搭載している。
なお、HDC-2.0Aシリーズは、スラント型の専用スピーカー、ソーテック製の20.1型ワイドTFT液晶ディスプレイなどをセットにしたモデルも展開。
オンキヨーの販売ルートで売られるAPX-2は、上記の通り、より高品位なDACを搭載しているほか、筐体の剛性を高めたのもHDC-2.0Aとの違いの一つ。側板はアルミ押し出し材で、天板には1.2mm厚の鉄板を使用している。
■PDAPテクノロジーを採用した新ソフト「PureSpace」
バンドルソフトでは、音楽CDの取り込みや楽曲ダウンロード、LINE録音などが行える「CarryOn Music 10」と、新たに開発した楽曲再生専用ソフト「PureSpace」を用意。CarryOn Musicでは、ライン録音でのシンクロ録音機能にも新たに対応した。
楽曲再生専用ソフト「PureSpace」は、同梱のリモコンでソフトの立ち上げやあらゆる操作が可能。リモコン操作への反応も非常に高速で、これは本体内にリモコン用のコントローラーを搭載したからだという。このPureSpaceでは、Windowsの音量ミキサーを完全にバイパスし、音声信号をダイレクトに伝送する「PDAP(Pure Direct Audio Path)テクノロジー」を世界で初めて採用。音楽再生中に、メール着信音やOSの警告音が鳴ることを防ぐほか、Windowsの音量ミキサーで行っていたサンプリングレートコンバートなどをパスすることで、ソース本来の音を再生することが可能になったという。
なお、発表に先立って行われた本機の内覧会では、APX-2でB&Wのノーチラス801をドライブ。決して鳴らしやすいスピーカーとはいえないN801を、VL Digital-2のパワーでしっかりとハンドリングしていた。手持ちのスピーカーが余っており、PCでまとめて楽曲を管理したいというハイファイオーディオファンには恰好の製品となるはずだ。
(Phile-web編集部)
HDC-2.0AシリーズとAPX-2は、基本的な商品設計は共通しており、HDC-2.0Aはオンキヨーの子会社である(株)ソーテックが、APX-2はオンキヨーが、それぞれの流通チャネルで販売を行う。また、APX-2は筐体の剛性を高め、DACも高品位なものを採用するなど、より音質対策を強化している。
なお、前モデルの「HDC-1.0」シリーズ(関連ニュース)は販売を継続する。
今回発売される新製品の概要は以下の通り。なお、HDC-2.0Aシリーズの価格はソーテックダイレクトの直販価格となる。
型番 | スピーカー | ディスプレイ | CPU | HDD | 価格 | 発売日 |
HDC-2.0ABM | - | - | Core2Duo 1.66GHz | 160GB | \219,800 | 2月15日 |
HDC-2.0ABMA | 2ウェイSP | - | Core2Duo 1.66GHz | 160GB | \249,800 | 2月15日 |
HDC-2.0ABML1 | - | 20.1型液晶 | Core2Duo 1.66GHz | 160GB | \249,800 | 2月15日 |
HDC-2.0ABMAL1 | 2ウェイSP | 20.1型液晶 | Core2Duo 1.66GHz | 160GB | \279,800 | 2月15日 |
HDC-2.0AHM | - | - | Core2Duo 2GHz | 500GB | \259,800 | 2月15日 |
HDC-2.0AHMA | 2ウェイSP | - | Core2Duo 2GHz | 500GB | \289,800 | 2月15日 |
HDC-2.0AHML1 | - | 20.1型液晶 | Core2Duo 2GHz | 500GB | \289,800 | 2月15日 |
HDC-2.0AHMAL1 | 2ウェイSP | 20.1型液晶 | Core2Duo 2GHz | 500GB | \319,800 | 2月15日 |
APX-2 | - | - | Core2Duo 1.66GHz | 500GB | ¥OPEN(予想実売価格25万円前後) | 2月29日 |
全モデルとも、OSにはWindows Vista Home Premiumを搭載。内蔵メモリは1GB。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。HDC-2.0AシリーズにはMicrosoft Office Personal 2007もプリインストールされている。
HDC-2.0Aシリーズは縦置きと横置きに両対応。APX-2は横置きのみに対応する。横置きの方が音質には有利という。
本体にはUSBキーボードやUSB光学式マウス、リモコン、DVI-VGA変換アダプタが同梱されている。
USB端子は前面2、背面4の計6端子。IEEE1394端子も背面に1端子装備する。また、音声入力端子はデジタル2、アナログ2。音声出力端子はデジタル2、アナログ1系統を用意する。
両機は、筐体内に100W+100W(4Ω)の同社独自のデジタルアンプ「VL Digital-2」を内蔵。チャンネルごとにモジュール化されており、将来的にほかの製品に搭載することも検討しているという。
内蔵HDDの容量は上に掲げた表の通りで、160GBと500GBの2タイプを用意する。
■振動対策と静音化を徹底
音質を高めるため、内部レイアウトやシャーシ剛性にも工夫を施している。シャーシは1.6mm厚の部材を採用。
HDDは振動や騒音を抑制するためケースに収められており、ケースとの接点には緩衝クッションが設けられている。同社ではこのケースを「スーパーフローティングHDDユニット」と名付けている。これにより、HDDの動作音を筐体の外に極力洩らさないよう工夫している。
なお、HDDケースの近くにも冷却ファンが設けられているが、常時動いているわけではなく、温度が上がった場合のみ動作する。
また、電源もオーディオ部とPC部で完全に分離。グランドも別にしている。静音性も高め、振動の少ない冷却ファンを採用したことに加え、ダクトを採用したことにより、騒音を抑えながら冷却効率を高めた。騒音レベルは22dBと低い。
サウンドカードはMini PCI接続。DACには、HDC-2.0Aがバーブラウンの「PCM1796」、APX-2が同じく「PCM1792」を採用している。APX-2は、PCM1792の採用によりSN比120dBを達成している。また、デジタルノイズを効果的に除去する同社独自技術「VLSC」をさらに進化させた「VLSC-2」回路も搭載している。
なお、HDC-2.0Aシリーズは、スラント型の専用スピーカー、ソーテック製の20.1型ワイドTFT液晶ディスプレイなどをセットにしたモデルも展開。
オンキヨーの販売ルートで売られるAPX-2は、上記の通り、より高品位なDACを搭載しているほか、筐体の剛性を高めたのもHDC-2.0Aとの違いの一つ。側板はアルミ押し出し材で、天板には1.2mm厚の鉄板を使用している。
■PDAPテクノロジーを採用した新ソフト「PureSpace」
バンドルソフトでは、音楽CDの取り込みや楽曲ダウンロード、LINE録音などが行える「CarryOn Music 10」と、新たに開発した楽曲再生専用ソフト「PureSpace」を用意。CarryOn Musicでは、ライン録音でのシンクロ録音機能にも新たに対応した。
楽曲再生専用ソフト「PureSpace」は、同梱のリモコンでソフトの立ち上げやあらゆる操作が可能。リモコン操作への反応も非常に高速で、これは本体内にリモコン用のコントローラーを搭載したからだという。このPureSpaceでは、Windowsの音量ミキサーを完全にバイパスし、音声信号をダイレクトに伝送する「PDAP(Pure Direct Audio Path)テクノロジー」を世界で初めて採用。音楽再生中に、メール着信音やOSの警告音が鳴ることを防ぐほか、Windowsの音量ミキサーで行っていたサンプリングレートコンバートなどをパスすることで、ソース本来の音を再生することが可能になったという。
なお、発表に先立って行われた本機の内覧会では、APX-2でB&Wのノーチラス801をドライブ。決して鳴らしやすいスピーカーとはいえないN801を、VL Digital-2のパワーでしっかりとハンドリングしていた。手持ちのスピーカーが余っており、PCでまとめて楽曲を管理したいというハイファイオーディオファンには恰好の製品となるはずだ。
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドONKYO
- 型番HDC-2.0A
- 発売日2008年2月15日
- 価格上記参照
【SPEC】●実用最大出力:100W+100W(4Ω) ●USB端子:前面2、背面2 ●IEEE1394:背面1 ●LAN:10/100/1000BASE-T ●音声入力端子:デジタル2、アナログ2 ●音声出力端子:デジタル2、アナログ1 ●外形寸法:150W×212H×388Dmm ●質量:10.8kg
- ブランドONKYO
- 型番APX-2
- 発売日2008年2月29日
- 価格¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)
【SPEC】●実用最大出力:100W+100W(4Ω) ●USB端子:前面2、背面2 ●IEEE1394:背面1 ●LAN:10/100/1000BASE-T ●音声入力端子:デジタル2、アナログ2 ●音声出力端子:デジタル2、アナログ1 ●外形寸法:205W×155H×388Dmm ●質量:10.8kg