PS3でDTS-HDのリニアPCM出力が可能に
DTS-HDは、Blu-ray Discにオプションで収録可能な高音質オーディオフォーマットで、ロスレスのDTS-HD MAと、ロッシー(非可逆圧縮)のDTS-HD HRAの2種類が用意されている。
DTS-HD MAの場合、ビットレートは768kbps〜24.5Mbpsで、チャンネル数は最大7.1ch。サンプリング周波数/量子化ビット数は、96kHz/24bitの場合は最大7.1ch、192kHz/24bitの場合は最大6chで収録できる。これまで、PS3ではDTS-HDそのものの出力は行えず、従来のDTSの情報(コア部)の出力を行っていた。このため、DTS-HD本来の音質を楽しむことはできなかった。
今回のDTS-HDへの対応は、PS3でストリームをデコードし、リニアPCMで出力する形式で、DTS-HDのビットストリーム出力は行えないが、「PS3の演算処理能力を活用し、高い精度でデコードやリニアPCMへの変換が行える」(SCE広報部)としている。
なお、システムソフトウェア Ver.2.30は、PS3用のオンラインサービス「PLAYSTATION Store」のリニューアル向けのバージョンと説明されていた。またSCE広報部によれば、Ver.2.30では、今回発表されたDTS-HDへの対応以外に、AV関連で機能追加が行われる予定はないという。
(Phile-web編集部)