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CES2009レポート

<Wireless HDコンソーシアム>Wireless HD規格の関連技術などを公開

公開日 2009/01/11 10:33 AVレビュー編集部・阿部
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Wirelessコンソーシアムのブース
Wireless HDコンソーシアムは、CES2009にてWireless HD関連技術などを公開した。Wireless HDはAV機器同士で映像や音声を無線伝送するだけでなく、近い将来にPCなど様々なデジタル機器ともデータ送信ができる世界を目指している。


ビデオカメラで撮影した映像データを伝送

PC画面上に現れた映像データ
サイビームはHDビデオカメラで撮影したデータを60GHzで無線伝送し、ノートPCの画面上で撮影した映像を視聴するデモを実施。60GHzもの高周波帯の利用はこれまで無かったため、Wireless HD規格のために対応機器向けの計測器や計測施設で使われるが吸収剤などが開発されている。

アボコムでは小型のセットトップボックスが展示されていた。送受信のモジュールは内蔵が理想だが、今使っているAV機器を利用しHD映像などをロスレスで伝送するには、このようなセットトップボックスが必要だ。このサイズなら、天吊りをしたプロジェクターに伝送する際にも使えそうだ。

Wireless HDのモジュールも様々なメーカーで開発されつつある。

アジレント・テクノロジーの計測器

日本テクトロニクスの計測器


TDKのミリ波吸収材

アボコムのWireless HD対応のセットトップボックス。非常に小型だが、背面に大きなヒートシンクが見える


村田製作所のWireless HDモジュール

LG電子のWireless HDモジュール

別室ではテレビとBDプレーヤーやPCなどを無線で接続し、ディスプレイに表示された画質を視聴することができる。HDMIケーブルで直指しした場合と変わらない映像品質が無線で楽しめるのは驚きだ。

無線伝送デモの概要

別室に展示されているWireless HD対応のVIERA(プロトタイプ)。受光部は画面中央下部に内蔵されている。今後日本で発売されるかもしれないVIERAへの実装も近い?


東芝のノートPC Qosmioと東芝製のセットトップボックス(プロトタイプ)

パナソニックBDプレーヤーとパナソニック製のセットトップボックス(プロトタイプ)
会場にはWireless HDが目指す「次のステップ」が具体的に記載されていた。主にHDMI ver1.3以降の機能項目とデータ伝送、オーディオ機能の強化を目指しているようだ。


会場に展示されていたWireless HDの“ネクストジェネレーション”
「HDMIの持っているテクノロジーをロスレスで、なおかつ無線で伝送できるものはないだろうか、という考えからWireless HDは始まっています。HDMIが進化すれば、Wireless HDも進化しなければならないと考えています。機能の向上はもちろん、有線にはない無線の強みをより活かせる規格になるよう様々なメーカーが協力しています。是非今後に期待して下さい。」(パナソニック/臼木氏)。


パナソニック(株) AVCネットワークス社 技術統括センター 技術規格グループ 参事 臼木直司氏
日本国内でもWireless HDの対応機が発売されるのが楽しみだ。

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