HOME > ニュース > 薄型テレビ/レコーダー市場が前年同月比約30%増と大幅に成長

BCNランキング 2月の販売動向が発表

薄型テレビ/レコーダー市場が前年同月比約30%増と大幅に成長

公開日 2009/03/09 18:26 Phile-web編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)BCNは、同社が行っている全国主要家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」を発表した。これによると、薄型テレビは前年同月比31.3%増、BDレコーダーは同28.0%増と、大幅に売り上げを伸ばしたという。

この調査はBCNが薄型テレビ(液晶・プラズマ)/パソコン/レコーダー/デジカメなど主要デジタル家電の2月の販売動向を集計したもの。

まずいずれのカテゴリについても台数で去年を上回った。特に薄型テレビは伸び率が高く、販売台数は先月から31.3%増、販売金額でも14.3%増と大幅にアップした。BCNは「原動力は大型テレビにある」と分析。特に40V型以上の製品が復調傾向にあり、前年同月比53.6%の伸びを見せたという。

薄型テレビのサイズ別販売台数前年同月比推移

続いてレコーダー(BD/DVDなど)だが、BDの占める割合は台数で55.6%となった。昨年12月のピーク時に比べ後退してはいるものの、BCNは今後BDの構成比は徐々に拡大していくものと見ているという。

デジタルカメラは年末商戦で台数・金額とも前年を大きく下回ったが、年明け以降、回復基調にあるとのこと。

またパソコンは、08年夏以降の前年同月比20〜35%と堅調に推移し、2月も同22.5%と好調に販売台数を伸ばした。また昨年1月の登場以来ネットブックの進出は目覚ましく、ノートPCカテゴリに於ける構成比は2月で30%と存在感を増している。

BCNは今回の調査について「『戦後最大の経済危機』と叫ばれるなか、08年10-12月期のGDPは年率換算で12.7%減と戦後2番目の2桁減を記録。13.9%減の輸出が最も大きな影響を及ぼしており、企業の設備投資も5.3%減と大きなマイナスになっている。一方、個人消費は0.4%減にとどまった。こうした底堅い個人消費がデジタル家電市場の堅調を支えている。特に2011年にアナログ停波を控え、まだ6000万台程度の買い換えが期待されている薄型テレビの需要は、依然旺盛と見ていいだろう」とコメントしている。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク