LED AQUOSの好調ぶりにも言及
シャープ“AQUOS”が国内出荷2,000万台突破 − 営業部長に聞く今後の展開
シャープの液晶テレビ“AQUOS”が、今年3月23日に国内出荷台数2,000万台を達成した。同社では2001年にAQUOSを販売開始した。10年足らずで2,000万台の大台に乗ったことになり、国内テレビメーカーとしてはもちろん初めてのこととなる。
同社では、店頭でこの実績をアピールするPOPを展開。「やっぱりAQUOS 国内2000万台の実績」というコピーで、店頭来訪者にAQUOSを訴求している。
今回、同社AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム営業部 部長の居石 勘資(おりいし かんすけ)氏に、2,000万台を突破した背景と、今後の販売施策について話を聞いた。
居石氏は2,000万台を突破した背景の一つとして、「AQUOSからAQUOSへと、買い替えや買い増しをしていただくお客様が多い」ことを挙げる。「手前味噌だが、これまでシャープでは液晶技術を進化させる様々な取り組みを行ってきた。こういった地道な努力の結晶が、『液晶はシャープ』という信頼感の醸成につながっているのではないか」という。
また同氏は「今回2,000万台を突破することができたが、直近ではワールドカップ需要が見込まれ、年末にはエコポイントの駆け込み需要も予想される。さらに言うと、来年7月の地アナ停波に向け、一部で7割程度と言われている地デジ対応世帯を100%にしなければならない。需要はまだまだ落ち込まないだろう」と、今後の販売にも自信を見せた。
その自信の裏付けとなっているのが、この1〜3月のLED AQUOSの好調ぶりだ。「高画質を実現しながら省エネを実現したLED AQUOSを、多くのお客様にお買い求め頂けた。我々の当初予想では、LXシリーズとSシリーズの2シリーズで、AQUOS全体の10〜15%程度の構成比と予想していたが、直近では20%を大きく超える数値となっている。LEDモデルの構成比は今後さらに上げていきたい」という。
同氏は「ここまでLED AQUOSが多くの方に受け入れられたのは、マーケットが拡大したのも一因だが、環境意識の高まりも追い風になっているのではないか」とし、「多くの方が『社会や環境の改善に少しでも役立ちたい』というお考えを持ち始めているという実感がある。そういった方々に、CCFLモデルに比べて年間消費電力量を大きく下げたLED液晶テレビが受け入れられているのではないか」と分析。特にSシリーズでは、ムーブセンサーを搭載したほか、リモコンのセーブボタンなども「手軽に“目で見えるわかりやすいエコ"という評価をいただいている」という。
また同氏は、LED AQUOSの画質にも言及。「LEDを使えば消費電力はかんたんに下げることができるが、画質についてはそう簡単なものではない」とし、「UV2AとLEDバックライトの合わせ技による、トータルシステムによって画質を高めた優位性がLED AQUOSの最大のセールスポイントだ」と自信を見せる。
なお、LED AQUOSのLEDバックライトはいわゆる直下型で、エッジライト型ではないが、この点について居石氏は「LED AQUOSはスキャン倍速技術を採用しており、すべてが常に高輝度で光っているわけではない。エッジライト型の場合は、画面全体に光を届けるため、LEDの数は少なくてもそれぞれの輝度は上がる傾向にある。こういったことから、現段階では直下型がベストと判断した」という。だが同社がエッジライト型を否定しているわけではなく、「今後、エッジライト型/直下型は用途に応じて選択することになるだろう」というコメントも得ることができた。
また居石氏は、店頭での販売施策についても説明。「3つの『見える化』を進めている」とし、「1つは画質の『見える化』。自社の旧製品などと画質を比べることで、LED AQUOSの高画質ぶりをお客様に直接ご確認いただける」と言う。
2つ目の「見える化」は省エネで、「店頭で電力計を設置し、自演すると非常に効果的だ。センサーを隠したり、セーブモードボタンを押すとさらに電力が落ちることもご覧いただくことができる」という。
同氏はさらに「LEDの『見える化』が3つ目のポイント」とし、「一部店舗の店頭にLEDバックライトのカットモデルを展示しているが、これによってLED搭載モデルであることが一目でわかる。また3月からテレビの横にLED電球を置く施策も一部で行われているが、これもLEDのイメージ強化につながっている」と指摘。
最後に居石氏は、「我々営業サイドでも店頭での展示方法などについて様々な提案をさせていただいているが、独自の工夫をいただいている販売店様では、さらにLED AQUOSの構成比が高まり、売上げ単価が上がる傾向にある」とし、さらなる拡販を行っていく考えを強調した。
同社では、店頭でこの実績をアピールするPOPを展開。「やっぱりAQUOS 国内2000万台の実績」というコピーで、店頭来訪者にAQUOSを訴求している。
今回、同社AVシステム事業本部 液晶デジタルシステム営業部 部長の居石 勘資(おりいし かんすけ)氏に、2,000万台を突破した背景と、今後の販売施策について話を聞いた。
居石氏は2,000万台を突破した背景の一つとして、「AQUOSからAQUOSへと、買い替えや買い増しをしていただくお客様が多い」ことを挙げる。「手前味噌だが、これまでシャープでは液晶技術を進化させる様々な取り組みを行ってきた。こういった地道な努力の結晶が、『液晶はシャープ』という信頼感の醸成につながっているのではないか」という。
また同氏は「今回2,000万台を突破することができたが、直近ではワールドカップ需要が見込まれ、年末にはエコポイントの駆け込み需要も予想される。さらに言うと、来年7月の地アナ停波に向け、一部で7割程度と言われている地デジ対応世帯を100%にしなければならない。需要はまだまだ落ち込まないだろう」と、今後の販売にも自信を見せた。
その自信の裏付けとなっているのが、この1〜3月のLED AQUOSの好調ぶりだ。「高画質を実現しながら省エネを実現したLED AQUOSを、多くのお客様にお買い求め頂けた。我々の当初予想では、LXシリーズとSシリーズの2シリーズで、AQUOS全体の10〜15%程度の構成比と予想していたが、直近では20%を大きく超える数値となっている。LEDモデルの構成比は今後さらに上げていきたい」という。
同氏は「ここまでLED AQUOSが多くの方に受け入れられたのは、マーケットが拡大したのも一因だが、環境意識の高まりも追い風になっているのではないか」とし、「多くの方が『社会や環境の改善に少しでも役立ちたい』というお考えを持ち始めているという実感がある。そういった方々に、CCFLモデルに比べて年間消費電力量を大きく下げたLED液晶テレビが受け入れられているのではないか」と分析。特にSシリーズでは、ムーブセンサーを搭載したほか、リモコンのセーブボタンなども「手軽に“目で見えるわかりやすいエコ"という評価をいただいている」という。
また同氏は、LED AQUOSの画質にも言及。「LEDを使えば消費電力はかんたんに下げることができるが、画質についてはそう簡単なものではない」とし、「UV2AとLEDバックライトの合わせ技による、トータルシステムによって画質を高めた優位性がLED AQUOSの最大のセールスポイントだ」と自信を見せる。
なお、LED AQUOSのLEDバックライトはいわゆる直下型で、エッジライト型ではないが、この点について居石氏は「LED AQUOSはスキャン倍速技術を採用しており、すべてが常に高輝度で光っているわけではない。エッジライト型の場合は、画面全体に光を届けるため、LEDの数は少なくてもそれぞれの輝度は上がる傾向にある。こういったことから、現段階では直下型がベストと判断した」という。だが同社がエッジライト型を否定しているわけではなく、「今後、エッジライト型/直下型は用途に応じて選択することになるだろう」というコメントも得ることができた。
また居石氏は、店頭での販売施策についても説明。「3つの『見える化』を進めている」とし、「1つは画質の『見える化』。自社の旧製品などと画質を比べることで、LED AQUOSの高画質ぶりをお客様に直接ご確認いただける」と言う。
2つ目の「見える化」は省エネで、「店頭で電力計を設置し、自演すると非常に効果的だ。センサーを隠したり、セーブモードボタンを押すとさらに電力が落ちることもご覧いただくことができる」という。
同氏はさらに「LEDの『見える化』が3つ目のポイント」とし、「一部店舗の店頭にLEDバックライトのカットモデルを展示しているが、これによってLED搭載モデルであることが一目でわかる。また3月からテレビの横にLED電球を置く施策も一部で行われているが、これもLEDのイメージ強化につながっている」と指摘。
最後に居石氏は、「我々営業サイドでも店頭での展示方法などについて様々な提案をさせていただいているが、独自の工夫をいただいている販売店様では、さらにLED AQUOSの構成比が高まり、売上げ単価が上がる傾向にある」とし、さらなる拡販を行っていく考えを強調した。