偏光式で軽い3Dメガネも特徴
【更新】LG、FPR方式のパッシブ3D対応液晶テレビ“CINEMA 3D”を発売
LGエレクトロニクス・ジャパン(株)は、Film Patternd Retarder(FPR/フィルム偏光)方式によりフリッカーを低減させるなどした3D対応の液晶テレビ“CINEMA 3D”「LW5700」シリーズを6月後半より発売する。
・47LW5700(47V型)¥OPEN(予想実売価格23万円前後)
・42LW5700(42V型)¥OPEN(予想実売価格18万円前後)
・32LW5700(32V型)¥OPEN(予想実売価格15万円前後)
3波チューナーを2基ずつ備え、独自のFRP方式による3D再生に対応した液晶テレビ。倍速技術の「TruMotion 120」を搭載し、32V型を除く2モデルではLEDバックライトは16分割のエリア駆動に対応している。3Dメガネ「AG-F200」が2個付属する。
FRP方式の3Dでは、右目用と左目用の映像を同時に表示。右目用と左目用映像を交互に表示させるフレームシーケンシャル方式で原理的に発生しやすいとされるフリッカーを低減させた。試験認証機関であるTUVおよびIntertekによって世界で初めて“フリッカーフリー”の認定を受けたという。
両目用の映像を同時に表示させることに加え、シャッターレスの偏光メガネを採用したことなどにより、3D映像の明るさも向上。同社の他方式3Dテレビでの明るさが約80nit(カンデラ毎平方メートル)であったのに対し、本方式では約150nitを実現させている。
メガネが偏光式でシャッターなどの機構が不要であるため、充電もいらず軽量である点も特徴。約16gという軽さを実現させている。また、偏光方式の採用によりデザイン面での自由度も向上。通常のメガネにクリップオンで取り付ける「AG-F220」(予想実売価格1,000円前後)や、フレームレスで軽量化した「AG-F260」(予想実売価格2,000円前後)なども別売で用意するほか、ファッショナブルなデザインで通常のサングラスとしても利用できるタイプも作成可能だという。なお、本方式での3Dメガネは映画館などでの採用が多いRealD方式とほぼ互換性を持っているとしている。また、同梱される通常タイプの3Dメガネももちろん別売で買い足すことも可能。こちらの価格もオープンだが1,000円前後での実売が予想される。
さらに、シャッター式3Dのようにテレビ側とメガネ側とを信号で同期させる必要がないため、3Dの視聴範囲が広いのも特徴。約178度と広い視野角を実現し、より大勢で3D映像を楽しめるようにした。また、首を傾けても映像の色合いが変化しにくいため、従来よりも自由な姿勢での視聴も可能にしたとしている。
3D機能ではそのほか2D-3D変換にも対応。3Dソースの奥行き調整に加えて、2D-3D変換時は奥行き調整を20段階で行える。
これら3D機能について、同社商品企画部部長の土屋和洋氏は「普段リビングで過ごしているような楽な姿勢で3D映像を楽しんでもらえる。また、原理上フリッカーやクロストークが発生しづらいので長時間見ていても疲れない」と特徴をアピール。3Dメガネが安価である点にも触れ「シャッターグラス1つの値段で家族の分や友人の分まで揃えられる」と述べた。
また、すでに先行発売しているアメリカでブラインドユーザーテストを行ったことも紹介。「3D映像の明るさや3D効果など、調査を行ったすべての項目において従来の3D製品にダブルスコアをつける高評価を集めた」と語った。
液晶は、2010年モデルからさらに進化させた新IPSパネルを搭載。液晶分子の向きをより精密に制御してバックライトからの余分な光の漏れを抑制し、ネイティブコントラストを昨年比で13パーセント向上させるなどした。加えて、新IPSパネルではLEDチップの形状改善も実施。発光効率を従来比2.25パーセント向上させたものを使用することでLEDパッケージの総数を最大41パーセント減らし、消費電力を従来比で最大33パーセント減少させるなど省エネ性能も改善させている。
また、2010年モデルでは上下に配置していたバックライトを、左右への配置に変更。上下8分割×左右2分割という16分割のローカルディミングに変更した。
なお、ローカルディミングに関しては新開発のレーザーカッティング導光板を採用。これにより光の直進性を制御し、光拡散を抑えると同時にLED部分制御の性能も向上させている。
加えて、新IPSパネルではLEDチップの形状改善も実施。発光効率を従来比2.25パーセント向上させたものを使用することでLEDパッケージの総数を最大41パーセント減らし、消費電力を従来比で最大33パーセント減少させるなど省エネ性能も改善させている。
なおLEDは新開発の白色LEDを搭載。新たに開発したイエローの蛍光体に少々のレッドとグリーンの蛍光体を混ぜ合わせることにより、人間の眼に輝度として認識される領域である周波数の光の分布をより強くさせた。こうして、人間の眼に感じられないために従来は無駄になってしまっていた光も感じさせることによって高輝度化を図っている。
あわせて、LEDの特性に合わせて、カラーフィルターも特性をよりディープカラー化したものを新たに開発。両者を組み合わせることによって、ハイビジョン放送規格色再現性99パーセントを達成させている。
端子類では、Ver. 1.4のHDMI端子を4系統装備。USB端子も録画・再生用と写真や音楽用の2系統を備え、外付けUSB HDDへの録画にも対応する。また、同社製BDプレーヤーなどとのHDMI CEC機能「INFINIAリンク」にも対応している。
そのほか、本機も独自の高音質化技術「CLEAR VOICE II」やサラウンド回路「Infinite Surround」を搭載。アクトビラにも対応している。
発表会では、同社代表取締役社長のリ・ギュホン氏が「コンセプトはこれまでの3D視聴スタイルを変えることだった」とコメント。「今まではコストの面で3Dメガネを気軽に買い揃えられないなどといった問題から視聴人数や範囲が限られていたが、3Dエンターテイメントはもっと自由であるべきと考えている。誰でも気軽に3Dエンタテイメントを楽しめるようにした」と、新製品の開発理念を語った。
また、同社ホームエンターテイメント事業本部海外マーケティング担当 副社長のビョン・ギョンフン氏も「お客様が3Dテレビに臨んでいることを充分理解した上で開発した」とコメント。「お客様志向で行ってきた我々の技術の進化がもたらした次世代の3Dテレビだと自負している」と自信を見せ、「LGの3Dテレビが、3Dテレビ市場をより早く、より大きく成長させるきっかけになれば光栄だ」と述べた。
【問い合わせ先】
LG Electronics Japan カスタマーセンター
TEL/0120-813-023
・47LW5700(47V型)¥OPEN(予想実売価格23万円前後)
・42LW5700(42V型)¥OPEN(予想実売価格18万円前後)
・32LW5700(32V型)¥OPEN(予想実売価格15万円前後)
3波チューナーを2基ずつ備え、独自のFRP方式による3D再生に対応した液晶テレビ。倍速技術の「TruMotion 120」を搭載し、32V型を除く2モデルではLEDバックライトは16分割のエリア駆動に対応している。3Dメガネ「AG-F200」が2個付属する。
FRP方式の3Dでは、右目用と左目用の映像を同時に表示。右目用と左目用映像を交互に表示させるフレームシーケンシャル方式で原理的に発生しやすいとされるフリッカーを低減させた。試験認証機関であるTUVおよびIntertekによって世界で初めて“フリッカーフリー”の認定を受けたという。
両目用の映像を同時に表示させることに加え、シャッターレスの偏光メガネを採用したことなどにより、3D映像の明るさも向上。同社の他方式3Dテレビでの明るさが約80nit(カンデラ毎平方メートル)であったのに対し、本方式では約150nitを実現させている。
メガネが偏光式でシャッターなどの機構が不要であるため、充電もいらず軽量である点も特徴。約16gという軽さを実現させている。また、偏光方式の採用によりデザイン面での自由度も向上。通常のメガネにクリップオンで取り付ける「AG-F220」(予想実売価格1,000円前後)や、フレームレスで軽量化した「AG-F260」(予想実売価格2,000円前後)なども別売で用意するほか、ファッショナブルなデザインで通常のサングラスとしても利用できるタイプも作成可能だという。なお、本方式での3Dメガネは映画館などでの採用が多いRealD方式とほぼ互換性を持っているとしている。また、同梱される通常タイプの3Dメガネももちろん別売で買い足すことも可能。こちらの価格もオープンだが1,000円前後での実売が予想される。
さらに、シャッター式3Dのようにテレビ側とメガネ側とを信号で同期させる必要がないため、3Dの視聴範囲が広いのも特徴。約178度と広い視野角を実現し、より大勢で3D映像を楽しめるようにした。また、首を傾けても映像の色合いが変化しにくいため、従来よりも自由な姿勢での視聴も可能にしたとしている。
3D機能ではそのほか2D-3D変換にも対応。3Dソースの奥行き調整に加えて、2D-3D変換時は奥行き調整を20段階で行える。
これら3D機能について、同社商品企画部部長の土屋和洋氏は「普段リビングで過ごしているような楽な姿勢で3D映像を楽しんでもらえる。また、原理上フリッカーやクロストークが発生しづらいので長時間見ていても疲れない」と特徴をアピール。3Dメガネが安価である点にも触れ「シャッターグラス1つの値段で家族の分や友人の分まで揃えられる」と述べた。
また、すでに先行発売しているアメリカでブラインドユーザーテストを行ったことも紹介。「3D映像の明るさや3D効果など、調査を行ったすべての項目において従来の3D製品にダブルスコアをつける高評価を集めた」と語った。
液晶は、2010年モデルからさらに進化させた新IPSパネルを搭載。液晶分子の向きをより精密に制御してバックライトからの余分な光の漏れを抑制し、ネイティブコントラストを昨年比で13パーセント向上させるなどした。加えて、新IPSパネルではLEDチップの形状改善も実施。発光効率を従来比2.25パーセント向上させたものを使用することでLEDパッケージの総数を最大41パーセント減らし、消費電力を従来比で最大33パーセント減少させるなど省エネ性能も改善させている。
また、2010年モデルでは上下に配置していたバックライトを、左右への配置に変更。上下8分割×左右2分割という16分割のローカルディミングに変更した。
なお、ローカルディミングに関しては新開発のレーザーカッティング導光板を採用。これにより光の直進性を制御し、光拡散を抑えると同時にLED部分制御の性能も向上させている。
加えて、新IPSパネルではLEDチップの形状改善も実施。発光効率を従来比2.25パーセント向上させたものを使用することでLEDパッケージの総数を最大41パーセント減らし、消費電力を従来比で最大33パーセント減少させるなど省エネ性能も改善させている。
なおLEDは新開発の白色LEDを搭載。新たに開発したイエローの蛍光体に少々のレッドとグリーンの蛍光体を混ぜ合わせることにより、人間の眼に輝度として認識される領域である周波数の光の分布をより強くさせた。こうして、人間の眼に感じられないために従来は無駄になってしまっていた光も感じさせることによって高輝度化を図っている。
あわせて、LEDの特性に合わせて、カラーフィルターも特性をよりディープカラー化したものを新たに開発。両者を組み合わせることによって、ハイビジョン放送規格色再現性99パーセントを達成させている。
端子類では、Ver. 1.4のHDMI端子を4系統装備。USB端子も録画・再生用と写真や音楽用の2系統を備え、外付けUSB HDDへの録画にも対応する。また、同社製BDプレーヤーなどとのHDMI CEC機能「INFINIAリンク」にも対応している。
そのほか、本機も独自の高音質化技術「CLEAR VOICE II」やサラウンド回路「Infinite Surround」を搭載。アクトビラにも対応している。
発表会では、同社代表取締役社長のリ・ギュホン氏が「コンセプトはこれまでの3D視聴スタイルを変えることだった」とコメント。「今まではコストの面で3Dメガネを気軽に買い揃えられないなどといった問題から視聴人数や範囲が限られていたが、3Dエンターテイメントはもっと自由であるべきと考えている。誰でも気軽に3Dエンタテイメントを楽しめるようにした」と、新製品の開発理念を語った。
また、同社ホームエンターテイメント事業本部海外マーケティング担当 副社長のビョン・ギョンフン氏も「お客様が3Dテレビに臨んでいることを充分理解した上で開発した」とコメント。「お客様志向で行ってきた我々の技術の進化がもたらした次世代の3Dテレビだと自負している」と自信を見せ、「LGの3Dテレビが、3Dテレビ市場をより早く、より大きく成長させるきっかけになれば光栄だ」と述べた。
【問い合わせ先】
LG Electronics Japan カスタマーセンター
TEL/0120-813-023
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドLG ELECTRONICS
- 型番47LW5700
- 発売日2011年6月後半
- 価格¥OPEN
【SPEC】●画面サイズ:47V型 ●解像度:1920×1080 ●LED部分制御:16箇所 ●ダイナミックコントラスト:5,000,000:1 ●チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル ×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5×1、ビデオ入力×2、D-sub15ピン×1、光デジタル音声出力×1、USB×2、LAN×1 ●外形寸法:1109.0Wx684.0Hx30.9Dmm(テレビスタンド含まず) ●質量:17.9kg(テレビスタンド含まず)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドLG ELECTRONICS
- 型番42LW5700
- 発売日2011年6月後半
- 価格¥OPEN
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●解像度:1920×1080 ●LED部分制御:16箇所 ●ダイナミックコントラスト:5,000,000:1 ●チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル ×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5×1、ビデオ入力×2、D-sub15ピン×1、光デジタル音声出力×1、USB×2、LAN×1 ●外形寸法:999.0Wx623.0Hx30.9Dmm(テレビスタンド含まず) ●質量:13.4kg(テレビスタンド含まず)
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドLG ELECTRONICS
- 型番32LW5700
- 発売日2011年6月後半
- 価格¥OPEN
【SPEC】●画面サイズ:32V型 ●解像度:1920×1080 ●ダイナミックコントラスト:5,000,000:1 ●チューナー:地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル ×2 ●入出力端子:HDMI入力×4、D5×1、ビデオ入力×2、D-sub15ピン×1、光デジタル音声出力×1、USB×2、LAN×1 ●外形寸法:766.0Wx491.0Hx36.0Dmm(テレビスタンド含まず) ●質量:8.9kg(テレビスタンド含まず)