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真空管搭載ヘッドホンアンプ出展情報

<ヘッドホン祭>トライオード、192/24真空管ヘッドホンアンプ試作機とポタアン参考出展

公開日 2013/10/26 20:45 ファイル・ウェブ編集部
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「秋のヘッドフォン祭 2013」が東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催されている。本記事では、9Fビジョンホールの「ヘッドフォンアンプ関連試聴会場」に出展されているブースの中から、真空管を使用したヘッドホンアンプを展示している3社の内容をレポートする。

トライオード

トライオードは、開発中である真空管ヘッドホンアンプ試作機を出展している。まだ型番もつけられていないモデルで、今回のヘッドフォン祭で来場者の反応を見ながら製品化を検討する意向だという。

ヘッドホンアンプ試作機を参考出展

入力端子にUSBとアナログRCAを装備し、USB入力経由で192kHz/24bitまでのサンプルレートに対応する。真空管アンプを手がけてきたブランドとしてのこだわりから、内部のバッファー段にサブミニチュア管を2基採用する構成とした。ハイレゾ音声の入力に対応しつつ、真空管ならではの柔らかい再生音質を狙っているという。ヘッドホン出力は2系統装備している。

バッファー段にサブミニチュア管を搭載する

さらに、iOSデバイス専用のポータブルヘッドホンアンプも参考出展している。

ポタアンの試作機も展示している

サンプルレートは192/24まで対応する

内部にはTI社製のアンプを内蔵しており、こちらもサンプルレートは最大192kHz/24bitまで対応する。音声入力にUSB端子を備えているが、iOSデバイスと接続した場合しか外部デバイスとして認識しないため、その他のスマホやDAPを接続しても使用できない。筐体の配色はトライオードのブランドカラーであるレッドを採用している。なお、こちらは特に製品化の予定はないとのことだ。

同社ブースではそのほかにも、小型真空管アンプ「Ruby」などのヘッドホン出力を搭載する製品を出展し、精力的な試聴デモを実施している。

小型真空管アンプRubyも


Venetor Sound/ビジュアルネットワークス

Venetor Soundは、2014年初頭の発売を予定している真空管ヘッドホンアンプ「VT-HPAMP」を出展している。価格は未定だが、20万円前後を想定しているとのこと。

VT-HPAMP

真空管には「6FQ7」を採用し、本体に出力トランスを備えるプッシュプル回路構成としている。なお、前段の電圧増幅にはあえて中間ゲインの「12AY7」を使用した。

入力はアナログのみにしぼっており、出力はXLRバランスとシングルエンド/アンバランスを備えている。インピーダンスを32/100/300で切り替えられる。

また、オプションで真空管をLEDライト搭載仕様に変更できる。真ん中の2基はインピーダンスの切替によってLED色が変化し、両端の2基はランダムに色が変化する仕様になる。この両端のLEDをふんわりと蛍のように点滅させることによって、視覚的にも癒されるようにデザインしたという。

ケース内に花をあしらったモデルも展示して癒しをアピール


アンディックスオーディオ

アンディックスオーディオは、現在注文受付中の真空管ヘッドホンアンプ“HPAシリーズ”をずらりと展示している。

HPAシリーズ

元々同社は真空管や内部パーツの販売を手がけており、オリジナルブランド ANDIXを設立して、ビンテージ真空管の在庫を使用したヘッドホンアンプを製造・販売している。トランスも自社生産しており、組み立ても自社で行っているという。

1930年代のWestern Electricの真空管「TDA1541」を使用するモデル

製品は、入力端子にUSB/光デジタル/同軸デジタル/AUX/PHONOを備える基本仕様に、そこにあわせる真空管やDAC、出力インピーダンス設定などを選ぶことができる。なお、対応サンプリングレートは、同軸デジタルが192kHz/24bitまで、光デジタルが96kHz/24bitまで、USB入力が48kHz/16bitまで。

真空管のラインナップは、古いものでは1930年代のものから揃えているとのこと。価格は、基本仕様で66,150円から対応している。

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