「フルHDにおける最高のテレビとして訴求していきたい」
シャープ、“4K相当”画質のAQUOS「XL10」シリーズ説明会を開催
シャープは、クアトロン プロ技術を搭載した液晶テレビ「XL10」シリーズ(関連ニュース)の発売を明日30日に控え(46/52/60型のみ。70/80型は12月10日発売)、その技術やコンセプトなどを、プレスに改めて説明した。なお本シリーズのレビュー記事はこちらからご覧頂ける。
「XL10」シリーズは「超解像 分割駆動エンジン」を搭載し、独自の「4原色技術」を採用したフルHDパネルの1画素内で、輝度ピークを縦横方向それぞれ2分割して駆動する。これにより、フルHDパネルながら“4K相当”の表示が可能になったことが本機の特徴だ。今回の説明会では、特にこの“4K相当”の表示の仕組みについて改めて解説が行われた。
■1画素で4つの輝度ピークを創出し“4K相当”表示が可能
人間は、特に「緑」と「黄」の明るさに敏感である。一般的なテレビの「赤」「緑」「青」のサブピクセルで構成される画素では、比視感度が高い緑が輝度ピークとなり、通常パネルでは輝度ピークが1点となる。
一方で4原色技術を用いた「クアトロン プロ」では、「赤」「緑」「青」「黄色」のサブピクセルの中で比視感度が高い「緑」と「黄色」が輝度ピークとなる。よって、1画素内に2つの輝度ピークを確保できることになる。これにより、水平方向で2倍相当の解像度を確保している。
さらに垂直方向についても、各色のサブピクセルを上下2つに分けて輝度レベルを制御する駆動方式MPD(マルチピクセルドライブ)技術を採用することで、1画素内に2つの輝度ピークを作り、解像感を2倍にしている。
こうして、1画素内に縦横それぞれ2つずつ、合計4つの輝度ピークをつくりだすことで、フルHD解像度の4倍、4K相当の高精細表示が行える。
また、サブピクセルの並びが「赤」→「緑」→「青」→「黄色」となっていることにも意味あるとのこと。この配置は比視感度の高い「緑」と「黄」が隣り合わせになっていないため、「緑のサブピクセルを使った白表示」と「黄色のサブピクセルを使った白表示」を用いて2種類の白黒の描き分けが可能となる。これにより、光を効率的に使い切ることが可能となったという。
■高ユニフォーミティーにより画質をさらに高めた
説明会では同社の小池晃氏が、「XL10」シリーズの画質についても説明を行った。小池氏によれば、「XL10」は画面輝度のユニフォーミティー(均一性)が優秀であり、これにより高画質を実現しているという。説明会ではBDソフトや地デジ/BSコンテンツを用いたデモも行われたが、「4K相当の表示による精細感の向上により奥行き感や細部の質感が増し、いっそうリアリティある表現が可能になりました。輝度の均一性の高さはより滑らかな階調表現にも貢献しています」と小池氏は説明していた。
また、“4K相当”の表示を可能にする「超解像分割駆動エンジン」についても説明。「分割駆動エンジン」については本体の設定から「しない」「モード1」「モード2」で選択が可能となる。「モード1」では映像の明るさを重視した処理、「モード2」では精細感を重視した処理が行われる。また「しない」では通常のフルHD(2K)表示となる。
■フルHDテレビにおける最高のテレビとして展開していきたい
最後に「XL10」のコンセプトについても改めて説明された。同社の指出氏は「テレビの買い換え周期は8年程度と言われています。今回のラインナップの中でも60型、52型、46型については、8年前の売れ筋サイズであった47型、37型、32型からの買い換え需要を狙っています。同じ視聴環境で画面が大きくなると、同じフルHDテレビでは1画素あたりのサイズが大きくなってしまい、精細感の点でもの足りなさを感じるユーザーがいるかもしれません。その点で、“4K相当”の表示が可能なXL10であれば、ユーザーに不足を感じさせることはないでしょう」とコメント。フルHDパネル搭載テレビにおけるXL10の優位性をアピールしていた。
また、“4K相当”という表現の認知度について質問が飛ぶと、「XL10が“4K相当”の表示が可能であることは、カタログや店頭ポップで啓蒙を続けています。ただ、“4K相当”という以上に、解像感が高いモデルとして認知していただいているようです。“4K相当”についてはもちろんですが、フルHDの最高峰であるという点を合わせて訴えていきたいと思います」と指出氏。なお、当初の出荷台数については60型モデル「LC-60XL10」が最も多くなる見込みだという。
「XL10」シリーズは「超解像 分割駆動エンジン」を搭載し、独自の「4原色技術」を採用したフルHDパネルの1画素内で、輝度ピークを縦横方向それぞれ2分割して駆動する。これにより、フルHDパネルながら“4K相当”の表示が可能になったことが本機の特徴だ。今回の説明会では、特にこの“4K相当”の表示の仕組みについて改めて解説が行われた。
■1画素で4つの輝度ピークを創出し“4K相当”表示が可能
人間は、特に「緑」と「黄」の明るさに敏感である。一般的なテレビの「赤」「緑」「青」のサブピクセルで構成される画素では、比視感度が高い緑が輝度ピークとなり、通常パネルでは輝度ピークが1点となる。
一方で4原色技術を用いた「クアトロン プロ」では、「赤」「緑」「青」「黄色」のサブピクセルの中で比視感度が高い「緑」と「黄色」が輝度ピークとなる。よって、1画素内に2つの輝度ピークを確保できることになる。これにより、水平方向で2倍相当の解像度を確保している。
さらに垂直方向についても、各色のサブピクセルを上下2つに分けて輝度レベルを制御する駆動方式MPD(マルチピクセルドライブ)技術を採用することで、1画素内に2つの輝度ピークを作り、解像感を2倍にしている。
こうして、1画素内に縦横それぞれ2つずつ、合計4つの輝度ピークをつくりだすことで、フルHD解像度の4倍、4K相当の高精細表示が行える。
また、サブピクセルの並びが「赤」→「緑」→「青」→「黄色」となっていることにも意味あるとのこと。この配置は比視感度の高い「緑」と「黄」が隣り合わせになっていないため、「緑のサブピクセルを使った白表示」と「黄色のサブピクセルを使った白表示」を用いて2種類の白黒の描き分けが可能となる。これにより、光を効率的に使い切ることが可能となったという。
■高ユニフォーミティーにより画質をさらに高めた
説明会では同社の小池晃氏が、「XL10」シリーズの画質についても説明を行った。小池氏によれば、「XL10」は画面輝度のユニフォーミティー(均一性)が優秀であり、これにより高画質を実現しているという。説明会ではBDソフトや地デジ/BSコンテンツを用いたデモも行われたが、「4K相当の表示による精細感の向上により奥行き感や細部の質感が増し、いっそうリアリティある表現が可能になりました。輝度の均一性の高さはより滑らかな階調表現にも貢献しています」と小池氏は説明していた。
また、“4K相当”の表示を可能にする「超解像分割駆動エンジン」についても説明。「分割駆動エンジン」については本体の設定から「しない」「モード1」「モード2」で選択が可能となる。「モード1」では映像の明るさを重視した処理、「モード2」では精細感を重視した処理が行われる。また「しない」では通常のフルHD(2K)表示となる。
■フルHDテレビにおける最高のテレビとして展開していきたい
最後に「XL10」のコンセプトについても改めて説明された。同社の指出氏は「テレビの買い換え周期は8年程度と言われています。今回のラインナップの中でも60型、52型、46型については、8年前の売れ筋サイズであった47型、37型、32型からの買い換え需要を狙っています。同じ視聴環境で画面が大きくなると、同じフルHDテレビでは1画素あたりのサイズが大きくなってしまい、精細感の点でもの足りなさを感じるユーザーがいるかもしれません。その点で、“4K相当”の表示が可能なXL10であれば、ユーザーに不足を感じさせることはないでしょう」とコメント。フルHDパネル搭載テレビにおけるXL10の優位性をアピールしていた。
また、“4K相当”という表現の認知度について質問が飛ぶと、「XL10が“4K相当”の表示が可能であることは、カタログや店頭ポップで啓蒙を続けています。ただ、“4K相当”という以上に、解像感が高いモデルとして認知していただいているようです。“4K相当”についてはもちろんですが、フルHDの最高峰であるという点を合わせて訴えていきたいと思います」と指出氏。なお、当初の出荷台数については60型モデル「LC-60XL10」が最も多くなる見込みだという。