サードパーティの参加も促す
<NHK技研公開>ハイブリッドキャストの高度化 − 8K活用やVOD/録画対応など
NHK放送技術研究所が8Kスーパーハイビジョンやハイブリッドキャストを始めとする各種研究成果を一般に披露する「技研公開2014」が、5月29日(木)から6月1日(日)まで開催される。これに先立ち、プレス向けプレビューが行われた。
技研公開は毎年行われている恒例イベントで、今回のテーマは「ココロ動かすテクノロジー」。8Kスーパーハイビジョンやハイブリッドキャスト(HybridCast)だけでなく、フレキシブル有機ELディスプレイ、立体テレビの高画質化、番組で映っている物体を触っている感覚を体験できる技術など、31項目の展示が行われる。本稿ではハイブリッドキャスト関連の展示についてレポートする。
■8Kスーパーハイビジョン対応ハイブリッドキャスト
ハイブリッドキャストは、放送波と通信(インターネット)を融合させたサービス。放送波に「インターネットからこのデータをダウンロードしなさい」というデータが埋め込まれており、その信号を受け取った対応テレビで各種情報を表示できる。例えば、視聴している番組の関連情報を、視聴中の画面にオーバーレイ表示させるといった使い方が可能で、昨年9月にNHKがサービス提供を開始し、民放各社もこれに続いている。
このハイブリッドキャストについては、昨年の技研公開でも8Kでの活用を検討していることを展示していたが(関連ニュース)、今年も違った形でデモを披露。今年はゴルフ中継を例に、8Kの高精細大画面であればメイン映像以外にも様々な情報を表示しても視聴・閲覧に耐えられることをアピールしている。
デモでは、メイン映像のほかに、試合をしているゴルフコースの情報や、トーナメントに参加している選手一覧、SNSでの視聴者の反応などを表示。テレビ放送で中継中の選手映像だけでなく、他の選手の映像を配信で別ウィンドウに表示させて視聴するなどといったこともできることをアピールしている。
また、100人以上の選手情報を表示させるデモも展開。「4Kまでだと文字がつぶれてしまって読めないが、8Kなら細かい情報でも読むことができる」(説明員)といった点もメリットであるとした。
■ハイブリッドキャストのさらなる高度化に向け様々な技術が登場
放送番組だけでなくVODや録画再生にも対応させる試みなど、ハイブリッドキャストを現在よりも高機能化させるための要素技術も各種展示された。放送局が提供する番組表アプリからVODの再生ができるようになったり、録画番組やVODでも番組連動したアプリを利用できるようにするという。
また、放送局以外の事業者、いわゆるサードパーティがハイブリッドキャストのアプリを制作、提供できるようにする「放送外マネージドアプリ」も紹介。現状では放送局自身がハイブリッドキャストのデータを提供しているため、チャンネルを変えるとハイブリッドキャストの内容も変わってしまうが、放送外マネージドアプリを利用すれば、例えばチャンネルを変えても同じ天気予報情報が表示され続けるなどといった利用法が可能になる。
そして、こうしたハイブリッドキャストの事業者から視聴者へのプッシュ型配信技術もデモ。ハイブリッドキャスト対応テレビやスマホ/タブレットへ、番組の進行に合わせた関連情報などをプッシュ配信できるようにすることで、視聴者ひとりひとりに合わせた情報が入手しやすくなるという。
これに関連し、番組関連データの配信管理技術についてもデモ。番組のメタデータ等を放送局からサービス事業者に提供するための技術で、どんなデータを用意するのかといった形式を統一することで、より利用しやすいようにするという。
技研公開は毎年行われている恒例イベントで、今回のテーマは「ココロ動かすテクノロジー」。8Kスーパーハイビジョンやハイブリッドキャスト(HybridCast)だけでなく、フレキシブル有機ELディスプレイ、立体テレビの高画質化、番組で映っている物体を触っている感覚を体験できる技術など、31項目の展示が行われる。本稿ではハイブリッドキャスト関連の展示についてレポートする。
■8Kスーパーハイビジョン対応ハイブリッドキャスト
ハイブリッドキャストは、放送波と通信(インターネット)を融合させたサービス。放送波に「インターネットからこのデータをダウンロードしなさい」というデータが埋め込まれており、その信号を受け取った対応テレビで各種情報を表示できる。例えば、視聴している番組の関連情報を、視聴中の画面にオーバーレイ表示させるといった使い方が可能で、昨年9月にNHKがサービス提供を開始し、民放各社もこれに続いている。
このハイブリッドキャストについては、昨年の技研公開でも8Kでの活用を検討していることを展示していたが(関連ニュース)、今年も違った形でデモを披露。今年はゴルフ中継を例に、8Kの高精細大画面であればメイン映像以外にも様々な情報を表示しても視聴・閲覧に耐えられることをアピールしている。
デモでは、メイン映像のほかに、試合をしているゴルフコースの情報や、トーナメントに参加している選手一覧、SNSでの視聴者の反応などを表示。テレビ放送で中継中の選手映像だけでなく、他の選手の映像を配信で別ウィンドウに表示させて視聴するなどといったこともできることをアピールしている。
また、100人以上の選手情報を表示させるデモも展開。「4Kまでだと文字がつぶれてしまって読めないが、8Kなら細かい情報でも読むことができる」(説明員)といった点もメリットであるとした。
■ハイブリッドキャストのさらなる高度化に向け様々な技術が登場
放送番組だけでなくVODや録画再生にも対応させる試みなど、ハイブリッドキャストを現在よりも高機能化させるための要素技術も各種展示された。放送局が提供する番組表アプリからVODの再生ができるようになったり、録画番組やVODでも番組連動したアプリを利用できるようにするという。
また、放送局以外の事業者、いわゆるサードパーティがハイブリッドキャストのアプリを制作、提供できるようにする「放送外マネージドアプリ」も紹介。現状では放送局自身がハイブリッドキャストのデータを提供しているため、チャンネルを変えるとハイブリッドキャストの内容も変わってしまうが、放送外マネージドアプリを利用すれば、例えばチャンネルを変えても同じ天気予報情報が表示され続けるなどといった利用法が可能になる。
そして、こうしたハイブリッドキャストの事業者から視聴者へのプッシュ型配信技術もデモ。ハイブリッドキャスト対応テレビやスマホ/タブレットへ、番組の進行に合わせた関連情報などをプッシュ配信できるようにすることで、視聴者ひとりひとりに合わせた情報が入手しやすくなるという。
これに関連し、番組関連データの配信管理技術についてもデモ。番組のメタデータ等を放送局からサービス事業者に提供するための技術で、どんなデータを用意するのかといった形式を統一することで、より利用しやすいようにするという。