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各国放送関係者の注目を集める

<NAB2015>NHK、8K SHVをアピール − 8Kを高効率伝送する「MMT」などデモ

公開日 2015/04/15 12:35 佐藤和俊
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NHKは、米国ラスベガスで開催中の国際放送機器展「NAB2015」に、「8Kスーパーハイビジョン」を中心に構成した専用ブースを出展している(関連ニュース)。

NHKの「8Kスーパーハイビジョン」を中心に構成した専用ブース

8Kスーパーハイビジョンは、次世代放送規格として世界の放送局から賛同を得るべく、開発が進められている。NHKでは、来年のリオ五輪中継を視野に入れた試験放送開始を想定し、2020年の東京五輪では本格的な普及を目標に定めている。

今回のNABにおける専用ブースの出展は、8Kスーパーハイビジョンの世界的なプロモーションの一環となる。8Kが実用化されるには放送機材の進歩が欠かせない。ブース内では小型で軽量なカメラやレコーダーの新モデル、そして8Kのフル画質と22.2ch音響を実現するディスプレイ(薄型テレビ)等が展示され、各国から来場している放送関係者の注目を集めていた。

22.2chスピーカー内蔵の8Kディスプレイ展示の様子

一方、放送の実用化にあたって最も重要なことは、伝送レートを大量に占有する8Kの信号をより効率的に送信する技術である。ブース内では、新しい多重化方式である「MMT」(MPEG Media Transport)を披露していることも話題となっている。既に米国の次世代放送方式であるATSC3.0の伝送規格として採用されている。

8K 120Hz駆動ディスプレイの展示

昨年、NHKは熊本県人吉市で実際に試験電波を出し、移動環境下における8Kテレビ信号の受信にも成功した。世界的にみても8Kは、医療や防衛、教育等の分野での応用事例も想定され、日米の産業連携のカギを握る革新的技術だ。会場では「4K分野でのコスト競争に巻き込まれず、NHKには8Kの開発に邁進して欲しい」との意見も多かった。

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