価格は168万円前後
シャープ、8K解像度を実現した “AQUOS 4K NEXT” 「80XU30」
シャープ(株)は、4Kクアトロンパネルを搭載し、8K相当の解像度を実現した液晶テレビ “AQUOS 4K NEXT” 「80XU30」を7月10日に発売する。価格はオープンだが168万円前後での販売が予想される。
同社独自の、RGBに加えYも使った4原色技術を採用したクアトロンパネルを搭載。分割駆動を行うことで、1画素内に4つの輝度ピークを作ることができ、これにより8K相当の解像度を実現した。「フルHDモデルながら4K相当の高精細表示ができるAQUOSクアトロン プロ(関連ニュース)を4Kモデルに発展させたようなイメージ」(説明員)だという。
同社では、4原色技術を投入した4Kパネルと、同社が「超解像 分割駆動」と呼ぶ技術を組み合わせることにより、8K解像度の表現を可能にしたと説明。7,680×4,320画素の解像度チャート(静止画)による、同社で定める輝度信号の評価において8K相当の解像度を満たすと判断したという。
また本機は「超解像・8Kアップコンバート回路」を搭載。4K映像だけでなく、地上デジタル放送などのHD映像も、いったん4Kにアップコンし、最終的に8K映像にコンバートして表示する。発表会で製品説明を担当した同社デジタル情報家電事業本部 次世代AV開発センター所長の加藤直樹氏は「4Kワンドットの斜め線を8Kワンドット相当に変換することによって、精細な部分をさらに精細にできる。また、一般的にアップコンバート処理を行うとどうしてもジャギーが出るが、特殊な技術で滑らかな映像に仕上げている。これらにより、より精細感を高めた表現が可能になった」と述べた。
なお、テレビ番組やBDソフトに限らず、ネット動画など含めて入力されてきた映像信号すべてにアップコンバート処理を実施。ただし「ソースにもよるため、全ての映像を8K相当にするものではない」(説明員)とのことだった。また、8Kアップコンバート機能をオン/オフできるようにするかなどもまだ検討中だという。
映像処理回路は「X8-Master Engine PRO(クロスエイト マスターエンジンプロ)」。複数フレームを参照しながら、映像内のノイズ分析も行い、映像をクリアにする「4Kアクティブコンディショナー」機能を搭載しているほか、HEVCデコーダー内蔵なども実現している。
パネルの表面処理は、低反射ながら引き締まった黒を実現する「N-Black」パネルを搭載した。さらに、THX 4Kディスプレイ規格の認証も取得している。
バックライトは直下型LEDで、ローカルディミングを採用。またダイナミックレンジを高める「メガコントラスト」技術も搭載。同技術は新開発の直下エリア駆動バックライト制御システムと独自の信号処理技術によって高コントラストを実現するというもので、「輝き検出」「輝き復元ダイナミックレンジ拡張」技術も新開発。光源や、光源を受けて反射する輝き部分を映像信号から解析し、その部分の明るさを高める技術。同時に輝き復元の映像補正も行う。このメガコントラスト技術によって「アクオス最高峰の、光の輝き、漆黒を表現する」としている。
なお、Ultra-HD Blu-rayに採用予定のHDRにファームウェアアップデートなどで対応するかは、現時点では未定だ。またドルビービジョンには非対応となる。
またバックライトLEDには新開発の「高色再現型LED」を採用。蛍光体の材料を見直し、独自の配合技術による最適化により、明るさの低下を抑えながら業界最高の広色再現性を実現したという。
そして、このLEDと4原色技術を組み合わせ、DCI色域を超える「高演色リッチカラーテクノロジー」を搭載。今年2月に発売したフルHD機LC-40H20と比べて約1.4倍の色再現範囲を実現した。同技術では、新開発LEDによって緑と赤の色域を、4原色技術によって黄色の色域を拡大している。独自の4原色技術と新開発LED、これを活かす色復元信号処理技術によって、「鮮やかな色からに日本古来の淡い色合いまでを表現する」としている。
内蔵チューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3。4Kチューナーは内蔵していない。音声面では、ミッドレンジに加えてトゥイーターと低振動ウーファー「DuoBass」を組み合わせた3ウェイ6スピーカー(2.1ch)を搭載しており、出力は65W。また音声LSI「AudioEngine」も搭載している。
なお、HDMI端子は4系統4端子で、全端子がHDCP 2.2に対応している。
またVODについては、ひかりTV 4Kに対応しているほか、NETFLIXにも対応。そのほか、USB-HDD録画はW裏録に対応。DLNAのプレーヤー/サーバー/レンダラー機能も備えた。MiracastやBluetoothにも対応している。
なお、OSはLinuxベースの独自OS。同社は海外ではAndroid OS搭載テレビも展開しているが、同社デジタル情報家電事業本部 液晶デジタルシステム第一事業部 事業部長の宗俊昭広氏は「アメリカではネットサービスやVODが盛んで、それらのサービスも積極的にAndroid対応していたり、中国もAndroidベースの市場になっていることから、我々のテレビにもAndroid OSを採用したものがある」とコメント。「国内では、様々なサービスのAndroid対応状況や時期を見極めている」とした。
また、今回のモデルは80型のみの展開だが、「充分に下のサイズにも展開できると思っている。下へのサイズ展開は検討中で、近いうちに方向性は決めたい」という。
同社独自の、RGBに加えYも使った4原色技術を採用したクアトロンパネルを搭載。分割駆動を行うことで、1画素内に4つの輝度ピークを作ることができ、これにより8K相当の解像度を実現した。「フルHDモデルながら4K相当の高精細表示ができるAQUOSクアトロン プロ(関連ニュース)を4Kモデルに発展させたようなイメージ」(説明員)だという。
同社では、4原色技術を投入した4Kパネルと、同社が「超解像 分割駆動」と呼ぶ技術を組み合わせることにより、8K解像度の表現を可能にしたと説明。7,680×4,320画素の解像度チャート(静止画)による、同社で定める輝度信号の評価において8K相当の解像度を満たすと判断したという。
また本機は「超解像・8Kアップコンバート回路」を搭載。4K映像だけでなく、地上デジタル放送などのHD映像も、いったん4Kにアップコンし、最終的に8K映像にコンバートして表示する。発表会で製品説明を担当した同社デジタル情報家電事業本部 次世代AV開発センター所長の加藤直樹氏は「4Kワンドットの斜め線を8Kワンドット相当に変換することによって、精細な部分をさらに精細にできる。また、一般的にアップコンバート処理を行うとどうしてもジャギーが出るが、特殊な技術で滑らかな映像に仕上げている。これらにより、より精細感を高めた表現が可能になった」と述べた。
なお、テレビ番組やBDソフトに限らず、ネット動画など含めて入力されてきた映像信号すべてにアップコンバート処理を実施。ただし「ソースにもよるため、全ての映像を8K相当にするものではない」(説明員)とのことだった。また、8Kアップコンバート機能をオン/オフできるようにするかなどもまだ検討中だという。
映像処理回路は「X8-Master Engine PRO(クロスエイト マスターエンジンプロ)」。複数フレームを参照しながら、映像内のノイズ分析も行い、映像をクリアにする「4Kアクティブコンディショナー」機能を搭載しているほか、HEVCデコーダー内蔵なども実現している。
パネルの表面処理は、低反射ながら引き締まった黒を実現する「N-Black」パネルを搭載した。さらに、THX 4Kディスプレイ規格の認証も取得している。
バックライトは直下型LEDで、ローカルディミングを採用。またダイナミックレンジを高める「メガコントラスト」技術も搭載。同技術は新開発の直下エリア駆動バックライト制御システムと独自の信号処理技術によって高コントラストを実現するというもので、「輝き検出」「輝き復元ダイナミックレンジ拡張」技術も新開発。光源や、光源を受けて反射する輝き部分を映像信号から解析し、その部分の明るさを高める技術。同時に輝き復元の映像補正も行う。このメガコントラスト技術によって「アクオス最高峰の、光の輝き、漆黒を表現する」としている。
なお、Ultra-HD Blu-rayに採用予定のHDRにファームウェアアップデートなどで対応するかは、現時点では未定だ。またドルビービジョンには非対応となる。
またバックライトLEDには新開発の「高色再現型LED」を採用。蛍光体の材料を見直し、独自の配合技術による最適化により、明るさの低下を抑えながら業界最高の広色再現性を実現したという。
そして、このLEDと4原色技術を組み合わせ、DCI色域を超える「高演色リッチカラーテクノロジー」を搭載。今年2月に発売したフルHD機LC-40H20と比べて約1.4倍の色再現範囲を実現した。同技術では、新開発LEDによって緑と赤の色域を、4原色技術によって黄色の色域を拡大している。独自の4原色技術と新開発LED、これを活かす色復元信号処理技術によって、「鮮やかな色からに日本古来の淡い色合いまでを表現する」としている。
内蔵チューナーは地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3。4Kチューナーは内蔵していない。音声面では、ミッドレンジに加えてトゥイーターと低振動ウーファー「DuoBass」を組み合わせた3ウェイ6スピーカー(2.1ch)を搭載しており、出力は65W。また音声LSI「AudioEngine」も搭載している。
なお、HDMI端子は4系統4端子で、全端子がHDCP 2.2に対応している。
またVODについては、ひかりTV 4Kに対応しているほか、NETFLIXにも対応。そのほか、USB-HDD録画はW裏録に対応。DLNAのプレーヤー/サーバー/レンダラー機能も備えた。MiracastやBluetoothにも対応している。
なお、OSはLinuxベースの独自OS。同社は海外ではAndroid OS搭載テレビも展開しているが、同社デジタル情報家電事業本部 液晶デジタルシステム第一事業部 事業部長の宗俊昭広氏は「アメリカではネットサービスやVODが盛んで、それらのサービスも積極的にAndroid対応していたり、中国もAndroidベースの市場になっていることから、我々のテレビにもAndroid OSを採用したものがある」とコメント。「国内では、様々なサービスのAndroid対応状況や時期を見極めている」とした。
また、今回のモデルは80型のみの展開だが、「充分に下のサイズにも展開できると思っている。下へのサイズ展開は検討中で、近いうちに方向性は決めたい」という。
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番80XU30
- 発売日2015年7月10日
- 価格¥OPEN(予想実売価格168万円前後)
【SPEC】●サイズ:80型 ●画素数:3,840×2,160 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル×3 ●音声実用最大出力(JEITA):65W(15W+15W+35W) ●接続端子:HDMI入力×4(HDCP 2.2対応)、D5×1、AV入力×1、光デジタル音声出力×1、アナログ音声出力×1、ミニD-Sub15ピン×1、USB×3、LAN×1、ヘッドホン×1 ●外形寸法:1,809W×1,139H×428Dmm(スタンド含む) ●質量:59kg(スタンド含む)