音声認識とオーディオの未来像を語る
<OTOTEN>Qualcomm、同社オーディオ技術をテーマにセミナーイベントを開催。各メーカーのキーマンも登壇
6月16日・17日に開催されたオーディオ&ビジュアルの一大イベント「OTOTEN 2018」。Qualcommは同社最新の「オーディオプラットホーム」をテーマとしたセミナーイベントを2日間にわたって開催。Qualcommのデバイスを採用するオーディオメーカー/代理店の担当者と共に、「最新オーディオ製品と市場トレンドから見た技術イノベーション」についてトークセッションを行った。本記事では、1日目の模様をお伝えしたい。
Qualcommからは、CDMAテクノロジーズ マーケティングマネージャーの大島勉氏が登壇。多くのスマートフォンで採用されるモバイル用SoC「Snapdragon」をはじめ多様な半導体やソフトウェアを手がける同社が、「aptX/aptX HD」や完全ワイヤレスイヤホン向けチップなどのワイヤレスオーディオ技術、デジタルアンプデバイス「DDFA」など、オーディオ領域においても最先端の技術を提供していることを改めて紹介した。
また、大島氏はオーディオ市場向けのチップセットを手がける上で、そのトレンドを知ることが重要と述べ、現在の“メガトレンド”として「ストリーミング技術」「ハイレゾオーディオ」「ワイヤレスオーディオ」「スマート機能」「3.5mmヘッドホン端子の廃止」「ヒアラブルデバイス」という6つのキーワードを挙げた。
続いて、アマゾンジャパン Alexa Voice Service本部の北迫清訓氏が、同社の音声認識技術であるAlexaの特徴と戦略について紹介。Alexaはマイクとスピーカー、そしてワイヤレス技術というシンプルな要素で構成されており、音声認識をはじめとする主要な機能をクラウド側に持たせているので、ユーザーがデバイスを買い換えることなく機能の進化によるメリットを得られると、その特徴を紹介した。
Alexaのプラットフォームを公開することで、多くのメーカーがAlexa対応製品を開発できることについても言及。これを受けて大島氏は、QualcommがAlexa搭載のオーディオデバイスやスマートスピーカーの開発を支援するAmazon AVS向け開発キットを提供開始したことを紹介した。開発キットにはSnapdragonプロセッサーやシステムソフトウェア、ビームフォーミングやノイズキャンセル機能などAlexa対応デバイスに必要な要素が含まれている。メーカーはこれを使うことで、Alexa搭載オーディオデバイスの開発をより容易に行える。
大島氏は完全ワイヤレスイヤホン向けの最新チップ「QCC5100」についても紹介。消費電力をさらに下げ、長時間再生が可能になるなどの特徴を紹介した。
オーディオ評論家の鴻池賢三氏は、Qualcommのオーディオ技術を踏まえて、音声認識とオーディオの未来像についてコメント。音声認識の精度が劇的に進化して実用レベルに達しているとして、音楽ストリーミングと音声認識を組み合わせた、より利便性の高いオーディオリスニングに対する期待を表明した。
イベントにはQualcommのデバイスを採用するオーディオメーカーの担当者も登場。デノンの宮原利温氏、オーディオテクニカの鈴木弘益氏、アユートの堀良一氏が、それぞれのQualcommデバイスの採用状況や、ワイヤレスオーディオに対する今後の展望についてコメントした。
ワイヤレスや音声認識といった、オーディオにおいてもますますその重要性が高まる領域で、Qualcommの技術を活用することで、前述のような“メガトレンド”に応える製品開発を加速できる。今後Qualcommとメーカー各社の連携は、さらに強いものになっていきそうだ。
Qualcommからは、CDMAテクノロジーズ マーケティングマネージャーの大島勉氏が登壇。多くのスマートフォンで採用されるモバイル用SoC「Snapdragon」をはじめ多様な半導体やソフトウェアを手がける同社が、「aptX/aptX HD」や完全ワイヤレスイヤホン向けチップなどのワイヤレスオーディオ技術、デジタルアンプデバイス「DDFA」など、オーディオ領域においても最先端の技術を提供していることを改めて紹介した。
また、大島氏はオーディオ市場向けのチップセットを手がける上で、そのトレンドを知ることが重要と述べ、現在の“メガトレンド”として「ストリーミング技術」「ハイレゾオーディオ」「ワイヤレスオーディオ」「スマート機能」「3.5mmヘッドホン端子の廃止」「ヒアラブルデバイス」という6つのキーワードを挙げた。
続いて、アマゾンジャパン Alexa Voice Service本部の北迫清訓氏が、同社の音声認識技術であるAlexaの特徴と戦略について紹介。Alexaはマイクとスピーカー、そしてワイヤレス技術というシンプルな要素で構成されており、音声認識をはじめとする主要な機能をクラウド側に持たせているので、ユーザーがデバイスを買い換えることなく機能の進化によるメリットを得られると、その特徴を紹介した。
Alexaのプラットフォームを公開することで、多くのメーカーがAlexa対応製品を開発できることについても言及。これを受けて大島氏は、QualcommがAlexa搭載のオーディオデバイスやスマートスピーカーの開発を支援するAmazon AVS向け開発キットを提供開始したことを紹介した。開発キットにはSnapdragonプロセッサーやシステムソフトウェア、ビームフォーミングやノイズキャンセル機能などAlexa対応デバイスに必要な要素が含まれている。メーカーはこれを使うことで、Alexa搭載オーディオデバイスの開発をより容易に行える。
大島氏は完全ワイヤレスイヤホン向けの最新チップ「QCC5100」についても紹介。消費電力をさらに下げ、長時間再生が可能になるなどの特徴を紹介した。
オーディオ評論家の鴻池賢三氏は、Qualcommのオーディオ技術を踏まえて、音声認識とオーディオの未来像についてコメント。音声認識の精度が劇的に進化して実用レベルに達しているとして、音楽ストリーミングと音声認識を組み合わせた、より利便性の高いオーディオリスニングに対する期待を表明した。
イベントにはQualcommのデバイスを採用するオーディオメーカーの担当者も登場。デノンの宮原利温氏、オーディオテクニカの鈴木弘益氏、アユートの堀良一氏が、それぞれのQualcommデバイスの採用状況や、ワイヤレスオーディオに対する今後の展望についてコメントした。
ワイヤレスや音声認識といった、オーディオにおいてもますますその重要性が高まる領域で、Qualcommの技術を活用することで、前述のような“メガトレンド”に応える製品開発を加速できる。今後Qualcommとメーカー各社の連携は、さらに強いものになっていきそうだ。