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SIMフリー/3色展開

OPPO、スマホ日本参入第一弾「R11s」は57,980円で2月9日発売

公開日 2018/01/31 14:47 編集部:小野佳希
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OPPO Japan(株)は、スマートフォンの日本市場参入第一弾となる“カメラフォン” 「R11s」を2月9日に発売開始すると発表した。シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色をラインナップし、国内大手キャリアの通信規格に対応するSIMフリースマートフォンとしてビックカメラおよびヨドバシカメラから販売をスタートする。オープン価格だが、発表会に登壇したOPPO Japanのケ 宇辰(トウ・ウシン)代表取締役は「57,980円で発売する」とコメントした。



過日に予告していた(関連ニュース)日本市場への参入における投入端末の詳細が明らかになった格好。「R11s」は海外ではすでに発表されているもので、背面のデュアルレンズカメラは画素数が2,000万画素と1,600万画素。レンズはともにF1.7となる。

R11s

背面

光の強さによってメインのカメラを自動で切り替える仕組みで、昼間の通常ポートレート用に1,600画素カメラを、夜間などは暗い場所でのポートレート撮影専用に特別設計したという2,000万画素のカメラを使用。50ルクス以下であれば高感度の2,000万画素カメラのほうを使うことで、昼夜を問わず鮮明な写真を撮影できるという。

デュアルカメラを搭載

デュアルカメラでは被写体との距離も計測。独自の被写界深度演算アルゴリズムによってソフトでナチュラルな被写界深度を作り出すという。そしてf/1.7の大口径デュアルレンズとの組み合わせによって、昼夜を問わず自然なボケ味で撮影できるとアピールしている。

単純に背景をボカすのではなく各箇所ごとに適切なボケ味を演出するという

インカメラも2,000万画素で、撮影した人物写真を被写体ごとに調整を行うことで、自然で最適な美顔効果をかけることができる「A.I.ビューティー認識技術」を搭載。同技術はAIニューラルネットワークアルゴリズムを用いた膨大な「セルフィーデータベース」を利用するというもので、254ポイントで顔の特徴を取得し、性別、年齢、肌のキメ、肌の色、表情、肌の状態など複数の要素から自撮りの特徴を分析する。これによって、撮影した画像1枚ずつそれぞれのユーザーに最適な補正を施し、そのユーザーにふさわしいカスタマイズ、パーソナライズされたビューティー効果を適用した画像にするという。

ビューティーモードの精度も他社より優れているとアピール

そのほか、カメラ機能ではバックグラウンドでシャッターを押した前後のタイミングの写真も自動撮影し、AIがベストショットを瞬時に選択。「誰かが目を閉じてしまっていたり変な表情になってしまっていたりという失敗写真がなくなる」(OPPO Japan 取締役 河野謙三氏)という。

なお、同社は「ポートレートラボ」という部門を社内に設けカメラ機能を研究しているとのこと。同社専門スタッフのほか著名なフォトグラファーなども加わった機関が、カメラ機能の完成度を評価するなどしているという。

膨大なセルフィーのデータベースをもとに補正処理を行う

OSにはAndroid 7.1をベースに自社開発した「Color OS 3.2」を、CPUには2.2GHzオクタコアのSnapdragon660を搭載。RAMは4GBで、ROMは64GB。microSDカードで256GBまでROMを拡張できる。SIMカードスロットはナノSIMスロットを2基備え、デュアルシムデュアルスタンバイ(DSDS)に対応している。

シャンパーニュ(ゴールド)モデル

ブラックモデル

ディスプレイは2,160×1,080解像度の6.01インチスクリーンを搭載。18対9のアスペクト比で、本体前面におけるディスプレイの比率は85.8%に達している。「5.5インチサイズの筐体で6インチスクリーンを実現した。OPPO史上最大の画面比率によって没入感を高めている」(河野氏)とした。

バッテリー容量は3,205mAhで、独自の急速充電技術「VOOC(ボック)フラッシュチャージ」に対応し、5分間の充電で2時間通話が可能なレベルにまで充電可能。独自の低電圧充電によって、過酷な使用状況や充電中の操作でも内部を低温に保ち、端末が熱くなって持てないなどといったことがないという。

同社ではColor OS 3.2を「利便性に優れたデザイン性、アプリケーションの起動やデータ処理の高速化、バッテリー寿命の向上、優れたセキュリティ機能など、ユーザー体験に優れたカスタムOSだ」とアピール。なお、もちろん通常のAndroidと同様にGoogle Playから各種アプリをダウンロードして利用できる。また、将来的なOSバージョンアップについては「R11sでどうするかは具体的に決まったものはないが、Andorid 8.0などバージョンが上がったものをベースにした新しいColor OSが提供されるような形になるだろう」(同社スタッフ)とのことだった。

端末の特徴説明を担当した河野氏は「Screen(フルスクリーン)」「Smart Shot(スマートな撮影)」「Smooth Operation」という“3つのS”が本機の特徴だと説明。没入感を高める狭額縁ディスプレイ、デュアルカメラやAIによるスマートな撮影といった前述した要素に加えて、128点のポイントをわずか0.08秒で判断する顔認証機能、インカメラでのセルフィー撮影の際に反射しないよう配慮したラウンド形状のボディデザインなど、使いやすさにもこだわっているとした。

OPPO Japanのケ氏はこれまでインドネシアやシンガポールにOPPOが参入する際の市場開拓を担当してきた人物で、いずれの国でも2〜3年というわずかな期間でインドネシアではシェア2位、シンガポールではトップ3という地位を獲得するまでにブランドを成長させてきた実績があるとのこと。

OPPO Japan ケ氏

ケ氏は、「日本市場参入は我々にとって大きな一歩だ」とコメント。「日本には100年以上続く企業が21,666もあるというデータがあり、ソニーや日立、パナソニックのような有名企業が次々と革新的な商品を発表し人々の生活を豊かにしてきた。我々はまだ若いブランドだが、そうした企業からも学びながら高品質な製品を提供し、OPPOをカメラフォンブランドとして確立したい」と語った。

なお、OPPOブランドとしてはすでに日本ではBDプレーヤーなどが展開されているが、それらを扱うOPPO Digital Japanと今回のOPPO Japanは別の企業。ただし前述の河野氏はOPPO Digital Japanのスタッフでもあり、「別会社だが企業理念は同じ。顧客の真のニーズに応え、高品質な製品を提供し続けることが信念だ」と述べる。

OPPO Japan 河野氏

そして河野氏は「OPPOのRシリーズは、昨年世界で最も売れたAndroidスマートフォンだ」だと紹介。「多くの若者は自分自身を表現する手段を提供してくれるものとして高性能なスマホを選んでいる」とし、そんな若者のニーズに応える端末だからこそ世界中で多くの支持を集めていると語る。そして、今では一般的になったビューティーモードをスマホに初めて搭載したブランドがOPPOであることや、5,000万画素カメラ搭載モデルを投入したことがあること、ソニーと共同でイメージセンサーの開発にあたったこともあることなど、スマホの技術革新を牽引してきたブランドであることをアピールした。

世界各国のユーザーのコメントも紹介。OPPOのスマホで撮った写真で「いいね」が多くなったというコメントも

また、社内に5G専用の研究開発チームを持っており、世界で最初に5G対応スマホを投入するブランドのひとつになるだろうことにも言及。さらに、製品の出荷にあたっては一般的な業界基準を上回る検査項目を設けてテストしていることなど、品質へのこだわりが特に厳しい日本のユーザーにも応えるものであるとした。

世界各地に研究開発拠点を持つことに加え、生産拠点はすべて自社コントロールしている

一般的な基準よりも厳しい自社基準を設けて品質を管理

そのほか、発表会にはゲストとして写真家の角田修一さんも登場し、「ボケ味が非常にキレイだなというのが第一印象。デュアルレンズがシャープな部分とボケ味をうまく表現してくれる」とR11sについてコメント。「ちょっと前までケータイのカメラって“惜しいな”というものが多かったが、このカメラフォンはもうカメラと言っていいくらいのレベルだ」と評価した。

角田さん

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