独ミュンヘンで世界初公開
網膜走査型ディスプレイが大幅に安く、小型に。QDレーザが新開発
(株)QDレーザは、新たな網膜走査型レーザーディスプレイの開発に成功した。独ミュンヘンで現地時間6月24日から開催される「LASER World of PHOTONICS 2019」で試作機を世界初公開し、デモも行う。
昨年同社は、網膜に映像を直接描き出す技術を搭載したヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display」を商品化したが、販売価格は約60万円前後と高価だった。
今回開発した試作機は、スマホに内蔵するピコプロジェクターを画像投映エンジンとして流用。新たな光学アタッチメントを活用することで、安全で画角の広い網膜投映を実現した。既存の投映デバイスを使用し、さらに光学部品もシンプルであることから、低価格化と小型化、利便性の向上が実現したという。
開発したのは2種類で、1つは手持ちで使うタイプの「Retissa Handy」。フリーフォーカスという特性を利用し、ピント調節能力に関わらず、水平視野角40度の画像を視聴できる。
もう1つは「Retissa Flex Periscope」。柔軟な構造の映像伝送光学システムと組み合わせることで、通常のメガネを装着したまま網膜投影が実現できる。また眼球周辺に電気回路が不要となるため、眼球周囲の部品サイズも最小化できるという。
同社では、今回開発した試作機の優れたポータビリティーと低コスト化により、「誰でもより手軽に網膜投影型レーザディスプレイを利用できるようになる」と説明している。
昨年同社は、網膜に映像を直接描き出す技術を搭載したヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display」を商品化したが、販売価格は約60万円前後と高価だった。
今回開発した試作機は、スマホに内蔵するピコプロジェクターを画像投映エンジンとして流用。新たな光学アタッチメントを活用することで、安全で画角の広い網膜投映を実現した。既存の投映デバイスを使用し、さらに光学部品もシンプルであることから、低価格化と小型化、利便性の向上が実現したという。
開発したのは2種類で、1つは手持ちで使うタイプの「Retissa Handy」。フリーフォーカスという特性を利用し、ピント調節能力に関わらず、水平視野角40度の画像を視聴できる。
もう1つは「Retissa Flex Periscope」。柔軟な構造の映像伝送光学システムと組み合わせることで、通常のメガネを装着したまま網膜投影が実現できる。また眼球周辺に電気回路が不要となるため、眼球周囲の部品サイズも最小化できるという。
同社では、今回開発した試作機の優れたポータビリティーと低コスト化により、「誰でもより手軽に網膜投影型レーザディスプレイを利用できるようになる」と説明している。