東芝REGZAの最新モデルをレビュー
驚きの調整メニューを持った「懐の深い」新REGZA − VGP審査員5氏が「ZG2」シリーズを徹底解剖
これがREGZA ZG2/Z2の豊富な映像調整メニューだ!
万人受けするオートモードの精度を高めつつ、コンテンツそのものが持つポテンシャルを柔軟に引き出すために調整機能が大幅に開放されている。
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REGZA ZG2/Z2で搭載された新映像メニュー
point 1 |ブロックノイズクリア(オート/オン/オフ) ※ZG2のみ搭載
放送のノイズ、エッジ、プレーンな箇所等に乗るモスキートノイズを減らす。NHKと民放の処理の特徴までも判断。エッジ近傍だけでなく離れた所のノイズにも適切な処理を行う。
point 2 |コンテンツモード(オート/アニメ/写真/オフ)
外部入力の場合、HDMIのコンテンツピット情報を認識して自動適応し最適画質を選択する。アニメはセル画の特性に、写真はJPEGに合わせた4:4:4静止画倍速モードを選択。
point 3 |フィルムモード(フィルム/クリアフィルム/スムーズ/クリアスムーズ/オフ)
クリアフィルムは24p/30pに補間フレーム1枚を挿入、フィルム的がたつきを低減する。クリアスムーズは24p/30pに補間コマを9枚/7枚挿入し240Hzで滑らかさを持たせる。
point 4 |原画解像度(オート/1920×1080/1440×1080/1280×720/960×540/720×480/640×480)
地デジやBS放送時、解像度変換されて送られるコンテンツのオリジナルな形式を判定し最適な特性で映像処理する。ちなみにアニメーション番組の多くは1280×720である。
point 5 |プログレッシブ処理(オート/ビデオ/30p処理/24p処理)
24p/30pで製作されたインターレース映像を2-3/2-2プルダウン処理。例えば直近のNHK大河ドラマは30p収録・60i送信。2-2ではマニュアルで設定した方が誤動作が少ない。
point 6 |輝度エッジ補正(オフ/0〜10)
映像の輝度成分(モノクロームのベース信号)のエッジ(輪郭)を際立たせる機能。マニュアルを選択した場合、「0」で補正オフになり、「10」でもっとも最大の調整を行う。
point 7 |色エッジ補正(オフ/0〜10)
映像の色の輪郭を際立たせる。アニメーション等の場合、色の輪郭をくっきりさせることで映像全体の解像感を引き上げることができ、コンテンツへの没入感がより多く得られる。
point 8 |倍速ワイドエリア補間(ワイド/スタンダード)
倍速処理での映像の動きの適応範囲を設定。スポーツを観る場合、ワイドを選べば4倍速処理効果が通常より早い動きにまで広げることが可。通常は安定処理のスタンダードが良い。
point 9 |フィルムグレイン補正(オート/強/中/弱/オフ)
フィルムの粒状感は圧縮ノイズと見分けがつきにくい。圧縮プロセスで粒子が大きくなることもあるから非常に厄介だ。弱から強でグレインをより強く抑制する方向に変わる。