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置くだけで別格の大画面&サウンドバー級音質!エプソンの超短焦点プロジェクター「EH-LS300」をプロが試した

公開日 2020/10/22 12:10 鴻池賢三
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別格の画質!さすが、プロジェクターを作り続けてきたエプソン。

そして「EH-LS300」の魅力は、なんといってもプロジェクターを作り続けてきたエプソンならではの上質な画質だ。

取材を行う鴻池氏。エプソンのノウハウが活きた画質に感心!

まず、とにかく明るい!日中のリビングで投写してみたが、高コントラストかつ色鮮やか。ここがモバイルプロジェクターとの決定的な違いで、別次元の映像体験と言える。

もちろん、画質も別格。鮮やかでありながら派手にならず、極めてナチュラルで目に心地よく映る。「映画の風合い」も充分に楽しめ、これらなら「自宅が映画館」と胸を張って言えそうだ。

「ダイナミック」「ビビッド」「ブライトシネマ」「シネマ」「ナチュラル」など、映像の種類や使用環境によって選べるカラーモードを用意しているのもポイント。そのほかにも明るさやコントラスト、色合いなどをカスタムで調整することも可能だ。

画質設定メニューも豊富。コンテンツごとに自分好みの画質に追い込みたいというこだわり派も満足できるはずだ

また、エプソン独自の3LCD方式を採用しているのもポイントだ。3LCD方式は、光の三原色でありカラー映像の基本である赤(R)・緑(G)・青(B)色の3色を、絶え間なく連続して投写し続けるので、チラツキを感じることがなく、脳に余計な負担が掛からない(3LCD方式の詳細なメリットはこちら)。

安価なモバイルプロジェクター等で多く採用されているDLP方式(RGBを短時間で切り替えて脳内で「フルカラー」と感じさせる方式)とは、原理が根本的に異なるのだ。特に若年層ほど視覚は敏感と言われているので、子供がいて家族で楽しみたいなら、3LCD方式のプロジェクターをお勧めしたい。

投写光に人が近づくと、自動的に光源の明るさが落ちる機能も用意。子供などがうっかり近づいてしまったときも、強い光で目を傷める心配がない。リビングで楽しみたいからこそ、あると嬉しい機能だ

YouTube™で8K/60p収録の「Peru 8K」を再生して画質をチェックしてみた。もちろん表示はフルHDになるのだが、情報量の多い映像をダウンコンバートした映像は、ディテールが豊かでワンランク上の画質が得られ、本機の画質力を実感することができた。色彩がナチュラルなのも、さすが本格プロジェクター老舗・エプソンと感じられるもの。特に木々の緑はナチュラルで目に心地よい。この上質なカラー表現は、長時間の映画視聴にもお勧めできる。


もはやサウンドバー級。ヤマハ共同開発の内蔵スピーカーがすごい

本機で特に驚いたのは、プロジェクター内蔵スピーカーの枠を超えた堂々たるサラウンドサウンドだ。それもそのはず、本機に内蔵されたスピーカーシステムはヤマハのサウンドマイスターが手掛けたもの。映像のエプソンと音のヤマハの2大メジャーコラボが実現した格好だ。ボディに記された「Sound by YAMAHA」のロゴが誇らしい。

内蔵スピーカーはヤマハのサウンドマイスターが監修。ボディにも「Sound by YAMAHA」のロゴが。音響メーカーならではの迫力の音で、バーチャルサラウンド設定も用意されているのは大きな特徴だ

サウンドモードも、サラウンド効果のある「シアター」、音声を聞きやすく再生する「テレビ」、バランスの取れた音質の「スタジオ」、スポーツ観戦にぴったりの「スタジアム」、コンサート会場の広がりと残響を再現する「ライブ/コンサート」、カラオケ用アプリやマイクが提供する効果を損なわず楽曲再生できる「カラオケ」という6つが用意されている。

サウンドモードも、コンテンツに合わせて選べる6つを用意。バーチャルサラウンドの効き具合も選べる。プロジェクター内蔵スピーカーの域を超えたクオリティだ

低音は「重低音」というほどではないが、厚みのあるリッチな音調。声がクリアでボディーが感じられるのも心地良い。特にシアターモードでバーチャルサラウンド設定「高」に設定したときは感心した。広がりのある音場で包み込まれる感が濃く、楽器などの効果音もピシッと空間に配置され、違和感もなし。もうこれはプロジェクターの音ではなく、サウンドバーと呼べる音であると感じた。 

ほか、レーザー光源は出力を絞るとファン音が非常に静かに。画面はリモコンボタンでミュートができるので、本機をBluetooth®スピーカーとして使うこともできる。普段づかいのオーディオシステムとしても実用的だ。

次ページもう少し費用を抑えたい…という方にはこんな選択肢も。

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