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“Mojoを超えるMojo”誕生。音質/機能とも格段グレードアップしたCHORD最新ポタアン「Mojo 2」を試す
まずは先述したようにパフォーマンスが大幅に向上したDACエンジンに関わるところで、ソースの音質を劣化させることなく適切な効果がかけられるロスレス・トーン・コントロール(=イコライゼーション)機能が付いた。CHORDはこれを「UHD DSP」と名付けている。
PCにDAP、スマホやタブレットのようなモバイル端末など様々なソースコンポーネントにMojo 2をつなぎ、出力側にも幅広いタイプのヘッドホン・イヤホンを組み合わせることを想定して、「ベストなリスニング環境」をユーザー自身がパーソナライズできる機能だ。
この機能の新設に伴い、本体に搭載する球体のボタンインターフェースの数が1つ増えて4基になった。様々な色に光る球体ボタンは、そのサイズこそ初代モデルよりも少し小さくなっているものの、押し込んだときにカチっと小気味よい手応えを返す操作性は変わっていない。
ボタンの数が増えたこと以外、コーナーに柔らかな曲線をつけたアルミニウム筐体による本体のデザインとサイズは、初代モデルとほぼ同じだ。天板のモデルネームのプリントは少しトーンを落とした穏やかなホワイトになった。
そして3点目に挙げる進化点は、FPGAベースの新しいバッテリー充電システムが採用されたこと。充電速度が向上し、電力損失を75%削減している。バッテリーの容量も9%とわずかながら増えて、内蔵バッテリーによる約8時間の安定駆動を実現する。
上位モデルのHugo 2にも搭載する「インテリジェントデスクトップモード」により、満充電後のバッテリーセルに過充電による負担がかかることを回避するため、同モードが自動で立ち上がり、充電を調整する。Mojo 2を電源に接続したまま長時間リスニングに使用する場面で効果的だ。
Mojo 2を充電するためのmicro-USB端子は、データ入力用のmicro-USB/USB-C端子とは別に設けられている。そのため、初代のMojoにワイヤレスストリーミング機能を付与するオプションモジュールとして発売された「Poly」が、Mojo 2にもそのまま使えるのだ。なお、micro-USBとUSB-Cは排他仕様となり、同時に別々のソース機器からMojo 2にデータを送り込むことはできない。
■“Mojoを超えるMojo” が誕生。より一段とリアルに、パワフルに音楽を鳴らす
Mojo 2のサウンドを初代のMojoと比べながら聴いた。はじめにMacBook AirとAudirvanaをソース機器として、FitEarのイヤモニ「TG334」を組み合わせてハイレゾの楽曲を試聴した。
YOASOBIの「夜に駆ける」ではボーカルの透明感がさらに際立った。初代モデルに比べると、Mojo 2は声の輪郭が格段にきめ細かくなって、声の繊細なニュアンスの変化を的確に捉え、ボーカリストの淡い声のトーンが一段とリアルに蘇ってくる。
ドラムやベースのリズムからは、より充実したバイタリティが伝わってくる。一粒ずつ音の鮮度が高く、Mojo 2ではベースの音色がより華やかになった印象を受ける。言うまでもなく、ギターやシンセサイザーのメロディもまた活き活きとしていて、バンドの演奏がとても力強くグルーヴする。音楽が立体的に浮かび上がるような臨場感に思い切り身を任せながら、楽しくMojo 2のサウンドを聴くことができた。
山中千尋のアルバム『ローザ』から「ドナ・リー」を続けて試聴した。ピアノにギター、ベース、ドラムスという比較的シンプルな構成によるアップテンポなジャズなのだが、演奏がとても活き活きとしていて、熱量を側に感じられる。
エレキギターやピアノの非常に濃厚な余韻に優しく包み込まれる。こちらもまた、リズムセクションの爽やかな疾走感がとても心地よかった。初代モデルのMojoよりも、さらに空気の見晴らしが格段に良くなっている。「Mojoを超えるMojo」が誕生したことにただ驚くばかりだ。
次ページエネルギー感たっぷり、丁寧な音楽描写。格段に向上したMojo 2の音に浸る