【特別企画】創立15周年記念モデル第3弾
“青い龍”の名を冠したティグロン最新電源ケーブル登場!静寂感と味わい深さが一層リアル
今年で創設15周年を迎えたティグロンから、記念モデルが続々と登場している。第3弾として登場したのが電源ケーブル「MS-DR20A Azure Dragon」である。鉄壁のシールドの証である“Azure Dragon(青い龍)”を冠した注目のケーブルのサウンドを探ってみよう。
ティグロンがブランド創設15周年を迎えることとなった。その記念モデル第1弾の「D-RENシート」、第2弾がスピーカースタンド「RTSシリーズ」、そして第3弾がここに紹介する“アズール・ドラゴン”の名を冠した新型電源ケーブル「MS-DR20A Azure Dragon」だ。スタンダードモデルでありながらも、フラグシップモデルTPL-2000の雰囲気を放つ。リファレンスと呼ぶにふさわしい技術要素と表現力を備えた現代版のパワーケーブルである。
「MS」の型番はマグネシウムのスタンダードを示す。「DR」はD-RENシリーズのシースを採用しているということ。「20」はティグロンのACケーブルは12からスタートしており、それのひとつ上で最高峰「2000シリーズ」の流れを継承している証だ。
具体的には幻の導体「ディップフォーミング/DF-OFC」と「マグネシウムシールド」の2大革新的素材を融合させたハイブリッド構造を採用。初めてシールド層の形成に成功し、新世代のシールド構造を採用した画期的な電源ケーブルだ。
導体は2.0スケアの3芯で、プラグはフルテックのロジウム仕様FI-11-N(R)だ。ディップフォーミング導体については、これまでラインとニュートラルとアースには使っていたが、シールドには一切使っていなかった。そこも全てディップフォーミングとしたのが今回のトピックスである。
それと世界特許の「マグネシウムシールド」をはじめて併用させたからのけぞる。全ての導体部に「DF-OFC」を使用し、「D-REN Pro」の制振技術をケーブルの外装シースに適用。これにより従来以上に外部からの振動ノイズを効果的に抑え、信号伝達精度を大幅に向上させたわけだ。
仕上げは最上位「2000シリーズ」で使用しているバーンイン技術である「HSE Grandeトリートメント」である。これを初めてシールド系にも独立して施し、導体からシールド、そしてシースに至るまで一切妥協なし。やり残しはなかったと開発者はいう。“ティグロンの顔”になった感のある電源ケーブルの中でも、これぞ史上最強のこだわりといってよさそうだ。
落ち着きのあるブルーの被覆で、柔らかな感触である。“アズール・ドラゴン”は青い龍の英名だが、鉄壁のシールドをイメージして「四神=守り神」からとった。
どれほどノイズからのガードが強固であるかは、つないで聴けばすぐにわかる。とてつもない高S/Nかつ広帯域で、ピュアな静けさがある。静寂は静寂でもその次元はまるで別もの。雑味のない高純度なエネルギーだけが導体をすりぬける印象だ。
ではCDプレーヤーもアンプにしろ、凄みのある音かといえばむしろ反対で、ビックリするような音じゃない。演出感がどこにもないのだ。生の演奏がそうであるように、一聴控えめなというか。ヴォーカルの抑揚やピアノのタッチは自然そのもの。妙に飛び出したり解像度をひけらかすことなく、じんわり染み込んでくるような浸透力がすばらしい。
オーケストラものは背景と音楽のコントラストが急峻に引き締められつつも、実に滑らかなつながり方である。輪郭線さえ見当たらない。よほどの高級ケーブルでもこれ以上ナチュラルな立体感はないだろう。それでいて魂を揺さぶる迫力と臨場感があって、感情移入させられた。
ジャズはディップフォーミング導体らしいさらなる静寂感と、アナログ的な温かみや味わい深さが一層リアルだ。マグネシウムシールドの効果も適切で、ノラ・ジョーンズのコクのあるヴォーカル表現が楽しめた。山中千尋の最新ニューヨーク録音では、ムーディーな演奏から一転して超高速なピアノがステージを占有し、リズム隊による灼熱のインタープレイが眼前に展開された。ドラムは皮の張り加減まで明瞭に聴き分けられ、ベースは弾力感たっぷりに沈みこむ。ふんばりの効いたベースサウンドに圧倒された。
確かにこれはフラグシップ2000番のたたずまいを持つ標準クラスだ。世界的ヒット間違いなしのグローバルモデルであり、思いの丈を注ぎこんだ会心の出来映えだ。インパクトのある“アズール・ドラゴン”の命名とあわせ、リファレンスと呼ぶに相応しい。
(提供:ティグロン)
本記事は『季刊・Audio Accessory vol.190』からの転載です
鉄壁のシールドをまとった電源ケーブルがついに登場
ティグロンがブランド創設15周年を迎えることとなった。その記念モデル第1弾の「D-RENシート」、第2弾がスピーカースタンド「RTSシリーズ」、そして第3弾がここに紹介する“アズール・ドラゴン”の名を冠した新型電源ケーブル「MS-DR20A Azure Dragon」だ。スタンダードモデルでありながらも、フラグシップモデルTPL-2000の雰囲気を放つ。リファレンスと呼ぶにふさわしい技術要素と表現力を備えた現代版のパワーケーブルである。
「MS」の型番はマグネシウムのスタンダードを示す。「DR」はD-RENシリーズのシースを採用しているということ。「20」はティグロンのACケーブルは12からスタートしており、それのひとつ上で最高峰「2000シリーズ」の流れを継承している証だ。
具体的には幻の導体「ディップフォーミング/DF-OFC」と「マグネシウムシールド」の2大革新的素材を融合させたハイブリッド構造を採用。初めてシールド層の形成に成功し、新世代のシールド構造を採用した画期的な電源ケーブルだ。
導体は2.0スケアの3芯で、プラグはフルテックのロジウム仕様FI-11-N(R)だ。ディップフォーミング導体については、これまでラインとニュートラルとアースには使っていたが、シールドには一切使っていなかった。そこも全てディップフォーミングとしたのが今回のトピックスである。
それと世界特許の「マグネシウムシールド」をはじめて併用させたからのけぞる。全ての導体部に「DF-OFC」を使用し、「D-REN Pro」の制振技術をケーブルの外装シースに適用。これにより従来以上に外部からの振動ノイズを効果的に抑え、信号伝達精度を大幅に向上させたわけだ。
仕上げは最上位「2000シリーズ」で使用しているバーンイン技術である「HSE Grandeトリートメント」である。これを初めてシールド系にも独立して施し、導体からシールド、そしてシースに至るまで一切妥協なし。やり残しはなかったと開発者はいう。“ティグロンの顔”になった感のある電源ケーブルの中でも、これぞ史上最強のこだわりといってよさそうだ。
落ち着きのあるブルーの被覆で、柔らかな感触である。“アズール・ドラゴン”は青い龍の英名だが、鉄壁のシールドをイメージして「四神=守り神」からとった。
“演出感”を一切感じない、浸透力の高いサウンドを実現
どれほどノイズからのガードが強固であるかは、つないで聴けばすぐにわかる。とてつもない高S/Nかつ広帯域で、ピュアな静けさがある。静寂は静寂でもその次元はまるで別もの。雑味のない高純度なエネルギーだけが導体をすりぬける印象だ。
ではCDプレーヤーもアンプにしろ、凄みのある音かといえばむしろ反対で、ビックリするような音じゃない。演出感がどこにもないのだ。生の演奏がそうであるように、一聴控えめなというか。ヴォーカルの抑揚やピアノのタッチは自然そのもの。妙に飛び出したり解像度をひけらかすことなく、じんわり染み込んでくるような浸透力がすばらしい。
オーケストラものは背景と音楽のコントラストが急峻に引き締められつつも、実に滑らかなつながり方である。輪郭線さえ見当たらない。よほどの高級ケーブルでもこれ以上ナチュラルな立体感はないだろう。それでいて魂を揺さぶる迫力と臨場感があって、感情移入させられた。
ジャズはディップフォーミング導体らしいさらなる静寂感と、アナログ的な温かみや味わい深さが一層リアルだ。マグネシウムシールドの効果も適切で、ノラ・ジョーンズのコクのあるヴォーカル表現が楽しめた。山中千尋の最新ニューヨーク録音では、ムーディーな演奏から一転して超高速なピアノがステージを占有し、リズム隊による灼熱のインタープレイが眼前に展開された。ドラムは皮の張り加減まで明瞭に聴き分けられ、ベースは弾力感たっぷりに沈みこむ。ふんばりの効いたベースサウンドに圧倒された。
確かにこれはフラグシップ2000番のたたずまいを持つ標準クラスだ。世界的ヒット間違いなしのグローバルモデルであり、思いの丈を注ぎこんだ会心の出来映えだ。インパクトのある“アズール・ドラゴン”の命名とあわせ、リファレンスと呼ぶに相応しい。
(提供:ティグロン)
本記事は『季刊・Audio Accessory vol.190』からの転載です