<レポート>アクシスのハイエンド・オーディオ、クレルのCASTに注目
本邦初登場、クレルのスピーカーだ!(左)、送り出しから出口までフル・クレルシステムも聴ける |
通常のオーディオ信号は電圧信号としてやりとりされる。これは出力インピーダンスを低く入力インピーダンスを高く設定することで信号の変動を防ぐものだが、電流伝送はこれとは逆に信号を電流として伝送する。電圧伝送と違って出力インピーダンスの変動を受けにくく、ケーブルによる変化も少ない。ただしその実現には高度な技術が必要で、CASTはそれを実用化した独自のテクノロジーだ。
ここで聴けるのはCAST対応のCDプレーヤーKPS28cとプリアンプKCT、それに650MCなどCASTパワーアンプで、これにクレルのスピーカーが接続されている。つまりクレルのフルシステムがここで堪能できることになる。厚く、ホットで余力に富んだクレルの音を楽しんでほしいものである。(井上千岳)