<レポート>アクシスのハイエンド・オーディオ、クレルのCASTに注目

公開日 2000/10/14 15:57
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本邦初登場、クレルのスピーカーだ!(左)、送り出しから出口までフル・クレルシステムも聴ける
●今年のハイエンド・オーディオで大きな話題となっているのが、クレルのCASTだ。CASTというのはクレルが新しく提唱した伝送方式で、Current Audio Signal Transmission電流伝送である。
 
通常のオーディオ信号は電圧信号としてやりとりされる。これは出力インピーダンスを低く入力インピーダンスを高く設定することで信号の変動を防ぐものだが、電流伝送はこれとは逆に信号を電流として伝送する。電圧伝送と違って出力インピーダンスの変動を受けにくく、ケーブルによる変化も少ない。ただしその実現には高度な技術が必要で、CASTはそれを実用化した独自のテクノロジーだ。
 
ここで聴けるのはCAST対応のCDプレーヤーKPS28cとプリアンプKCT、それに650MCなどCASTパワーアンプで、これにクレルのスピーカーが接続されている。つまりクレルのフルシステムがここで堪能できることになる。厚く、ホットで余力に富んだクレルの音を楽しんでほしいものである。(井上千岳)

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