米ブランドTHIELのスピーカー新製品、アクシスより発売
ブラックペイント仕上げのCS1.6BP |
新製品は2ウェイスピーカー<CS1.6>。<CS1.6>は、ダイヤフラムのほぼ1/2口径を占める巨大なボイスコイルをフィーチャーしたユニークな新開発ウーファーを搭載。純度の高い音、オープンで音離れの良い中高域、スイートでスムーズな高域、すべての点で従来の2ウェイスピーカーの概念を塗り替える。また、この新しいCS1.6は90dBという高能率で低出力アンプでの駆動も楽々こなすなど感度、出力音圧にも秀でている。
<CS1.6>のパフォーマンスを決定付ける高低2つのユニットは、ティールの豊富な経験と実績が反映された、軽く剛性に優れるアルミダイヤフラム製。高域には高出力で高感度の1インチ・ダイヤフラムアルミニウム・ドーム型トゥイーターを、そして低域には革新的な新開発のダイヤフラム/ボイスコイル・システムによるコーン型自社生産ウーファーを採用。メタルダイヤフラムは元来ハイスティフネスで分割共振が少なく、全再生域においてクリアーでオープンなサウンドを引き出すが、ティールの開発による特製アルミニウム・ダイアフラムは、そのプレス形状と表面処理に独自のノウハウが盛り込まれ、さらに高い剛性と非共振性を誇る。
トゥイーター、ウーファーの両ドライバーはいずれもショート・コイル/ロングギャップの駆動回路を持ち、センターポールには銅リングの磁気スタビライザーを装備。ボイスコイルを流れる電流によって変化を強いられる電流磁界強度を安定させ、センターポールの被磁化現象が引き起こす磁気反作用による歪を徹底的に抑制しリニアリティーの安定した磁界を確立。ロングコイル/ショートギャップ構造は、通常のドライバーと比較してわずか10分の1という超低歪み性能と、クラリティーに優れ暴れのないスムーズな周波数特性を発揮。両ドライバーはいずれも強力な磁束密度を長く均一にカバーする磁気回路をもち高いリニアリティーを獲得している。
ウーファーのボイスコイル/ダイヤフラム構造は特筆もの。165mmウーファーのダイヤフラムに対して76mm口径という、一般的なボイスコイルの2倍以上の巨大なコイルを登用。ダイヤフラム・エッジとの距離の短縮効果と中央のドーム形状の効果があいまって、ダイヤフラムのスティフネスをより一層強化させ、分割共振を究極的に抑えている。ボイスコイルとダイヤフラムは完全に一体化し、機械的共振周波数は9kHz以上というウーファーの常識を打ち破る高域に追いやられる。単体ウーファーとしての中高域に及ぶ広い再生周波数帯域をピーク/ディップなくスムーズにカバーすることと、6dB/octスロープによるクロスオーバー特性の相乗効果により、位相精度を更が極限にまで向上。ウーファーとトゥイーターとはあたかもフルレンジのごとく振舞う。マグネットには強力なアルニコをインナーマウントで搭載。また、スパイターの大口径化によるサポート能力の向上も加味され、ロング・エクスカージョンを極めて安定的に達成。2ウェイならではの自然な音色で高感度、大振幅を両立させ、低歪みで高い出力音圧レベル特性を実現した。
<CS1.6>のキャビネットには、バッフル厚2インチ、壁厚1インチという分厚いMDF素材を採用。加えて、内部要所に補強ブレースを配備することによって極めてリジットなコンストラクションを実現。不要共振発生要素を徹底的に抑える巧妙な対処によって、ティールの技術テーマの一つであるエネルギーストレージの低減を計り、高S/Nで透明度の高い音像が得られる。バッフルの周囲にはエッジを緩やかなラウンド形状にすることで、高域における不要な回折効果を解消している。
また、キャビネット下部に位置する細長いスロット形状をもつユニークなバスレフポートは、このモデルではじめて採用。一般的な丸や楕円のポート形状に比べてポート内の気流分散効果に優れ、超低域大出力時のジェット気流による風切り音の発生とグリル装着時のグリルの揺れを激減させる。
今回発売となるのは、 ブラックペイント仕上げのCS1.6BP 標準価格(税別) \184,500/1本、ウォールナット仕上げのCS1.6WN、または、ナチュラルチェリー仕上げのCS1.6NC 、各標準価格(税別)\224,000/1本。いずれも2002年2月発売予定である。ピュアオーディオ、ホームシアターの様々なニーズに応える強力新製品と言えよう。(Phile-web編集部)
●輸入発売元:アクシス株式会社
〒150-0001東京都渋谷区神宮前2−34−27
TEL:03-5410-0071 / FAX:03-5410-0622
E-Mail: [email protected]
Web Site: http://www.axiss.co.jp
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