≪山之内正のインターナショナル2005レポート≫ ステラヴォックス/ゼファンから注目ターンテーブル登場

公開日 2005/10/09 10:43
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

VIORAから登場した新製品「QUARTET」

同じくVIORAのシステム群
アナログオーディオはインターナショナルショウでも人気がすっかり定着した感がある。ソース機器としてアナログレコードプレーヤーを用意しているブースも数年前に比べるとかなり増えてきた。

今年はゼファンのブースに注目すべきアナログプレーヤーの新製品が登場した。オーストラリアのコンティニウムオーディオ・ラボラトリーズが開発したターンテーブルシステム「カリバーン」とトーンアーム「コブラ」がそれである。参考出品ながら、近日中に日本市場にも導入される予定だという。

「カリバーン」は特殊な配合のマグネシウム合金をプラッター、シャーシなどに採用し、徹底して共振を抑えた構造に特徴がある。プラッターの内部構造をはじめ、脚部の非対称配置も含めて、すべてスーパーコンピューターを駆使して振動モードを徹底的に解析して決めたという。プラッターの重さは40kgに及ぶ。トーンアームのコブラには高い剛性と軽量化を両立させた特殊素材を採用している。コントローラー、静音設計の吸着システムを組み合わせたトータルシステムには一貫したデザインコンセプトが貫かれているが、仕上げは複数の選択肢から選べる仕様になっているとのことだ。

Violaのシステムと組み合わせた再生音は、色付けが一切ないことに誰もが驚かされる。声や楽器の実在感の高さとなめらかさは、生演奏以外ではこれまで体験したことがないほどの高い水準に到達している。

隣接するステラヴォックスのブースには、ゴールドムンドの最新シリーズをはじめ、例年に増して新製品が数多く登場し、こちらも聴き逃せない。

(山之内正)

tias2005

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE