<TIAS2006:LINN>エントリー機から最上位「ARTIKULAT 320」まで2ブースで注目機を展開
リンジャパンはG603/G604と隣接した2つのブースを設け、それぞれで展示とデモンストレーションを行っている。
G603ブースの中心となるデモンストレーションは、「MAJIK」シリーズのプリ/パワー/プレイヤー(MAJIK KONTROL/2100/CD)にスピーカー「ARTIKULAT 320」を組み合わせたシステムだ。一聴して、いつまで聴いていても飽きない疲れないであろう音当たりの優しさと、明瞭な音像定位による空間性の高さが印象的であり、同社の一貫した製品ポリシーを感じられる。
ARTIKULAT 320は200万円クラスと誰もが手を出せる価格帯ではないが、コンポーネント側(MAJIKシリーズ一式)は定価ベースでも合計100万円以下に収まる。同社ラインナップのど真ん中に位置するミドルレンジシリーズであり、現実的な選択肢として興味を持たれている方もいるのではないだろうか。
その他、システム提案が展示されているものとしては、CD・FM/AM・プリメインのオールインワンシステム「CLASSIK MUSIC」にブックシェルフ型「KOMPONENT 104」または「KATAN」を組み合わせたピュア・エントリー向けのシステムと、DVD/CD・FM/AM・プリメイン「CALSSIK MOVIE」にフロア型「NINKA」「KOMPONENT 110」を組み合わせたホームシアターシステムがある。
価格的にも取り扱いの手軽さでもまさに同社エントリークラスであり、こちらもまた、現実的な検討対象としている方は少なくないだろう。こういったショウの場で花形になることはないにせよ、ラインナップには欠かせない重要製品だ。
さて、G604ブースに移ると様相はがらっと変わる。こちらで鳴らされているスピーカーは同社最上位クラス「ARTIKULAT 320」であり、それだけでも一聴の価値ありなのだが、さらに要注目なのはそれを駆動しているシステムである。
ソース/プリからの信号は「KOMURI TUNEBOX」によって帯域分割され、4つに分割された各帯域ごとにパワーアンプ「KLIMAX SOLO」で増幅され、4ウェイシステムであるARTIKULAT 320の各ユニットへ入力される。
大雑把には、いわゆるバイアンプシステムの究極系とでも捉えておけばよいのだろうか。ネットワーク回路をスピーカー外部に別コンポーネントとして出すことでアクティブ回路で処理することができる、というのがこのシステムのメリットとのことだ。
このアクティブシステムを使わない場合の音を未聴であるため比較はできないが、シンバルのカツコツカランという乾いた音色の生々しさ、沈み方も量感もたっぷりでありながら無駄に太ってはいないベースなど、実際の音にもなるほどという説得力がある。
こちらは一般的な層に取っては、はっきり言って全く現実味のない大がかりなシステムだが、だからこそこういった機会に聴いておきたい。ショウならではの楽しみである。
(高橋 敦)
TIAS2006report
G603ブースの中心となるデモンストレーションは、「MAJIK」シリーズのプリ/パワー/プレイヤー(MAJIK KONTROL/2100/CD)にスピーカー「ARTIKULAT 320」を組み合わせたシステムだ。一聴して、いつまで聴いていても飽きない疲れないであろう音当たりの優しさと、明瞭な音像定位による空間性の高さが印象的であり、同社の一貫した製品ポリシーを感じられる。
ARTIKULAT 320は200万円クラスと誰もが手を出せる価格帯ではないが、コンポーネント側(MAJIKシリーズ一式)は定価ベースでも合計100万円以下に収まる。同社ラインナップのど真ん中に位置するミドルレンジシリーズであり、現実的な選択肢として興味を持たれている方もいるのではないだろうか。
その他、システム提案が展示されているものとしては、CD・FM/AM・プリメインのオールインワンシステム「CLASSIK MUSIC」にブックシェルフ型「KOMPONENT 104」または「KATAN」を組み合わせたピュア・エントリー向けのシステムと、DVD/CD・FM/AM・プリメイン「CALSSIK MOVIE」にフロア型「NINKA」「KOMPONENT 110」を組み合わせたホームシアターシステムがある。
価格的にも取り扱いの手軽さでもまさに同社エントリークラスであり、こちらもまた、現実的な検討対象としている方は少なくないだろう。こういったショウの場で花形になることはないにせよ、ラインナップには欠かせない重要製品だ。
さて、G604ブースに移ると様相はがらっと変わる。こちらで鳴らされているスピーカーは同社最上位クラス「ARTIKULAT 320」であり、それだけでも一聴の価値ありなのだが、さらに要注目なのはそれを駆動しているシステムである。
ソース/プリからの信号は「KOMURI TUNEBOX」によって帯域分割され、4つに分割された各帯域ごとにパワーアンプ「KLIMAX SOLO」で増幅され、4ウェイシステムであるARTIKULAT 320の各ユニットへ入力される。
大雑把には、いわゆるバイアンプシステムの究極系とでも捉えておけばよいのだろうか。ネットワーク回路をスピーカー外部に別コンポーネントとして出すことでアクティブ回路で処理することができる、というのがこのシステムのメリットとのことだ。
このアクティブシステムを使わない場合の音を未聴であるため比較はできないが、シンバルのカツコツカランという乾いた音色の生々しさ、沈み方も量感もたっぷりでありながら無駄に太ってはいないベースなど、実際の音にもなるほどという説得力がある。
こちらは一般的な層に取っては、はっきり言って全く現実味のない大がかりなシステムだが、だからこそこういった機会に聴いておきたい。ショウならではの楽しみである。
(高橋 敦)
TIAS2006report