「第5回九州ハイエンドオーディオフェア」イベントレポート

公開日 2008/04/13 10:09
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会場の福岡国際会議場

4月11日(金)より開催中の、九州を代表するオーディオイベント「第5回九州ハイエンドオーディオフェア」が大盛況を見せている。昨年よりも確実に増えているという来場者で大いに賑わう会場の様子を、ごく一部となってしまうがお伝えしたいと思う。もちろん、この文面中で触れたモデルのほかにも数多くの製品が展示されているので、最終日の本日、ぜひとも足を運んでいただきたい。

製品のデモでは多くの来場者が熱心に耳を傾ける

●Aルーム

「TAD Reference One」とテクニカルブレーン最新アンプによるデモの様子

ソニー、テクニカルブレーン、パイオニア、マッキントッシュ・ジャパン、ロッキーインターナショナル、デノンコンシューマーマーケティング、カイザーサウンドが出展。昨年、国産ブランドのド級システムとして大きな話題を集めた「TAD Reference One」をテクニカルブレーンの最新ステレオパワーアンプを含むシステムで鳴らし、多くの来場者を惹きつけていた。このほか、SONYのフラッグシップスピーカー「SS-AR1」を始めとした同社のフルシステムや、DENONのハイエンドシステムとDALI「Helicon 800 MK2」のデモ、マッキントッシュのアンプ群とSnell「Illusion A7」によるデモも行われる。また、カイザーサウンドもコンパクトスピーカー「The Musicality」をはじめとしてオーディオアクセサリー製品を多数展示し、花を添えている。

●B Room

B roomに展示される製品の一部。このすぐ隣にも多くの製品が展示される

この部屋ではティアックエソテリックカンパニー、ナスペック、エレクトリ、ハイ・ファイ・ジャパン、ユキムの取り扱い製品を展示、デモを行っていた。注目したいのはMAGICOのスピーカーシステム「V3」が登場したこと。メトロノーム・テクノロジーのシステムとの組み合わせでのデモが行われていたほか、エソテリックより登場した最新モデル、「C-03」「A-100」も九州に上陸し、注目を集めている。また、真っ赤なボディでおなじみのシンセシスのコンポーネント群や、MONITOR AUDIOのフラッグシップスピーカー「PL300」、ELAC「FS247」も展示され、来場者の熱い視線を浴びていた。

●C Room

C RoomではB&W「Signature Diamond」ほか、LUXMAN、QUADRAL等の最新ラインアップが揃う

ここでは、ラックスマン、マランツコンシューマーマーケティング、ネットワークジャパンの3社の製品を堪能できる。マランツの製品群とラックスマン、そして人気のB&Wはもちろん、昨年、日本再上陸を果たしたドイツのハイエンドブランドQUADRALの製品によるデモが行われていた。B&Wの「Signature Diamond」ももちろん登場し、その実力を遺憾なく発揮している。また話題の新製品、QUADRAL「VULKAN VII」も出展されるなど、今後も多くの話題を呼ぶであろう製品もお目見えした。ラックスマンも新製品、「C-600f」「M-600A」のセパレートアンプのほか、多くの話題作を揃え来場者を迎えていた。

●D Room

PIEGA「CL90X」のデモの様子。写真には写っていないが、AYRE「KX-3」、LINNのAKURATEシリーズなどが登場

D Roomでは、リンジャパン、フューレンコーディネート、アクシスが取り扱うスタイリッシュなハイエンドシステムが多く登場。話題のKRELLのスピーカーシステム「MODEL DUO」やAyre「KX-R」などが出展されたほか、この日はPIEGAのフラッグシップモデル「CL90X」をNU FORCEの「Reference9 V2」をバイアンプ駆動させるなど、ショウならではのサウンドが堪能できる。LINNは新ラインアップのAKURATEシリーズ等を出展する。

●E Room

マニア垂涎のハイエンドシステムがずらりと並ぶE room

大場商事、アッカ、シーエスフィールド、スキャンテック販売が出展するのがこのD Room。マニア垂涎のNAGRAやdCSのほか、日本上陸が話題を呼んだVITUS AUDIO、音質への高い評価と美しいデザインで注目を集めるAMPHIONの製品が出揃った。また、九州のイベントでは初上陸となるYG ACOUSTICSのスピーカーも登場、そのサウンドは是非ご自身で体感して頂きたい。

●F Room (ホームシアタールーム)

ハイクオリティなビジュアルだけでなく、Pioneer「SC-LX90」を使用して録音フォーマットの音質差を体験

ホームシアター製品が登場するF Roomではソニー、日本ビクター、ヤマハ、デノンコンシューマーマーケティング、OSスクリーン、三菱電機、オンキヨー、パイオニアが出展。Pioneer注目の「SC-LX90」のクオリティを体験できるほか、SONYのプロジェクター「VPL-VW200」やVICTOR「DLA-WD100」などこちらもピュアオーディオ製品に負けないラインアップを多く取り揃える。

●G Room

デジタル・ボイジング・イコライザー「DG-48」を用いて、音場補正のポイントを解説

アキュフェーズ、マランツコンシューマーマーケティング、ノアの製品が並ぶG room。メインはアキュフェーズの製品群。「DP-800」等に搭載されるドライブメカの構造や、新製品「DG-48」のデモなどをB&W、SONUS FABERのスピーカーで行う。また、部屋の外には、ユーザーのセッティング面などでの悩みに直接応えてもらえる「オーディオ相談室」という場を設けていることに注目したい。

●H/Iルーム(ホームシアター、アクセサリー関連)

多くのオーディオファンで賑わったH/I Room。アクセサリー、ソフトまでが揃う。この写真の奥にはオンキヨー、富士通テンなどのホームシアター製品も展示

こちらはオーディオアクセサリーから中古製品、ホームシアター、エントリーモデル、高品位ソフトに至るまで一同に展示され、多くのファンで賑わっていた。展示・販売されるブランドも27社と、非常にバラエティに富んだ製品を見ることができる。

●J Room

J Roomの展示品の一部。AUDIO MACHINA「The PURE system」は九州のイベントでは初登場。反対側にはHARBETHの製品がずらり

ステラヴォックス・ジャパン、ゼファン、エムプラスコンセプト、ハーマンインターナショナル、ノアが取り扱う製品が多数登場。いわずと知れたJBLのフラッグシップモデル「DD66000」や今回が九州のイベントでは初の登場となるAUDIO MACHINA「The PURE system」、GOLDMUNDの最新ラインアップ、HERBETHのスピーカーシステム、SONUS FABERの「Cremona M」等の注目製品がずらり並ぶ。

●K Room(アナログコーナー)

そして、新設された注目のアナログコーナー。なんとJBLの銘機「Paragon」とTANNOYの「Canterbury/SE」が登場。その音色で来場者の視線を釘付けにしていた。ほかにもEMT「938」などの往年の銘機から、話題のMcIntoshのアナログプレーヤー「MT10」等を多数展示。また、そのすぐ隣ではMelodyの管球アンプでTADの40cmウーファー×2とJBLのスコーカーとトゥイーターをマルチアンプで鳴らすという試みも行われている。


なお、今回のオーディオショウについて、主催のマックスオーディオの大原代表は、「やはりこのオーディオショウにいらっしゃる方というのは目がキラキラしているんです。でしたら、もっと楽しんでいただけるようにとアナログコーナーを新設しました。デジタルだけでなくアナログの奥深さも知ることで、オーディオはさらに楽しめると思います。かつてオーディオを楽しまれていた方が、再度アナログレコードに懐かしさを憶えて戻ってくるケースが多いのですが、そんな方々も存分にオーディオの魅力を感じて頂きたいと思います。若い方々にもiPod等のデジタルオーディオだけでなくて、オーディオの歴史も知って頂きたいし、それを踏まえた上で最新のオーディオの素晴らしさを感じて欲しいと思います」と語る。

繰り返すが、残る開催日は本日を残すのみ。ぜひとも足を運んで頂き、イベントの熱気とオーディオの楽しみをご体感頂きたい。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

第5回「九州ハイエンドオーディオフェア」
■日時:4/11(金)、4/12(土)、4/13(日)10:00〜19:00
■場所:福岡国際会議場 4階特設会場 ≪駐車場完備≫
■入場無料

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