<独 HIGH END 2008レポート>ハイエンドソサエティ社・社長 ブランコ氏インタビュー/KEFの超弩級サブウーファー
High End2008運営社 ドイツ・ハイエンドソサエティ社・社長
ブランコ・グリソビック氏 特別インタビュー
参加ブランドの増加と規模拡大の今年
アナログとオーディオの魅力が再認識されている
今年もミュンヘンでドイツのハイエンドショウが開催された。このショウを運営しているのが「ハイエンドソサエティ」社。日頃はショウの華ともいえるレナーテさんにお世話になっているが、今回その総帥である、ブランコ氏にインタビューする機会を得たので、ここに報告しておく。
−伝統ある、このショウの歴史を教えてください。今まで何回か開催場所も変わりましたね。
ブランコ氏 私自身はオーディオに携わって40年になりますが、このショウを運営し始めて27年、1982年にスタートしました。最初はデュッセルドルフで開催し、次に12年前フランクフルトの、ホテルケンピンスキーに移動しました。やがて、そのホテルにも、収まりきらなくなり、5年前、このミュンヘンのMOCと呼ばれる、新しくできたコンベンションセンターに移り、今に至っています。
−27年前にこのショウを、開催しようと思い立った動機は何だったのですか。
ブランコ氏 今でもそうですが、ドイツの家電、AV、ハイファイのショウといえば、巨大なベルリンショウがあります。当時もそのショウがあったわけですが、小さなオーディオブランドが試聴=音出しを行えない、という状況もありました。そこで、いくつかの小さな企業が集まり、単独でショウを開催しようとなったのが発端でした。初めての時は大変でした。ホテルを借り、部屋の調度を外に出して、やっと開催となったことを覚えています。
−さて今年のショウのトピックと感触を教えてください。
ブランコ氏 まだ、結果が出ていないのでなんともいえませんが、感触としてはとてもよいと思えます。トピックとしては、ショウがより大きくなったことです。昨年このMOCの5万平方メートルを使いましたが、今年は8万平方メートルに増床、出展社も、210社から、231社増加しています。レップ、輸入商社の扱うブランドも含め、840ブランドを誇るまでになりました。
−今年のショウの傾向について教えてください。
ブランコ氏 10年前ぐらいに、アメリカから来た、ホームシアターブームは、あっという間に欧州の市場で急伸長しました。ところが、この2、3年は急速にダウンし、今年は、2チャンネルステレオシステムが、それらをしのぐ勢いを取り戻しました。さらにアナログの製品も充実し、あるオランダの出展者は、テープデッキと、アナログテープの新製品も出展しています。さらにはオープンテープで収録するソフトも増えています。デジタルの進歩が早すぎますし、AVのフォーマットの変化も激しいことが起因しています。さらに映像であっても、よい音がなければ成立しませんから、その、音の本質の方に来ている気がしますね。
−最後に、日本のオーディオファンへのメッセージをお願いします。
ブランコ氏 ショウをやっていてうれしいのは、開催が終わってからすぐに、様々な感想、感動の声が寄せられることです。オーディオは音楽という、大変重要な楽しみを伝える、素晴らしいものです。是非日本のオーディオファイルの方と、一緒にオーディオ文化を高めていけたらと考えています。
ワトソン博士入魂のサブウーファー登場
KEF JAPAN代表 秋山和道氏に聞く
KEFを扱っているブースで、巨大なサブウーファーを見つけた。同ブースに居合わせた、KEFジャパンの秋山氏にその概要を伺った。
「リファレンス209というモデルで、KEFのワトソン博士入魂のモデルです。特にユニットへの力入れは凄く、内容は明らかにされていませんし、裸の状態で持っても、持てないくらいの重量があります。
リニアリティを保持できるストーロークも6cmというものです。システムとしては密閉型で、部屋の定在波をキャンセルする機能もついいています。重量は52kg弱と、超弩級。KEF独自のエースコンパウンドを400本入れてあります。定価はかなり高額になりますが、KEFの心意気を示すデルとして、市場導入を図ります」という。弟機に208というモデルも用意されている。
(ピュアオーディオ本部)
ブランコ・グリソビック氏 特別インタビュー
参加ブランドの増加と規模拡大の今年
アナログとオーディオの魅力が再認識されている
今年もミュンヘンでドイツのハイエンドショウが開催された。このショウを運営しているのが「ハイエンドソサエティ」社。日頃はショウの華ともいえるレナーテさんにお世話になっているが、今回その総帥である、ブランコ氏にインタビューする機会を得たので、ここに報告しておく。
ブランコ氏 私自身はオーディオに携わって40年になりますが、このショウを運営し始めて27年、1982年にスタートしました。最初はデュッセルドルフで開催し、次に12年前フランクフルトの、ホテルケンピンスキーに移動しました。やがて、そのホテルにも、収まりきらなくなり、5年前、このミュンヘンのMOCと呼ばれる、新しくできたコンベンションセンターに移り、今に至っています。
−27年前にこのショウを、開催しようと思い立った動機は何だったのですか。
ブランコ氏 今でもそうですが、ドイツの家電、AV、ハイファイのショウといえば、巨大なベルリンショウがあります。当時もそのショウがあったわけですが、小さなオーディオブランドが試聴=音出しを行えない、という状況もありました。そこで、いくつかの小さな企業が集まり、単独でショウを開催しようとなったのが発端でした。初めての時は大変でした。ホテルを借り、部屋の調度を外に出して、やっと開催となったことを覚えています。
−さて今年のショウのトピックと感触を教えてください。
ブランコ氏 まだ、結果が出ていないのでなんともいえませんが、感触としてはとてもよいと思えます。トピックとしては、ショウがより大きくなったことです。昨年このMOCの5万平方メートルを使いましたが、今年は8万平方メートルに増床、出展社も、210社から、231社増加しています。レップ、輸入商社の扱うブランドも含め、840ブランドを誇るまでになりました。
−今年のショウの傾向について教えてください。
ブランコ氏 10年前ぐらいに、アメリカから来た、ホームシアターブームは、あっという間に欧州の市場で急伸長しました。ところが、この2、3年は急速にダウンし、今年は、2チャンネルステレオシステムが、それらをしのぐ勢いを取り戻しました。さらにアナログの製品も充実し、あるオランダの出展者は、テープデッキと、アナログテープの新製品も出展しています。さらにはオープンテープで収録するソフトも増えています。デジタルの進歩が早すぎますし、AVのフォーマットの変化も激しいことが起因しています。さらに映像であっても、よい音がなければ成立しませんから、その、音の本質の方に来ている気がしますね。
−最後に、日本のオーディオファンへのメッセージをお願いします。
ブランコ氏 ショウをやっていてうれしいのは、開催が終わってからすぐに、様々な感想、感動の声が寄せられることです。オーディオは音楽という、大変重要な楽しみを伝える、素晴らしいものです。是非日本のオーディオファイルの方と、一緒にオーディオ文化を高めていけたらと考えています。
ワトソン博士入魂のサブウーファー登場
KEF JAPAN代表 秋山和道氏に聞く
KEFを扱っているブースで、巨大なサブウーファーを見つけた。同ブースに居合わせた、KEFジャパンの秋山氏にその概要を伺った。
「リファレンス209というモデルで、KEFのワトソン博士入魂のモデルです。特にユニットへの力入れは凄く、内容は明らかにされていませんし、裸の状態で持っても、持てないくらいの重量があります。
リニアリティを保持できるストーロークも6cmというものです。システムとしては密閉型で、部屋の定在波をキャンセルする機能もついいています。重量は52kg弱と、超弩級。KEF独自のエースコンパウンドを400本入れてあります。定価はかなり高額になりますが、KEFの心意気を示すデルとして、市場導入を図ります」という。弟機に208というモデルも用意されている。
(ピュアオーディオ本部)
関連リンク