<ハイエンド2008:完実電気(1)>MONSTERからiPod用ワイヤレス送受信機/Etymotic新カナル型イヤホンなど
交通会館12階のAルームに、同社取り扱いメーカー製品を大量に展示している完実電気。ここでは、ヘッドホンやスピーカーなどの新製品を中心に紹介していく。
■MONSTER
MONSTERのiPod関連製品は、オンキヨーから完実電気に取り扱いが変更された。これに伴い、日本初登場製品を含む4機種が10月15日頃に発売される。
国内初登場となる製品は2機種。1機種は2.4GHz帯を用いたiPod用ワイヤレスシステムで、型番は「A IP WAB 100」。価格はオープンだが、12,800円前後での販売が予想される。iPodのドックコネクター部にワイヤレス送信機を差し込み、そこから送信された信号をベースステーションで受信。3.5mmステレオミニジャック-RCAのMONSER製ケーブルも付属するので、購入した段階で、ベースステーションからアンプへすぐに接続することが可能。本機により、iPodをリモコン代わりにして楽曲再生を行うことができる。
また、iPhone用のマイク付きヘッドホンアダプター「A IM HPHONE JK S」も新発売。価格はオープンだが2,940円前後での販売が予想される。3.5mmヘッドホンジャックを装備し、手持ちのヘッドホンを使用することができる。マイク部分に設けたボタンにより、音楽の再生や一時停止などのほか、電話の応答や切断などの操作が行える。iPhone 3G専用で、マイク部分にはクリップも設けられている。
これまでApple Storeでのみ販売されていた、iPod shuffleを直接装着するネックバンド型ヘッドホン「AI SH HPHONE」も市販を開始する。価格はオープンだが5,980円前後での販売が予想される。左耳のハウジング部に端子を備え、iPod shuffleの脱着が可能。折りたたみも行え、コンパクトに収納できる。
さらに、これまでオンキヨーが扱っていたモンスターケーブルのステレオミニ-RCAケーブル「A IC IP-7 JP」も販売を開始。価格はオープンだが3,780円前後での販売が予想される。優れたノイズ低減を誇るTwisted pair XLN技術を採用する。
■Etymotic Research
Etymotic Researchでは、8月に発売したBluetooth対応のカナル型イヤホン「etyBLU」や、ヘッドセットとイヤホンを融合させた「hf2」などのほか、今回初披露された新製品も展示している。
これまでの「er6」に相当するモデルが、年内に「hf5」という製品に切り替わる。市販モデルの本体色はブラックで、価格は19,800円程度を予定する。アイソレーションタイプのバランスド・アーマチュア・ドライバーを1基装備する。なお、某ショッピングサイトでの限定販売モデルとして、コバルトとルビーのカラーモデルも同じく年内に発売される見込み。
■FLYING MOLE
FLYING MOLEは、アクティブスピーカーシステム「MAS-3M」を披露。12月1日に発売予定で、価格は78,750円(1本・税込)完実電気ブースで試聴デモも行っている。
同社の製品らしく、小型のデジタルアンプを内蔵。トゥイーターとウーファーを別のアンプで駆動するバイアンプ構成とし、周波数帯域は45Hz〜20kHzと、2.8リットルという小型スピーカーには異例なほどの周波数特性を実現している。なお、本機に搭載したデジタルアンプは、同社の「CA-S3」のものをそのまま採用しているという。
ウーファーは80mmコーン型、トゥイーターは20mmのソフトドーム型。バスレフ型を採用する。スピーカー振動板の動きを正確に察知し、入力信号と同じ動きとなるよう補正をかける「MFBサーボスピーカーユニット」機能を搭載する。これを静電容量方式で実現することで、優れたリニアリティーを実現しているという。
外形寸法は110W×270H×169Dmmで、質量は3.6kg(1本)。入力はRCA端子を備える。なお、ボディには最大約7mm厚のアルミ無垢材を使用し、剛性と制振性を高めている。
■Electro Voice
PA機器で有名なElectro Voice(EV)は、一般家庭でも使用できる「EVID」シリーズを紹介。シーリングタイプの「EVID C4.2」「EVID C8.2」のほか、プロトタイプとしてインウォール型の「EVID FM4.2」も展示されていた。同シリーズには、上位機として「EVID FM6.2」というモデルも存在するという。
■SENNHEISER
SENNHEISERは、新製品の発表こそなかったものの、同社の主力ラインナップを大量に並べ、実際の音を確認できるよう工夫している。中でもイチ押しなのは、ノイズキャンセリングヘッドホンの最上位機種「PXC-450」で、ノイズガード2.0を採用することで、90%のノイズカットを実現した製品だ。NCヘッドホンでありながら完全密閉型を採用し、ハウジング部にはボリュームスイッチやトークスルースイッチなども備える。なお、本機の下位機種にあたる「PXC-350」も展示を行っている。
また、カナル型イヤホン「CX95」についても、同社説明員によると「2007年のモデルにもかかわらず、最近じわじわと売れてきている」という。コストパフォーマンスの高さが口コミなどで広がったからだろうか。また、オープンエア型の最上位ライン「HD650」「HD595」についても販売は好調とのこと。「650は自然な音調。595は音の方向性が異なり、カラッとした爽やかな音だ」という。
■その他
クリプトンは、今年発売した6口の電源ボックス「PB-200」(39,900円)や、ライントランスボックス「LT-10II」(48,300円)、さらに音場調整パネル「AP-R30」「AP-R15」などをメインに展示。もちろん、同社が得意とするオーディオボードや、スピーカーシステム“Vigore"も出展していた。新製品はなかったものの、「最近ではPB-200を中心に商品がよく動いている」とのことで、販売は好調なようだ。
STAXのコーナーでは、エントリーからハイエンドまで、同社の主要モデルがずらりと並べられている。最近よく動いているのは「SR-007A」で、20万円程度という高額製品にもかかわらず、受注残を1ヶ月程度抱えているという。ほかには、SRS-4040Aの販売も好調のようだ。同社説明員は、「4万円前後の製品も用意しており、エレクトロスタティックは決して高価な製品ではない」と強調。より幅広いユーザーに同社製品の魅力を伝えていく考えだ。
SHUREは、イヤホンはヒビノ扱いのため、カートリッジやスリップマット「SM-SHURE」、またカートリッジキャリングケース「MCC」などを展示。アナログファンに製品を訴求していた。
(Phile-web編集部)
■MONSTER
MONSTERのiPod関連製品は、オンキヨーから完実電気に取り扱いが変更された。これに伴い、日本初登場製品を含む4機種が10月15日頃に発売される。
国内初登場となる製品は2機種。1機種は2.4GHz帯を用いたiPod用ワイヤレスシステムで、型番は「A IP WAB 100」。価格はオープンだが、12,800円前後での販売が予想される。iPodのドックコネクター部にワイヤレス送信機を差し込み、そこから送信された信号をベースステーションで受信。3.5mmステレオミニジャック-RCAのMONSER製ケーブルも付属するので、購入した段階で、ベースステーションからアンプへすぐに接続することが可能。本機により、iPodをリモコン代わりにして楽曲再生を行うことができる。
また、iPhone用のマイク付きヘッドホンアダプター「A IM HPHONE JK S」も新発売。価格はオープンだが2,940円前後での販売が予想される。3.5mmヘッドホンジャックを装備し、手持ちのヘッドホンを使用することができる。マイク部分に設けたボタンにより、音楽の再生や一時停止などのほか、電話の応答や切断などの操作が行える。iPhone 3G専用で、マイク部分にはクリップも設けられている。
これまでApple Storeでのみ販売されていた、iPod shuffleを直接装着するネックバンド型ヘッドホン「AI SH HPHONE」も市販を開始する。価格はオープンだが5,980円前後での販売が予想される。左耳のハウジング部に端子を備え、iPod shuffleの脱着が可能。折りたたみも行え、コンパクトに収納できる。
さらに、これまでオンキヨーが扱っていたモンスターケーブルのステレオミニ-RCAケーブル「A IC IP-7 JP」も販売を開始。価格はオープンだが3,780円前後での販売が予想される。優れたノイズ低減を誇るTwisted pair XLN技術を採用する。
■Etymotic Research
Etymotic Researchでは、8月に発売したBluetooth対応のカナル型イヤホン「etyBLU」や、ヘッドセットとイヤホンを融合させた「hf2」などのほか、今回初披露された新製品も展示している。
これまでの「er6」に相当するモデルが、年内に「hf5」という製品に切り替わる。市販モデルの本体色はブラックで、価格は19,800円程度を予定する。アイソレーションタイプのバランスド・アーマチュア・ドライバーを1基装備する。なお、某ショッピングサイトでの限定販売モデルとして、コバルトとルビーのカラーモデルも同じく年内に発売される見込み。
■FLYING MOLE
FLYING MOLEは、アクティブスピーカーシステム「MAS-3M」を披露。12月1日に発売予定で、価格は78,750円(1本・税込)完実電気ブースで試聴デモも行っている。
同社の製品らしく、小型のデジタルアンプを内蔵。トゥイーターとウーファーを別のアンプで駆動するバイアンプ構成とし、周波数帯域は45Hz〜20kHzと、2.8リットルという小型スピーカーには異例なほどの周波数特性を実現している。なお、本機に搭載したデジタルアンプは、同社の「CA-S3」のものをそのまま採用しているという。
ウーファーは80mmコーン型、トゥイーターは20mmのソフトドーム型。バスレフ型を採用する。スピーカー振動板の動きを正確に察知し、入力信号と同じ動きとなるよう補正をかける「MFBサーボスピーカーユニット」機能を搭載する。これを静電容量方式で実現することで、優れたリニアリティーを実現しているという。
外形寸法は110W×270H×169Dmmで、質量は3.6kg(1本)。入力はRCA端子を備える。なお、ボディには最大約7mm厚のアルミ無垢材を使用し、剛性と制振性を高めている。
■Electro Voice
PA機器で有名なElectro Voice(EV)は、一般家庭でも使用できる「EVID」シリーズを紹介。シーリングタイプの「EVID C4.2」「EVID C8.2」のほか、プロトタイプとしてインウォール型の「EVID FM4.2」も展示されていた。同シリーズには、上位機として「EVID FM6.2」というモデルも存在するという。
■SENNHEISER
SENNHEISERは、新製品の発表こそなかったものの、同社の主力ラインナップを大量に並べ、実際の音を確認できるよう工夫している。中でもイチ押しなのは、ノイズキャンセリングヘッドホンの最上位機種「PXC-450」で、ノイズガード2.0を採用することで、90%のノイズカットを実現した製品だ。NCヘッドホンでありながら完全密閉型を採用し、ハウジング部にはボリュームスイッチやトークスルースイッチなども備える。なお、本機の下位機種にあたる「PXC-350」も展示を行っている。
また、カナル型イヤホン「CX95」についても、同社説明員によると「2007年のモデルにもかかわらず、最近じわじわと売れてきている」という。コストパフォーマンスの高さが口コミなどで広がったからだろうか。また、オープンエア型の最上位ライン「HD650」「HD595」についても販売は好調とのこと。「650は自然な音調。595は音の方向性が異なり、カラッとした爽やかな音だ」という。
■その他
クリプトンは、今年発売した6口の電源ボックス「PB-200」(39,900円)や、ライントランスボックス「LT-10II」(48,300円)、さらに音場調整パネル「AP-R30」「AP-R15」などをメインに展示。もちろん、同社が得意とするオーディオボードや、スピーカーシステム“Vigore"も出展していた。新製品はなかったものの、「最近ではPB-200を中心に商品がよく動いている」とのことで、販売は好調なようだ。
STAXのコーナーでは、エントリーからハイエンドまで、同社の主要モデルがずらりと並べられている。最近よく動いているのは「SR-007A」で、20万円程度という高額製品にもかかわらず、受注残を1ヶ月程度抱えているという。ほかには、SRS-4040Aの販売も好調のようだ。同社説明員は、「4万円前後の製品も用意しており、エレクトロスタティックは決して高価な製品ではない」と強調。より幅広いユーザーに同社製品の魅力を伝えていく考えだ。
SHUREは、イヤホンはヒビノ扱いのため、カートリッジやスリップマット「SM-SHURE」、またカートリッジキャリングケース「MCC」などを展示。アナログファンに製品を訴求していた。
(Phile-web編集部)