サウンドファナティック部門はプロショップ「S:iz」が制覇

カスタムカーの祭典「ACG2009ワールドファイナル」が閉幕 - 大会は最高の盛り上がり

公開日 2009/10/21 10:43 ハイエンドカーオーディオ編集部
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オーディオカーやドレスアップカーなどのカスタムカーが一堂に会する国内最大級のイベント、(株)イース・コーポレーション主催の「ACG」2009ワールドファイナルが10月18日(日)、お台場のレインボータウンにて行われた。

ACGイメージキャラクター、木村亜梨沙さん

ACGは野外イベント。秋晴れのもと、245台のエントリーカーとデモカー、計全258台のカスタムカーが集まった

真っ青な空のもと、245台のエントリー車両とデモカーが並ぶさまはまさに壮観。イベントでは、音質や外観など各部門に沿った審査基準で競い合う。部門は、ラグジュアリー、一般、ワゴン・ミニバン、モーターサイクル、萌えビー、軽カー、インポート、コンパクト、シアタープロ、シアターアマ、ACGCプロ、ACGCアマ、サウンドファナティックプロ、サウンドファナティックアマ、dBエクストリーム、dBストリート、dBレディース、dBボーイズ、ショップデモカーと多岐にわたる。

ハイファイな音質で競うのは「サウンドファナティック部門」であった。この日、ハイエンドカーオーディオ誌は「雑誌社賞」を授与する雑誌のひとつとして参加しており、その審査のために朝からサウンドファナティック プロ部門にエントリーされた車両の音をひとつひとつ聴いてまわった。

愛知県岡崎市にあるプロショップ「ルロワ」がエントリーしていたトヨタ・サイノス。

外装に合わせた鮮やかな赤の内装が美しい


JL AUDIOのスピーカーとアンプを採用

ヘッドユニットはカロッツェリア、ケーブルはオーディオテクニカ


ルロワのセンスと技術力が光るラゲッジスペース

ラゲッジスペースの底面からアンプが透けて見られる。リモコンでアンプがスライドし、見る者の目を喜ばせる

どの車両もイース・コーポレーションが取り扱っているロックフォード・フォスゲートやJL AUDIO、ボストン・アコースティックス、MTXなどを使ってシステム構築されており、それらの持ち味を生かした音作りが魅力的であった。

カーオーディオのポータルwebサイト「Mycar-life」編集部がエントリーしたトヨタ・クラウン

カーボン加工が超クール!


Mycar-lifeの車両のインストールは東京車楽がインストールを行っている

Mycar-lifeカーのスピーカーはボストンのSPZを採用


パワーアンプにBEWITH A-110S'09をトゥイーター用に使用。ロックフォード T1000-4をブリッジでウーファーに接続している。調整にはビーウィズのAZ-2を用いた

カーオーディオはインストールする車両、使う機材、取り付けの手法、調整の仕方など非常に多くの要素によって、まったく違う音に仕上がるものである。自分が創り上げた世界で唯一のサウンドを、仲間同士で聴き合うことができるのも、車ならではだ。ACGのようなイベントで、参加者同士がお互いの音を聴き合い批評を交わし合いながら、親交を深めていく様子は見ていて爽快であった。

プロショップ「サウンドステーション・ファルコン」はホンダ・インサイドでエントリー

スピーカーはボストン・アコースティックス

部門は多岐にわたっており、プロフェッショナルだけでなくアマチュアクラスも多くあるため、家族連れで参加している人も多かった。音圧を楽しむ方々や、ドレスアップを好む方々など、表現力に富む方々が会場に多く集まっており、表彰式でも楽しいパフォーマンスがみられるなど、おおいに盛り上がった。

ファイルコンが採用したアンプはロックフォード。ヘッドユニットにはカロッツェリアX

モノトーンのレザー張りが目を引く

会場の一角に設営されたステージにて、ヒップホップ・グループRevival Stanceのライブやビンゴ大会などが行われる一方で、イース・コーポレーションの尾前社長と関口副社長が一台一台を着々と審査していった。試聴をし、評価を参加者ひとりひとりにしっかりと伝えていく様子から、イース・コーポレーションがこれまでカーオーディオの文化を真摯に育ててきたことが、非常に伝わってきた。

プロショップ「S:iz(エスイズ)」はBMW120iでエントリー

スピーカーはボストンSPZ60を採用


使用したアンプはJL Audio HD600/4を2台、HD750/1を1台

最後に行われた表彰式では、部門別に上位に入賞した方々に大きなトロフィーが贈られる。常連も新参もその頃にはすっかり「仲間」になっており、勝者も敗者もともに一イベントを楽しんだ充実感に満たされていたようであった。

オートバックス北越谷のエントリーしたトヨタのハリアー

フロントスピーカーはJL AudioのZR


F1のヘッドとプロセッサーにロックフォードのアンプを採用

ウーファーは6インチのもの


一台一台、音を聴くイース・コーポレーションの尾前社長

ジャッジには尾前社長と関口副社長のリスニング審査の他、周波数特性などの測定結果も加味される

なお、サウンドファナティック プロ部門入賞および、ハイエンドカーオーディオ誌雑誌社賞を獲得したのは次のとおり。

■サウンドファナティック プロ部門 入賞車両
1位 S:iz BMW 120i
2位 ルロワ トヨタ・サイノス
3位 サウンドステーション・ファルコン ホンダ・インサイト
4位 Mycar-life編集部 トヨタ・クラウン
5位 アールワイ ホンダ・レジェンド
6位 オートバックス北越谷 トヨタ・ハリアー

■ハイエンドカーオーディオ誌 雑誌社賞
オートバックス北越谷 トヨタ・ハリアー

試聴の後、Mycar-lifeの藤澤氏に評価を伝える尾前社長

続いて関口副社長より評価が。審査する側もされる側も非常に真摯なまなざしで語り合う瞬間である


サウンドファナティックプロクラス部門の発表はもっとも熱気を帯びていた

ACGは6月に関西で開催されたのを皮切りに半年にわたって計7回行われた。今回のファイナルでは「皆勤賞」の表彰も


イース・コーポレーションの尾前社長が最後にあいさつを。「お疲れ様。来年も楽しみましょう。ACGの仲間、最高!」

参加者には一台一台の評価が書きこまれたシートが最後に配られる。非常に丁寧に書きこまれていたのが印象的

なお、Mycar-lifeのWEBサイトには、Mycar-life編集部が今年のACG全7回すべてに挑戦してきた一連の経緯が連載されている。そちらもぜひお読みいただきたい。

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