自分色に染められるヘッドホン「CUSTOM」も
ティアック、ベイヤーのテスラドライバー搭載機初のオープン型「T90」を緊急展示
「春のヘッドホン祭2012」に出展したティアック(株)は、同社が取り扱うベイヤーダイナミックから、テスラドライバー搭載ヘッドホンのオープン型新製品「T90」を展示。カスタマイズできるヘッドホン「CUSTOM」も注目を集めた。
テスラドライバー搭載機初の完全開放型「T90」
ベイヤーダイナミックでは2009年に、「1テスラ(10,000ガウス)」オーバーの強力な磁束密度を持つテスラドライバーを搭載したセミオープン型のハイエンドヘッドホン「T1」を商品化(関連ニュース)。以降、ブランドの上級シリーズとして、テスラドライバーを搭載するヘッドホンのラインナップを拡充し続けてきたが、今回初めて完全オープン型のハウジングを搭載した「T90」が加わった。
本機は5月にドイツのミュンヘンで開催されたオーディオショウ「HighEnd 2012」で、同社が出展したブースに展示され話題を集めた(関連ニュース)。今回ティアックでは本機を急ぎ本国から取り寄せ、ヘッドホン祭の会場に緊急出展することに成功したという。同社はイベント会場で行った新製品説明会や、会場のブースにて本機の試聴展示を行い、大勢の来場者が行列をつくってそのサウンドを確かめていた。
「T90」の発売時期についてはまだ確定していないが、同社のスタッフによれば「今年の秋頃に発売したいと考えている」という。価格は5〜6万円の間で設定されそうだ。
本機も他のテスラ機と同様に40mm口径のテスラドライバーを搭載する。ドライバーは最大の磁力がエアギャップに集中するよう設計されており、これによって高音質でニュートラルなサウンドを実現したという。製造はドイツの工場で一機ずつハンドメイドで行われているという。
再生周波数帯域は5Hz〜40kHz、インピーダンスは250Ω。感度(SPL)は102dB(1mW/500Hz)、歪率は0.05%以下。最大入力は200mW。
ヘッドバンドとイヤーパッドはベルベットマイクロファイバー製。側圧は2.8N。
ケーブルは片出しタイプで、長さは3m。着脱交換には対応していない。ケーブルを除いた本体の質量は350gとなる。キャリングバッグとステレオ標準変換プラグが付属する。
ユーザーが自由にカスタマイズできるヘッドホン「CUSTOM」
テスラドライバーは搭載していないものの、外装の装飾や、音質もユーザーが自由にカスタマイズできるというユニークなヘッドホン「CUSTOM」も、本日発表されたベイヤーダイナミックの注目製品だ。
本機はベイヤーダイナミックのプロフェッショナル用ヘッドホン「DT 770 PRO」(製品情報)のドライバーをベースに、本機のために新規開発したドライバーを搭載。さらにホームオーディオでも快適なリスニングが楽しめるよう、インピーダンスを16Ωに設定。ブランドでは「ホーム・プライベートユースでも、プロクオリティのサウンドが楽しめるヘッドホン」としてアピールしている。
両方のイヤーカップのリア側に設けられた切り替えスイッチで、ハウジングのポジションを「密閉/セミオープン/オープン」の3パターンに切り換えながら、それぞれ異なる音質を楽しめる機能も本機のユニークな特長だ。密閉ポジションでの使用時には「アクティブノイズリダクション機能を搭載したヘッドホンに迫る、パッシブNR効果が得られる」と、ティアックのスタッフは説明する。
ケーブルは本体片出しタイプで、着脱できるので交換も楽しめる。
本体のルックスをユーザーの好みに合わせて色々と変更できる仕様も本機ならでは。本体はブラックを基調としたカラーリングだが、イヤーパッドやヘッドバンドのパーツを赤や茶色のものに変更するための「デザインキット」がリリースされる予定だという。
また、ハウジング表面に装着するカバーパーツも多数のイラストやデザインを使ったものが用意される予定。こういったカスタマイズ用パーツの販売形態やラインナップの展開について、本日時点では明らかにされなかったが、ティアックでは今後様々な方法を検討していくという。例えばハウジングカバーのデザインをWebサイトで公募して、限定パーツとして提供していくことなども視野に入れられているという。
KOSSのブランドからも参考出品多数
同じティアックが取り扱うブランドのKOSSからも、今年の夏以降に発売を予定しているヘッドホンやカナル型イヤホンの新製品が参考出展された。
「PORTA PRO KTC」は、人気シリーズのモデルにマイク付コントローラー「KTC(KOSS Touch Control)」を搭載したラインナップモデル。ハウジングはオープン型。1.2mのケーブルに、マイク付コントローラーが搭載された。発売時想定売価は8,000円前後が見込まれている。
「PRO DJ200」は、「PRO DJ100」の後継機として登場する新製品。ハウジングは密閉型で、iPhone対応のマイク付コントローラーを搭載したケーブルと、通常の2.4mカールコードの2本が付属してくる。発売時想定売価は13,000円前後。
「KEB30」はカジュアルな用途を想定したカナル型イヤホン。ブラック/ホワイト/シルバーの3色が揃う。発売時想定売価は3,000円前後。カナル型イヤホンはもう一種類「RUK20」が参考展示されていた。こちらはクレイジーカラーを含む4色のカラバリが揃う。発売時想定売価は2,000円前後。
TEACの単品オーディオ上位モデル「Reference501」シリーズ
TEACブランドからは単品オーディオシステム「Reference 501」シリーズの試作機が出展されていた。こちらは昨年末に発売された「Reference 01」シリーズ(関連レビュー)の上位に位置づけられるモデルとして開発が進められている。今日のイベント時点ではまだリスニングデモは実施されていなかった。同社スタッフによれば、今後発売までに外観や型番についても変更される可能性があるという。
今日紹介されていたのはCDプレーヤー、パワーアンプ、ヘッドホンアンプと192/24対応のUSB-DAC。CDプレーヤーはDSDファイルの再生にも対応を検討しているという。
試聴用として展示されていたのは「Reference 01」シリーズのブラックモデル(関連ニュース)。こちらの試聴コーナーも人気を集めていた。
テスラドライバー搭載機初の完全開放型「T90」
ベイヤーダイナミックでは2009年に、「1テスラ(10,000ガウス)」オーバーの強力な磁束密度を持つテスラドライバーを搭載したセミオープン型のハイエンドヘッドホン「T1」を商品化(関連ニュース)。以降、ブランドの上級シリーズとして、テスラドライバーを搭載するヘッドホンのラインナップを拡充し続けてきたが、今回初めて完全オープン型のハウジングを搭載した「T90」が加わった。
本機は5月にドイツのミュンヘンで開催されたオーディオショウ「HighEnd 2012」で、同社が出展したブースに展示され話題を集めた(関連ニュース)。今回ティアックでは本機を急ぎ本国から取り寄せ、ヘッドホン祭の会場に緊急出展することに成功したという。同社はイベント会場で行った新製品説明会や、会場のブースにて本機の試聴展示を行い、大勢の来場者が行列をつくってそのサウンドを確かめていた。
「T90」の発売時期についてはまだ確定していないが、同社のスタッフによれば「今年の秋頃に発売したいと考えている」という。価格は5〜6万円の間で設定されそうだ。
本機も他のテスラ機と同様に40mm口径のテスラドライバーを搭載する。ドライバーは最大の磁力がエアギャップに集中するよう設計されており、これによって高音質でニュートラルなサウンドを実現したという。製造はドイツの工場で一機ずつハンドメイドで行われているという。
再生周波数帯域は5Hz〜40kHz、インピーダンスは250Ω。感度(SPL)は102dB(1mW/500Hz)、歪率は0.05%以下。最大入力は200mW。
ヘッドバンドとイヤーパッドはベルベットマイクロファイバー製。側圧は2.8N。
ケーブルは片出しタイプで、長さは3m。着脱交換には対応していない。ケーブルを除いた本体の質量は350gとなる。キャリングバッグとステレオ標準変換プラグが付属する。
ユーザーが自由にカスタマイズできるヘッドホン「CUSTOM」
テスラドライバーは搭載していないものの、外装の装飾や、音質もユーザーが自由にカスタマイズできるというユニークなヘッドホン「CUSTOM」も、本日発表されたベイヤーダイナミックの注目製品だ。
本機はベイヤーダイナミックのプロフェッショナル用ヘッドホン「DT 770 PRO」(製品情報)のドライバーをベースに、本機のために新規開発したドライバーを搭載。さらにホームオーディオでも快適なリスニングが楽しめるよう、インピーダンスを16Ωに設定。ブランドでは「ホーム・プライベートユースでも、プロクオリティのサウンドが楽しめるヘッドホン」としてアピールしている。
両方のイヤーカップのリア側に設けられた切り替えスイッチで、ハウジングのポジションを「密閉/セミオープン/オープン」の3パターンに切り換えながら、それぞれ異なる音質を楽しめる機能も本機のユニークな特長だ。密閉ポジションでの使用時には「アクティブノイズリダクション機能を搭載したヘッドホンに迫る、パッシブNR効果が得られる」と、ティアックのスタッフは説明する。
ケーブルは本体片出しタイプで、着脱できるので交換も楽しめる。
本体のルックスをユーザーの好みに合わせて色々と変更できる仕様も本機ならでは。本体はブラックを基調としたカラーリングだが、イヤーパッドやヘッドバンドのパーツを赤や茶色のものに変更するための「デザインキット」がリリースされる予定だという。
また、ハウジング表面に装着するカバーパーツも多数のイラストやデザインを使ったものが用意される予定。こういったカスタマイズ用パーツの販売形態やラインナップの展開について、本日時点では明らかにされなかったが、ティアックでは今後様々な方法を検討していくという。例えばハウジングカバーのデザインをWebサイトで公募して、限定パーツとして提供していくことなども視野に入れられているという。
KOSSのブランドからも参考出品多数
同じティアックが取り扱うブランドのKOSSからも、今年の夏以降に発売を予定しているヘッドホンやカナル型イヤホンの新製品が参考出展された。
「PORTA PRO KTC」は、人気シリーズのモデルにマイク付コントローラー「KTC(KOSS Touch Control)」を搭載したラインナップモデル。ハウジングはオープン型。1.2mのケーブルに、マイク付コントローラーが搭載された。発売時想定売価は8,000円前後が見込まれている。
「PRO DJ200」は、「PRO DJ100」の後継機として登場する新製品。ハウジングは密閉型で、iPhone対応のマイク付コントローラーを搭載したケーブルと、通常の2.4mカールコードの2本が付属してくる。発売時想定売価は13,000円前後。
「KEB30」はカジュアルな用途を想定したカナル型イヤホン。ブラック/ホワイト/シルバーの3色が揃う。発売時想定売価は3,000円前後。カナル型イヤホンはもう一種類「RUK20」が参考展示されていた。こちらはクレイジーカラーを含む4色のカラバリが揃う。発売時想定売価は2,000円前後。
TEACの単品オーディオ上位モデル「Reference501」シリーズ
TEACブランドからは単品オーディオシステム「Reference 501」シリーズの試作機が出展されていた。こちらは昨年末に発売された「Reference 01」シリーズ(関連レビュー)の上位に位置づけられるモデルとして開発が進められている。今日のイベント時点ではまだリスニングデモは実施されていなかった。同社スタッフによれば、今後発売までに外観や型番についても変更される可能性があるという。
今日紹介されていたのはCDプレーヤー、パワーアンプ、ヘッドホンアンプと192/24対応のUSB-DAC。CDプレーヤーはDSDファイルの再生にも対応を検討しているという。
試聴用として展示されていたのは「Reference 01」シリーズのブラックモデル(関連ニュース)。こちらの試聴コーナーも人気を集めていた。
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