S/Nレベルを追求した新回路のフォノEQ

フィデリックス、フォノイコライザー「LEGGIERO」を発売

公開日 2015/01/06 13:50 analog編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(有)フィデリックスでは12月初旬より、S/Nレベルを追求した新回路によるディスクリート設計の新製品フォノイコライザー、LEGGIERO(レジェーロ)を発売した。価格は185,000円(税抜)。


フィデリックスから発売の、超高S/Nと多機能を追求したフォノイコライザーアンプ
アンプ部はオールFETのNFB型を採用。MC型カートリッジの入力抵抗は1,000MΩと330Ωの2段階、MM型カートリッジは47kΩ固定。イコライザーカーブは、50Hz以下の低域特性と2kHz以上の高域でそれぞれ5段階の切り換えが可能。RIAAのほかSP、NAB、AES、FFRR、旧RCA、COLUMBIAにも対応、全25種類を搭載する。

同社代表の中川 伸氏によると、「アナログ最盛期のMCヘッドアンプに比して、現在市場で販売されている多くの製品のノイズレベルが-142dBV程度と高くはないことに注視しました。そこで1976年に弊社が開発し、このジャンルにS/N競争を巻き起こした超ローノイズヘッドアンプ(LN-1、SN比-157dBV)の技術を投入し、-156dBVという値を実現させる新製品を開発しました。V-I-V方式の回路を搭載し、入力インピーダンスは1ギガΩでも発振しない安定設計なので、これによって鉄芯型MCカートリッジでも、空間再現性に優れる空芯型MCに近い再現を実現し、全段一定電流増幅なので電源は安定し、低音域の再現性にも優れます」とのこと。

本体リアパネル。電源は別筐体の外部電源より供給される

本体底面には入力インピーダンスの切り替え用ディップスイッチを装備

なお、この製品の試聴レポートについては『季刊analog 』誌の最新号、vol.46にて掲載しているので、ぜひともご覧いただきたい。

柴ア 功氏が試聴。MC型では想定外の高音質を聴かせてくれて、未体験の情報量と迫真音場が再現されたとのレポートだ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
新着記事を見る
  • ジャンルフォノイコライザー
  • ブランドFIDELIX
  • 型番LEGGIERO
  • 発売日2014年12月初旬
  • 価格185,000円(税抜)
【SPEC】●増幅:全段一定電流増幅 ●対応カートリッジ:MM/MC ●回路方式:V-I-V方式(電圧→電流→電圧変換) ●入力インピーダンス:1ギガΩ ●S/N比:-156dBV ●使用素子:貴重なHigh-gmのJFET ●EQカーブ:RIAA、SPを含め全25種類を搭載 ●入力:Lo MC、MM/Hi MC ●出力:RCA、XLR各1系統 ●外形寸法:150W×50H×250Dmm(突起部含まず) ●電源:AC100V 6W