全段3極管による無帰還アンプ構成を採用

フェーズメーション、300B管によるパラレル・シングル出力段採用のモノパワー「MA-2000」

公開日 2016/11/04 11:57 藤原義孝
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協同電子エンジニアリング(株)は、同社が展開するPhasemationブランドから、真空管式モノラルパワーアンプ「MA-2000」を12月中旬に発売する。価格は1,250,000円(税別)。

MA-2000

出力管にはPSVANE WE300Bを仕様。2本個別の専用固定バイアス電源によるシングル・純A級動作にすることで、300B本来の素性の良さを引き出したとする。出力はパラレル動作によって25Wを越える。また、電源オン時のタイマー制御(1分間)による電源供給とあわせ、高信頼性動作を実現したとする。

さらに出力管としても定評のある2A3を300Bのドライバーとしてトランス結合で使用し、スピーカー駆動の安定度を高めている。

無帰還アンプ構成を採用したことも特徴。12AX7SRPP・2A3・300Bによる全段3極管による無帰還アンプ回路構成とし、無帰還回路ならではの躍動感に溢れた音楽の再生能力を実現したとする。

電源部には、スウェーデン・ルンダール社製の出力トランスおよび段間トランスを採用。安定動作とスピーカー駆動の最適化を図っている。また、ドライバー段とパワー段にはそれぞれ独立した電源チョークトランスから電源を供給、入力信号増幅回路とスピーカー駆動回路との相互干渉を排除している。

高圧電源には原理的にスイッチングノイズの発生しない整流管5R4Gとチョークトランスによる整流回路を採用。ヒーターはすべての真空管に対し完全DC電源による直流点火で、徹底したローノイズ設計とした。

外観デザインとしては前面ガラスを採用。ダイマー動作中のスタンバイ時には赤、1分後の動作開始時には青色へと変化するLEDインジケーターを装備している。入出力端子にはFURUTECH社製端子を採用した。

定格出力は25W(THD:5%)、周波数特性は10Hz〜40kHz(+0、-3dB)、入力インピーダンスは47kΩ、利得は27dB、残留雑音は200μV以下(A-NET)、出力インピーダンスは4・8Ω、消費電力は160W。

外形寸法は270W×245H×D433mm、質量は20kg。電源ケーブルが付属する。

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  • ジャンルパワーアンプ
  • ブランドPHASEMATION
  • 型番MA-2000
  • 発売日2016年12月中旬
  • 価格1,250,000円(税抜)