“究極の力"の名を持つ逸品

年末・年始にじっくり飲みたいウイスキー(1)シーバスリーガル初のモルトウイスキー『アルティス』

公開日 2016/12/27 11:03 季刊analog編集部・樫出
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年末・年始には、音楽を楽しみながらじっくりとお酒を飲む機会もあるだろう。ここでは、最近発売となったこだわりのウイスキーを紹介したい。

ペルノ・リカール・ジャパン(株)が扱う銘スコッチウイスキー『シーバスリーガル』から、ブランド史上初となるブレンデッドモルトウイスキー『シーバスリーガル アルティス』が2016年11月より新発売となった。

『シーバスリーガル アルティス』 オープン価格(市場参考価格¥15,000・税抜・700ml・アルコール度数: 40度 )

『シーバスリーガル』の唯一無二のスタイルは、ブランド誕生から現在まで、5人のマスターブレンダーが人生を捧げ、伝統を守り続けてきたことによる。

世界初のラグジュアリーウイスキーとして『シーバスリーガル』ブランドを誕生させたチャールズ・ハワードをはじめ、アラン・ベイリー、チャールズ・ジュリアン、ジミー・ラング、そして、先頃、名誉マスターブレンダーに就任したコリン・スコット。この5世代にわたるマスターブレンダー達の献身と才能を祝し、彼らへのオマージュとしてつくられたのが『シーバスリーガル アルティス』である。

ボトルは、シャンパンゴールドと ローズゴールドを基調に、クラフトマンシップと優美さを現代的に表現したデザイン。ボトルキャップに施された5つのリングは5人のマスターブレンダーと5つのシングルモルトを象徴

ボトルの底には「5」を意味する「V」が刻まれている。さらにボトル1本 1本には、シリアルナンバーが付けられている

これはスコットランド・スペイサイド地方の名高い5つの蒸留所の貴重なシングルモルトを贅沢にブレンドして完成させたもの。ストラスアイラ蒸留所、ロングモーン蒸留所、トーモア蒸留所、アルタベーン蒸留所、ブレイヴァル蒸留所の5種類のモルトが極上のハーモニーを奏で、ゴールドに輝く色合い、芳醇なアロマ、複雑な味わいを生み出すことに成功。商品名のULTIS(アルティス)とは、英語の“ULTIMATE(究極)"と、ラテン語の“FORTIS(力)"を掛け合わせた造語 で“究極の力"を意味している。

『シーバスリーガル アルティス』は、ブレンデッドウイスキーではなく、スペイサイドにあるストラスアイラ蒸留所(写真)、ロングモーン蒸留所、トーモア蒸留所、アルタベーン蒸留所、ブレイヴァル蒸留所のモルトだけをブレンドしたモルトウイスキーである

この発売にあたり、11月15日にマスコミやバー関係者に向けた「CHIVAS REGAL ULTIS LAUNCH EVENT」というイベントが、アンダーズ東京 ルーフトップバーにて開催された。当日は、コリン・スコット氏と、ミクソロジストのマックス・ワーナー氏がゲストとして登場。「アルティス」にブレンドされる 5種類のシングルモルトのテイスティング、モルトの特徴を活かした5つのオリジナルカクテルのデモ、各カクテルに合わせたアンダーズ特製カナッペ5種類とのフードマッチングなどが行われた。

イベント会場には『シーバスリーガル』を支えてきた5人のマスターブレンダーと5種類のモルトも展示されていた

挨拶で登壇したコリン・スコット氏は「アルティスは、友人などが、成功した祝福の時にぜひ飲んでもらいたい」と語って、参加者と乾杯を行った。

挨拶を行い、乾杯を行う名誉チーフブレンダー、コリン・スコット氏

『アルティス』は上品な甘さの中にスパイシーさを感じられる深い味わいで、各蒸留所のモルトの特徴を感じさせてくれ、余韻が長く楽しめる仕上がりである。まさに伝統が培った説妙なブレンディング技術を象徴しており、その重なり合う味と香りは、余裕のある時にこそ音楽と一緒にじっくり楽しみたいモルトウイスキーの逸品といえるだろう。

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