真空管とレコードは特に人気
「上海インターナショナルオーディオショウ」レポート。日本ブランドにも注目集まる
中国・上海にて、「上海インターナショナルオーディオショウ」が8月25月〜27日の3日間にわたって開催された。
会場は中国・上海の各国際空港からほど近い、「上海富豪環球東亜酒店(Regal International East Asia Hotel)」。本イベントは、当社・音元出版と協力関係にあるオーディオ&ホームシアター誌『現代音響』の発行元 CHINA NATIONAL PUBLICATIONS IMPORT & EXPORT CORPOが主催するオーディオショウで、今回で第9回を迎える。
会場となったホテルのロビーには、オープン前から多くの来場者が詰めかけ、現地メディアら報道陣も集まった。音元出版のオーディオ編集部編集人・樫出浩雅も来賓としてオープニングセレモニーに参加した。
ショウは現地の輸入代理店ごとにブースが展開され、100を超えるブランドが出展。日本のブランドでは、ソニーやアキュフェーズ、エソテリック、ラックスマン、TAD、デノン、マランツなどが参加していた。
来場者の印象は、日本の「東京インターナショナルオーディオショウ」に訪れる方に近しいようだ。メーカーの担当者に話を聞くと、ハイエンドユーザーが多く、ソフトは特にレコードの人気が高いという。
実際、展示される製品にはアナログプレーヤーやフォノイコライザーなど、アナログ関連製品も多い。プレーヤーだけでなく、ユーテックリミテッドが中国で取り扱うIT Industryのトーンアーム「宙音(Sorane)」やExcel Soundのカートリッジ「華(Hana)」など、周辺機器やアクセサリーも非常に多い。アナログオーディオシステムの細部にまでこだわる点は日本と変わらない。
また、ハイエンドな真空管アンプも人気で、MELODY HIFIなど高信頼性の真空管を搭載する製品をラインナップするブランドが注目を集めていた。
会場では、日本のオーディオアクセサリーブランド、ゾノトーンもブースを構えていた。現地を訪れていたゾノトーンの前園社長は「上海では、オーディオアクセサリーの文化は日本ほど広まっていないが、ブースで実際にその効果を体験した方からは好評をいただいている。ハイエンドユーザーにも、コストパフォーマンスの良いケーブルをアピールしていきたい」と語った。
25日には音元出版の樫出と、カインラボラトリージャパンの社長、村上久昭氏によるトークイベントが実施された。樫出は日本のオーディオ事情について紹介。アナログの盛り上がりや、ネットオーディオのカテゴリーにおいてエントリーからハイエンドまで製品がラインナップされていること、デジタル音源のフォーマットの充実やそれに伴うオーディオ機器の発展と多様化などに言及した。
一方の村上氏は、50年前からオーディオに携わってきたというその長いキャリアから、日本におけるオーディオ文化の歴史として、ソニーやJBLなど中国でも知られるブランドがどのようにオーディオを広めてきたかについて触れた。
また、販売店および代理店としての目線から、ダイレクトショップの登場や若年層の音楽環境の変化が起きる日本のオーディオ市場がどのような局面にあるのかをスピーチ。中国のオーディオファンは、その内容に熱心に聴き入っていた。
3日間のイベントは盛況の内に幕を閉じた。来年も今回と同じ会場での開催が予定されており、ますます上海のオーディオ熱は高まりそうだ。
会場は中国・上海の各国際空港からほど近い、「上海富豪環球東亜酒店(Regal International East Asia Hotel)」。本イベントは、当社・音元出版と協力関係にあるオーディオ&ホームシアター誌『現代音響』の発行元 CHINA NATIONAL PUBLICATIONS IMPORT & EXPORT CORPOが主催するオーディオショウで、今回で第9回を迎える。
会場となったホテルのロビーには、オープン前から多くの来場者が詰めかけ、現地メディアら報道陣も集まった。音元出版のオーディオ編集部編集人・樫出浩雅も来賓としてオープニングセレモニーに参加した。
ショウは現地の輸入代理店ごとにブースが展開され、100を超えるブランドが出展。日本のブランドでは、ソニーやアキュフェーズ、エソテリック、ラックスマン、TAD、デノン、マランツなどが参加していた。
来場者の印象は、日本の「東京インターナショナルオーディオショウ」に訪れる方に近しいようだ。メーカーの担当者に話を聞くと、ハイエンドユーザーが多く、ソフトは特にレコードの人気が高いという。
実際、展示される製品にはアナログプレーヤーやフォノイコライザーなど、アナログ関連製品も多い。プレーヤーだけでなく、ユーテックリミテッドが中国で取り扱うIT Industryのトーンアーム「宙音(Sorane)」やExcel Soundのカートリッジ「華(Hana)」など、周辺機器やアクセサリーも非常に多い。アナログオーディオシステムの細部にまでこだわる点は日本と変わらない。
また、ハイエンドな真空管アンプも人気で、MELODY HIFIなど高信頼性の真空管を搭載する製品をラインナップするブランドが注目を集めていた。
会場では、日本のオーディオアクセサリーブランド、ゾノトーンもブースを構えていた。現地を訪れていたゾノトーンの前園社長は「上海では、オーディオアクセサリーの文化は日本ほど広まっていないが、ブースで実際にその効果を体験した方からは好評をいただいている。ハイエンドユーザーにも、コストパフォーマンスの良いケーブルをアピールしていきたい」と語った。
25日には音元出版の樫出と、カインラボラトリージャパンの社長、村上久昭氏によるトークイベントが実施された。樫出は日本のオーディオ事情について紹介。アナログの盛り上がりや、ネットオーディオのカテゴリーにおいてエントリーからハイエンドまで製品がラインナップされていること、デジタル音源のフォーマットの充実やそれに伴うオーディオ機器の発展と多様化などに言及した。
一方の村上氏は、50年前からオーディオに携わってきたというその長いキャリアから、日本におけるオーディオ文化の歴史として、ソニーやJBLなど中国でも知られるブランドがどのようにオーディオを広めてきたかについて触れた。
また、販売店および代理店としての目線から、ダイレクトショップの登場や若年層の音楽環境の変化が起きる日本のオーディオ市場がどのような局面にあるのかをスピーチ。中国のオーディオファンは、その内容に熱心に聴き入っていた。
3日間のイベントは盛況の内に幕を閉じた。来年も今回と同じ会場での開催が予定されており、ますます上海のオーディオ熱は高まりそうだ。
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