アナログ入力に限定したモデルも発売

Ayre、USB/ネットワーク再生機能を統合したプリメインアンプ「EX-8 Integrated Hub」

公開日 2018/09/19 19:37 編集部:成藤正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
アクシスは、米Ayre AcousticのDAC内蔵プリメインアンプ「EX-8 Integrated Hub」と、DAC部を省略したプリメインアンプ「EX-8 Integrated Amp」を9月から発売する。

「EX-8 Integrated Hub」 1,000,000円(税抜)
「EX-8 Integrated Amp」 780,000円(税抜)

「EX-8 Integrated Hub」は、片chあたり出力100Wのアンプセクションに、ESS Technologyの最新DAC「ES9038Q2M」と6系統のデジタル入力を搭載するDACセクションを組み合わせた“アナログ/デジタル統合アンプシステム”。同ブランドがフラグシップ製品で確立したアナログ回路技術やDACに関する知見を多数組み込んで設計されたとのこと。

「EX-8 Integrated Hub」

デジタル入力はUSB-B経由でのパソコン再生、UPnPによるネットワーク再生、Roon Readyなどに対応。TidalやDeezerなどのストリーミング再生にも対応するなど、現代のデジタルオーディオソースすべてに対応する柔軟性を実現したとする。

アンプセクションの出力回路は、フラグシップパワーアンプ「MX-R Twenty」の技術「ダブルダイヤモンド出力回路」を採用。初段/出力段ともにコンプリメンタリー・プッシュプル回路の2重構成としており、それをホット/コールドそれぞれに均等に組み込むことで完全バランス回路を形成。極めて高い電流駆動能力と高SN比、低歪率に加え、より強力な低域のパワーハンドリングと制動力、高いニュートラリティーとクリアネスを獲得したとしている。


フラグシップモデルにも使われた技術を回路に採用する
パワーサプライ回路にはこだわりのディスクリート・アナログ・リニア方式を採用し、特に電圧安定度が要求されるフロントエンドからドライバーまでの定電圧回路には「“AyreLock”ボルテージ・レギュレーター」を搭載。これはあたかもコンプリメンタリー・プッシュプル回路のごとく動作し、電流増大時にはプルアップ、減少時にはプルダウンを瞬時に行うことで適正電圧を能動的に保つという。同社はこの技術について、「音楽信号のダイナミクスがもたらす僅かな電流変動にも、より鋭敏に、より正確に機能する画期的な超安定化電源を実現した」としている。

また、出力ステージへのパワーサプライ素子には低損失かつ大容量の新デバイス、電源トランスにはEI型トランス、AC入力部には独自のRFIパワーフィルター「Ayre Conditioner」を搭載するなど、電源供給能力も充実。また、出力レベルをアンプ自身のゲインコントロールにより変化させることで、S/Nの悪化や周波数特性の劣化を防ぐ「VGT(高S/N可変ゲイン・テクノロジー)」も搭載する。

DACセクションには、ES9038Q2MとローノイズFPGAで動作する独自のミニマムフェーズデジタルフィルターを搭載。音のディテールとピュアリティー、極めて自然なインパルス応答を再現したとする。

アナログ入力端子はXLRバランス×1、RCAアンバランス×2。アナログ出力端子はXLRバランス×1、RCAアンバランス×1。ヘッドホン端子はバランス接続用の3.5mm×2と、アンバランス接続用の6.3mmステレオ標準を搭載。デジタル入力端子はイーサネット×1、USB Type B×1、AES/EBU×1、S/PDIF×1、TOSLINK×2。また、USB Type A ホストコネクター×2も搭載する。

対応フォーマットについては、USBがPCM 384kHz/24bit、DSD 5.6MHz(DoP)まで対応。イーサネットがPCM 192kHz/24bit、DSD 2.8MHzまで対応。AES/EBU、S/PDIF、TOSLINKがPCM 192kHz/24bit、DSD 5.6MHz(DoP)まで対応する。

「EX-8 Integrated Hub」背面

XLR/RCAの出力レベルは100W×2、ヘッドホン出力はバランス接続時で4Vrms、アンバランス接続時で2Vrms。消費電力はスタンバイ時60W、最大600W。

外形寸法は440W×100H×330Dmm、質量約11kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク