STAXやエソテリックも台湾市場で人気
【台湾ヘッドホンショウ】Lotooの「PAW Gold Touch2」も一足早く試聴/台湾ブランドなど日本未導入製品も紹介
台湾の台北市にて、11月23日(土)と24日(日)の2日間に掛けて開催された、台湾ポータブルオーディオフェア(Taiwan Portable Audio Fair、通称TPAF)。本稿では、日本未導入の製品なども含めていくつか気になったブランドや製品をレポートしよう。
台湾のオーディオブランドとして着実に世界にファンを増やしているeleven audio。独自のR-2R式DACを搭載する「K-DAC」や、ヘッドホンアンプ「Formula S」「Broadway」(国内未発売)のほか、Formula S専用強化電源「Powerman」(国内未発売)などを披露する。
ヘッドホンにABYSSの「Diana DZ」を組み合わせ、プレーヤーはLUMIN「D2」をトランスポートとして使用して試聴。肩肘はらないナチュラルかつ浸透力の高い音質で、ガヤガヤうるさめの会場でも音楽の世界にどっぷりハマらせてくれる。 YOASOBI「ハルジオン」の切れ味の良さもとっても魅力的。
もうひとつMOONの「681」を組み合わせたシステムでは、Formula S+Powermanで試聴。より深い音楽への没入感を聴かせてくれて、レディ・ガガなど洋楽ポップスもじっくりしっとり楽しめる。Powermanは、ABYSSと同じ会社が展開するケーブルブランドJPSとの共同開発モデルとなり、内部配線材などもJPS製品が活用されているという。
同じブースでは、STAXやHiFiMANのヘッドホンシステムも展示。STAXは静電型ヘッドホンのトップモデル「SR-X9000」を「SRM-T8000」と組み合わせ。台湾では、STAXは特に高価格帯製品の人気が高いそう。座ってじっくり音を楽しめるブースとなっており、1日中試聴待ちの列が途切れずに続いていた。
トップウイングが国内導入を発表しているLotooのDAP「Paw Gold Touch2」もいち早く試聴することができた。旭化成のフラグシップDACチップAK4491&AK4499を活用したモデルで、なにより手のひらに馴染みやすい丸みを帯びたデザインが好印象。
Nostalgia Audioというブランドのイヤホンで試したが、女性ボーカルの吐息のニュアンスがあまりにも繊細で、思わずじっくりと聴き入ってしまった。上原ひろみの早いパッセージへの追従力も高く、細部の解像感の高さがそのまま音楽的表現力のリッチさに繋がっていると感じられた。
Lotooの台湾代理店を担当する「Audiolinked」は、先述のNostalgia Audioのほか、DITAや日本のマス工房なども担当。Van Naysとも関係が深いようで、Van Nays製のLotoo「Mjölnir」専用ケースなども展示されていた。
日本でも一時展開されていた台湾のヘッドホンブランド・oBravo。独自のAMTドライバーが特徴で、イヤホン用に展開するAMT6は、6mm径と世界最小サイズを実現しているという。
フラグシップヘッドホンの「HAMT Signature」は、同社では最大サイズの40mmのAMTドライバーを搭載、低域はダイナミック方式のハイブリッドヘッドホン。まるでスピーカーで聴いているかのような自然な広がり感に溢れており、耳だけではなく身体全体で音楽を感じているような柔らかさが非常に印象的。
真空管アンプブランドARRIBAの「Jade HA1」もなかなか気になったプロダクト。本業はPCB基板や金属加工などのパーツ供給、OEM/ODM等で、台湾と中国に工場を持っている。自社ブランドとしてはあえて真空管にこだわった製品作りをおこなっているそう。
真四角のブラックの筐体と手前に取り付けられた大型の金色ボリュームノブ、見た目はソニーのDMP-Z1を想起する。12AT7と半導体のハイブリッド方式で、透明度の高いサウンド、音場の奥の奥まで見通せそうな明るさも印象的。見た目はもうちょっとかっこよく、と思うものの、シンプルな設計、強力な電源部と、アンプ設計の基本を重視した丁寧なサウンドと感じられた。
こちらも台湾ブランド「Naimu Audio」。真っ赤なフロントパネルが印象的で、ヘッドホンアンプ「SAPHA PREMIUM」などを展開している。
来年春に発売予定というハーフサイズのヘッドホンアンプの試作機「QTI」を試聴させてもらった。1万台湾ドル(約5万円弱)と比較的お求めやすい価格で、“真空管のような音を狙って”J-FETのトランジスタで構成。米津玄師の「馬と鹿」のウォームな雰囲気もナイスで、ヘッドホンアンプの入門としても良さそう。もうひとつリニアパワーサプライ「PAWA」も準備中で、こちらはフロントのスイッチで12V、15V、18Vときりかえできるものとなる。
その他いくつか気になるブランドを写真でもレポートしよう。
台湾のオーディオブランドとして着実に世界にファンを増やしているeleven audio。独自のR-2R式DACを搭載する「K-DAC」や、ヘッドホンアンプ「Formula S」「Broadway」(国内未発売)のほか、Formula S専用強化電源「Powerman」(国内未発売)などを披露する。
ヘッドホンにABYSSの「Diana DZ」を組み合わせ、プレーヤーはLUMIN「D2」をトランスポートとして使用して試聴。肩肘はらないナチュラルかつ浸透力の高い音質で、ガヤガヤうるさめの会場でも音楽の世界にどっぷりハマらせてくれる。 YOASOBI「ハルジオン」の切れ味の良さもとっても魅力的。
もうひとつMOONの「681」を組み合わせたシステムでは、Formula S+Powermanで試聴。より深い音楽への没入感を聴かせてくれて、レディ・ガガなど洋楽ポップスもじっくりしっとり楽しめる。Powermanは、ABYSSと同じ会社が展開するケーブルブランドJPSとの共同開発モデルとなり、内部配線材などもJPS製品が活用されているという。
同じブースでは、STAXやHiFiMANのヘッドホンシステムも展示。STAXは静電型ヘッドホンのトップモデル「SR-X9000」を「SRM-T8000」と組み合わせ。台湾では、STAXは特に高価格帯製品の人気が高いそう。座ってじっくり音を楽しめるブースとなっており、1日中試聴待ちの列が途切れずに続いていた。
トップウイングが国内導入を発表しているLotooのDAP「Paw Gold Touch2」もいち早く試聴することができた。旭化成のフラグシップDACチップAK4491&AK4499を活用したモデルで、なにより手のひらに馴染みやすい丸みを帯びたデザインが好印象。
Nostalgia Audioというブランドのイヤホンで試したが、女性ボーカルの吐息のニュアンスがあまりにも繊細で、思わずじっくりと聴き入ってしまった。上原ひろみの早いパッセージへの追従力も高く、細部の解像感の高さがそのまま音楽的表現力のリッチさに繋がっていると感じられた。
Lotooの台湾代理店を担当する「Audiolinked」は、先述のNostalgia Audioのほか、DITAや日本のマス工房なども担当。Van Naysとも関係が深いようで、Van Nays製のLotoo「Mjölnir」専用ケースなども展示されていた。
日本でも一時展開されていた台湾のヘッドホンブランド・oBravo。独自のAMTドライバーが特徴で、イヤホン用に展開するAMT6は、6mm径と世界最小サイズを実現しているという。
フラグシップヘッドホンの「HAMT Signature」は、同社では最大サイズの40mmのAMTドライバーを搭載、低域はダイナミック方式のハイブリッドヘッドホン。まるでスピーカーで聴いているかのような自然な広がり感に溢れており、耳だけではなく身体全体で音楽を感じているような柔らかさが非常に印象的。
真空管アンプブランドARRIBAの「Jade HA1」もなかなか気になったプロダクト。本業はPCB基板や金属加工などのパーツ供給、OEM/ODM等で、台湾と中国に工場を持っている。自社ブランドとしてはあえて真空管にこだわった製品作りをおこなっているそう。
真四角のブラックの筐体と手前に取り付けられた大型の金色ボリュームノブ、見た目はソニーのDMP-Z1を想起する。12AT7と半導体のハイブリッド方式で、透明度の高いサウンド、音場の奥の奥まで見通せそうな明るさも印象的。見た目はもうちょっとかっこよく、と思うものの、シンプルな設計、強力な電源部と、アンプ設計の基本を重視した丁寧なサウンドと感じられた。
こちらも台湾ブランド「Naimu Audio」。真っ赤なフロントパネルが印象的で、ヘッドホンアンプ「SAPHA PREMIUM」などを展開している。
来年春に発売予定というハーフサイズのヘッドホンアンプの試作機「QTI」を試聴させてもらった。1万台湾ドル(約5万円弱)と比較的お求めやすい価格で、“真空管のような音を狙って”J-FETのトランジスタで構成。米津玄師の「馬と鹿」のウォームな雰囲気もナイスで、ヘッドホンアンプの入門としても良さそう。もうひとつリニアパワーサプライ「PAWA」も準備中で、こちらはフロントのスイッチで12V、15V、18Vときりかえできるものとなる。
その他いくつか気になるブランドを写真でもレポートしよう。
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