<音展>各社ヘッドホンやコンポなど一斉試聴/歴史的音源を無料で聴けるウェブサービス
「オーディオ・ホームシアター展 2013(音展2013)」が、お台場の「TIME24」で開幕した。本稿では1階HALL2の出展情報をレポートする。
■注目試聴スタイルを各社製品とともに紹介 ー 協会テーマブース
HALL2に入ってすぐ左手にあるのが「協会テーマ」コーナーだ。こちらでは「ヘッドホン」「ヘッドホンアンプ」「ネットワークオーディオ」「ライフスタイルオーディオ」「PCオーディオ」というテーマをそれぞれ掲げて解説。各社製品の紹介も行っている。
気になるスタイルの製品をまとめてチェックするのにうってつけ。ぜひ覗いてみて沢山のモデルを聞き比べていただきたい。
■歴史的音盤アーカイブ推進協議会
歴史的音盤アーカイブ推進協議会のブースでは、SPレコード盤をデジタル音源化して保存するとともに、ウェブ上で試聴可能にするサービスを紹介している。
歴史的音盤アーカイブ推進協議会は、NHK、JASRAC、芸団協、日本伝統文化振興財団、映像産業振興機構、日本レコード協会で構成される団体。
このサービスは、国立国会図書館で提供されている。1900年初頭〜1950年頃までに国内で製造されたSP盤および金属原盤に収録された音楽・演説など約5万にのぼる音源を用意。クラシックや邦楽、国内外の民謡、唱歌、流行歌、童謡、落語などジャンルは多岐にわたる。坪内逍遙による「ヴェニスの商人」の朗読などの歴史的に貴重なものも。
基本的に利用は国立国会図書館、および全国の提携図書館の館内でのみ。著作権の切れた1,090タイトルは館外からもアクセスできる(リンクはこちら)。
音源はWAVで提供される。1940年代のチェロ独奏を試聴してみたが、予想以上に音がよく驚いた。興味のある方はぜひ試聴してみていただきたい。
■ファイナルオーディオデザインの新ヘッドホン登場
S'NEXTのブースでは、ファイナルオーディオデザイン初のヘッドホン「PANDORA HOPE VI」が公開されていた。今年春のヘッドホン祭でベールを脱いだ同モデル(関連ニュース)。11月初旬発売、税込価格63,000円となる。
φ50mmダイナミック型ドライバーの上に自社開発・製造のBAドライバーを乗せたハイブリッド型である点。ダイナミック型ドライバーとBAドライバーはネットワークレスで、メカニカルにつなげられている。
ケーブルは着脱式(ただし出展されている機体は最終品ではないため着脱不可)。別売りでプラグがφ6.3mmの延長ケーブルも用意される。
さらに、年内に上位機種の発売が予定されていることも明らかにされた。「PANDORA HOPE VI」がベースで、ドライバーユニットは同じだが、ハウジングの内部機構やボディの素材が異なるという。
■バッファローはオーディオ用NASの外部電源を参考出展
バッファローブースは先日発表したオーディオ用NAS「LS421D0402P」などをアピール。本機の外部電源や、オーディオ用LANケーブルも参考出展していた。発売時期や価格などは未定。
オーディオ用LANケーブルはカテゴリー7の製品で、外装をファブリックにし取り回し易くしたのが特徴とのことだ。
■ラトック、自作オーディオキットで広がる可能性を訴求
ラトックシステムは、先日発表した自作用PCオーディオキット「Audio kit」4製品(関連ニュース)や、バランス駆動型ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB01F」を展示。特に「REX-KEB01」はコンデンサーを変えて音の変化を図ったものを合計4種類用意し、聞き比べることができる。
いずれも自作の楽しさと、自分の工夫次第で音を良くできる醍醐味をアピールしている。
なお「REX-KEB01F」用のケーブルとして、MMCXコネクタ型の新モデル発売を予定していることも明らかになった。こちらもオヤイデ製で、発売は年内の予定とのことだった。
■コルグ、PHONONブランドとのコラボヘッドホン発売を予定
コルグブースではDSD対応ポータブルレコーダー「MR-2」やスタジオレコーダー「MR-2000S」を展示し、DSDの魅力をアピールしている。
また、オーディオブランド「PHONON」とコラボしたモニタリング用ヘッドホンを発売することも明らかにされた。こちらはレコーディングエンジニアの赤川新一さんが監修を手がけたもの。SMB-02をベースに、音質やカラーリングをかえたという。
■NTTエレクトロニクス/日本モレックス
NTTエレクトロニクスは、残響制御技術「HiFiREVERB(ハイファイリバーブ)」をアピールしている。
こちらは残響音と直接音を分離させ、残響音を独立してコントロールすることで、立体感のある音場を作り出せる技術。ヘッドホンやスピーカーに応用すると、広々とした自然な音場を実現するという。なおこの技術は日立マクセルが昨年3月に発表したワイヤレススピーカー「MXSP-HF5000」などに既に採用されている。
日本モレックスはS'NEXTのグループ会社で、コネクター等を開発・製造する会社。「HiFiREVERB」用のボードを開発した。従来のボードよりも小型化を実現したこと、遅延時間が短縮化されたこと、残響帯域が8kHzから12kHzまで拡大したことなどが特徴として挙げられる。
また日本モレックスはBAドライバーメーカーでもある。自社製BAドライバーを搭載した“Evaldi”ブランドのイヤホンが参考出展されていた。また、Digikey限定で販売中のイヤホンについてもアピールしていた。
■ブース写真レポート
■注目試聴スタイルを各社製品とともに紹介 ー 協会テーマブース
HALL2に入ってすぐ左手にあるのが「協会テーマ」コーナーだ。こちらでは「ヘッドホン」「ヘッドホンアンプ」「ネットワークオーディオ」「ライフスタイルオーディオ」「PCオーディオ」というテーマをそれぞれ掲げて解説。各社製品の紹介も行っている。
気になるスタイルの製品をまとめてチェックするのにうってつけ。ぜひ覗いてみて沢山のモデルを聞き比べていただきたい。
■歴史的音盤アーカイブ推進協議会
歴史的音盤アーカイブ推進協議会のブースでは、SPレコード盤をデジタル音源化して保存するとともに、ウェブ上で試聴可能にするサービスを紹介している。
歴史的音盤アーカイブ推進協議会は、NHK、JASRAC、芸団協、日本伝統文化振興財団、映像産業振興機構、日本レコード協会で構成される団体。
このサービスは、国立国会図書館で提供されている。1900年初頭〜1950年頃までに国内で製造されたSP盤および金属原盤に収録された音楽・演説など約5万にのぼる音源を用意。クラシックや邦楽、国内外の民謡、唱歌、流行歌、童謡、落語などジャンルは多岐にわたる。坪内逍遙による「ヴェニスの商人」の朗読などの歴史的に貴重なものも。
基本的に利用は国立国会図書館、および全国の提携図書館の館内でのみ。著作権の切れた1,090タイトルは館外からもアクセスできる(リンクはこちら)。
音源はWAVで提供される。1940年代のチェロ独奏を試聴してみたが、予想以上に音がよく驚いた。興味のある方はぜひ試聴してみていただきたい。
■ファイナルオーディオデザインの新ヘッドホン登場
S'NEXTのブースでは、ファイナルオーディオデザイン初のヘッドホン「PANDORA HOPE VI」が公開されていた。今年春のヘッドホン祭でベールを脱いだ同モデル(関連ニュース)。11月初旬発売、税込価格63,000円となる。
φ50mmダイナミック型ドライバーの上に自社開発・製造のBAドライバーを乗せたハイブリッド型である点。ダイナミック型ドライバーとBAドライバーはネットワークレスで、メカニカルにつなげられている。
ケーブルは着脱式(ただし出展されている機体は最終品ではないため着脱不可)。別売りでプラグがφ6.3mmの延長ケーブルも用意される。
さらに、年内に上位機種の発売が予定されていることも明らかにされた。「PANDORA HOPE VI」がベースで、ドライバーユニットは同じだが、ハウジングの内部機構やボディの素材が異なるという。
■バッファローはオーディオ用NASの外部電源を参考出展
バッファローブースは先日発表したオーディオ用NAS「LS421D0402P」などをアピール。本機の外部電源や、オーディオ用LANケーブルも参考出展していた。発売時期や価格などは未定。
オーディオ用LANケーブルはカテゴリー7の製品で、外装をファブリックにし取り回し易くしたのが特徴とのことだ。
■ラトック、自作オーディオキットで広がる可能性を訴求
ラトックシステムは、先日発表した自作用PCオーディオキット「Audio kit」4製品(関連ニュース)や、バランス駆動型ポータブルヘッドホンアンプ「REX-KEB01F」を展示。特に「REX-KEB01」はコンデンサーを変えて音の変化を図ったものを合計4種類用意し、聞き比べることができる。
いずれも自作の楽しさと、自分の工夫次第で音を良くできる醍醐味をアピールしている。
なお「REX-KEB01F」用のケーブルとして、MMCXコネクタ型の新モデル発売を予定していることも明らかになった。こちらもオヤイデ製で、発売は年内の予定とのことだった。
■コルグ、PHONONブランドとのコラボヘッドホン発売を予定
コルグブースではDSD対応ポータブルレコーダー「MR-2」やスタジオレコーダー「MR-2000S」を展示し、DSDの魅力をアピールしている。
また、オーディオブランド「PHONON」とコラボしたモニタリング用ヘッドホンを発売することも明らかにされた。こちらはレコーディングエンジニアの赤川新一さんが監修を手がけたもの。SMB-02をベースに、音質やカラーリングをかえたという。
■NTTエレクトロニクス/日本モレックス
NTTエレクトロニクスは、残響制御技術「HiFiREVERB(ハイファイリバーブ)」をアピールしている。
こちらは残響音と直接音を分離させ、残響音を独立してコントロールすることで、立体感のある音場を作り出せる技術。ヘッドホンやスピーカーに応用すると、広々とした自然な音場を実現するという。なおこの技術は日立マクセルが昨年3月に発表したワイヤレススピーカー「MXSP-HF5000」などに既に採用されている。
日本モレックスはS'NEXTのグループ会社で、コネクター等を開発・製造する会社。「HiFiREVERB」用のボードを開発した。従来のボードよりも小型化を実現したこと、遅延時間が短縮化されたこと、残響帯域が8kHzから12kHzまで拡大したことなどが特徴として挙げられる。
また日本モレックスはBAドライバーメーカーでもある。自社製BAドライバーを搭載した“Evaldi”ブランドのイヤホンが参考出展されていた。また、Digikey限定で販売中のイヤホンについてもアピールしていた。
■ブース写真レポート