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「明るい3D」で色彩感・精細感をチェック

話題の3Dアニメーション映画 ー 『アイス・エイジ3』『ブルー』をエプソン新“ドリーミオ”で見る

公開日 2011/11/29 10:23 レポート/林 正儀
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シーンひとつひとつの描き込みが見応えタップリの『アイス・エイジ 3』


作品の舞台にのめり込む林氏
人気アニメーションシリーズ『アイス・エイジ』のパート3には、最大・最強のダイナソーが登場する。映画の舞台は雪景色や氷河が続き、やもすると白一色で単調になりやすいのだが、本作では細かな色づかいやグラデーションが丁寧に表現され、エプソンの「EH-TW8000W」で視聴する3D映像は遠近もぐんと深く見ごたえタップリだ。

マンモスやサーベルタイガーなど、お馴染みのキャラにイタチのバッドも加わって、ミステリアスな恐竜ワールドでの大冒険が始まった。


キャラクターたちの細かな描き込みもぜひ3D映像で楽しみたい ※写真は2D版の場面カットになります
「チャプター3」は、ナマケモノのシドが地底でティラノサウルスの卵を発見するシーンだ。3Dでみると、卵の丸みや質感がリアルで精密に表現されているのがよくわかる。地底に反響するサラウンドも効果的だ。

恐竜たちはリアルで精密に表現されている。が、表情や動きがコミカルで愛嬌たっぷりだ ※写真は2D版の場面カットになります

前半のハイラトは「チャプター6」のティラノ・ママの登場シーンだろう。ズシン、ズシンと重低音が轟きわたり、映像もまずは“影”から先に迫ってくる演出もニクイ。スクリーンいっぱいに巨体が映し出される迫力は満点だ。下から上から斜めから、あらゆるアングルから描いてみせる手法がリアルさを引き立たせる。S/Nがよく上質なCG映像だ。

「チャプター7」の恐竜ワールドは、様々な恐竜の棲息する雄大な空間である。この場面、エプソンのプロジェクターでみる「明るい3D」映像の持つ遠近感は、ひときわ凄みを増す。霧が立ちこめ、滝や森など自然の風景の描き込みが情報量たっぷりで美しく、首長のプロントザウルスやステゴザウルス、空にはプテラノドンが飛びかっている様も3Dでリアルに表現する。氷河期の地底にこんな世界があったのかと、まるで自分がタイムスリップしてしまったかのような、ワクワクさせられるシーンだ。

大型恐竜たちが画面いっぱいに広がる迫力の映像も本作ならではの魅力 ※写真は2D版の場面カットになります

「チャプター16」の溶岩流をバックにしたプテラノドンとの空中戦や、「チャプター18」のヘビのような形相をした大恐竜・ルーディとの格闘など、見所がテンコ盛りのスピーディな展開で、最後まで一気にストーリーを楽しませてくれる作品だ。3D ブルーレイ・パックでは、本作が『ブルー』とセットで見られるなんて、まったく贅沢な限りだ、


やっぱり家族で楽しむ3Dホームシアターにはアニメーションが一番


3Dシアターはぜひサラウンドと一緒に楽しみたい
筆者も自宅で大画面と3Dプロジェクターによる「3Dシアター」を構築しているが、やはり3D映像を楽しむ際には、画面が明るいことと、3D独特のノイズが少なく、長時間の鑑賞を楽しんでも疲れないことが重要なポイントとだ感じていた。「明るい3D映像」を実現したつエプソンのドリーミオであれば、その点は安心だと言えるだろう。

今回視聴インプレッションをご紹介した『アイス・エイジ3』『ブルー』ともに、映像の鮮度が高く、陰影感や色彩表現ともに、非常に高いレベルにある作品だ。サラウンドトラックも実にハイクオリティで、ぜひ3D映像と一緒にその臨場感を堪能したい。「みんなで楽しむ3Dシアター」にぴったりのクリスマスムービーが誕生した。


レビュー:林 正儀
福岡県出身。工学院大学で電子工学を専攻。その後、電機メーカー勤務を経て、技術 系高校の教師というキャリアを持つ。現在、日本工学院専門学校の講師で、音響・ホー ムシアターの授業を受け持つ。教鞭をとっている経験から、初心者向けに難しい話題 をやさしく説明するテクニックには特に定評がある。

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