【特別企画】「ACP-2N」で調音を極める!
ヤマハ調音パネル「ACP-2N」で、Phile-web読者の自宅を音響改善!〜第二弾・8畳和室客間〜
ヤマハの最新調音パネル「ACP-2N」をファイル・ウェブ読者の自宅へ持ち込み、ヤマハの開発担当者とともに調音効果を検証する特別企画! 今回ACP-2Nを体験するモニターは、8畳の和室にオーディオ・シアタールームを構築している小幡寛さんだ。
普段はピアノトリオや女性ボーカルモノなどのジャズ、R&Bなどの音楽を好んで聴いているという小幡さん。自宅は戸建てで、その中の一室である8畳の和室にオーディオ・シアタールームを構築している。庭に通じる障子扉の前にスクリーンとフロントスピーカー、センタースピーカーを置き、リスニング位置の後方にある押し入れの中にプロジェクターやプレーヤー、アンプなどの機器を設置している。
現在の部屋の音質傾向としては、低音がブーミーに響きすぎていることが気になっているという。しかし、主に調音効果が不明であること・調音装置が高価であることなどから、ほとんど調音対策をしていないとのことだ。そこに「ACP-2N」を設置するとどんな風に聴こえ方が変わるのか、また「畳敷きの和室」という環境でどんな調音効果が生まれるのかに期待が掛かる。
【モニター情報】
・小幡 寛さん(45歳)
・住居形態:戸建て
・オーディオルーム環境:和室8畳/客間としても使用
・使用機器の構成:
スピーカー:フォステクス「GX250」
サブウーファー:ヤマハ「YST-SW1500」
アンプ:アキュフェーズ「E-460」
AVアンプ:デノン「AVC3808」
DVDプレーヤー:パイオニア「AX5-AVi」
ネットワークオーディオプレーヤー:マランツ「NA7004」
プロジェクター:ソニー「VPL-VW10HT」
BDプレーヤー:パナソニック「DMR-BW930」
スピーカーのグレードは上がったのに、なぜか音は悪くなってしまった
小幡さんは、上述の通り調音対策はほとんどしていないものの、オーディオを楽しむ際には、リスニング位置の後方にある襖の位置を中央にずらしたりして工夫をしているという。しかし「スピーカーの下に台を設置し、左右の壁とスピーカーの距離を何となく離してみたり、角度を変えてみたりもしたのですが、どういう状態にしたら良くなるのかわからない状態のままです」と、現状に満足がいっていない様子だ。
現在のシステム構成になったのは、今年の4月からだという。小幡さんは「フォステクスのGX250を導入しました。スピーカーのグレードを以前より上げたはずなのに、なぜか音は前の方が良かったように思うのが正直なところなのです」と語った。
具体的にどういったところが良くないと感じるかを訊ねると、「低域がよく出るようになり、前より迫力が増しました。しかしむしろブーミーな印象になって、アコースティックな音楽をかけると聴こえ方が悪くなってしまいました」と悩みを明かした。そして「スピーカーのグレードと部屋が合っていないのかな、とぼんやり考えていたのですが…」とコメントした。
まずは、ACP-2Nを設置せずに、これまで通りの状態で音楽を聴いてみることにする。小幡さんは女性ボーカルものを再生しながら「ボーカルの定位が定まらないのも気になっています」と語った。「ACP-2N」の開発者であるヤマハの本地由和氏は、小幡さんの話を聞いて頷きながら、部屋の響き方を確かめていく。
一通りの再生を終えたあと、「では最初に、パネルを2枚使ってみましょう」という本地氏の提案にならい、まずはACP-2Nを左右スピーカーの背後に1枚ずつ設置してみることにした。
本地氏はまず、これまで壁際にほとんどぴったり寄せられていた状態のスピーカーの設置位置を、10cmほど前にずらした。これについて本地氏は「再生時の音量を上げれば上げるほど低音の“モヤッ”とした感じが出てくると思いますが、実はスピーカーの位置が壁に近いほど、この低域の特性が出やすくなるのです。パネル設置スペースの確保と、ブーミーさを低減するためにスピーカーをずらしました」と説明した。ACP-2Nは脚を外し、背面の壁に立てかける形で設置した。
この状態で改めて音楽を再生してみる。次の瞬間、小幡さんの表情が変わった。
普段はピアノトリオや女性ボーカルモノなどのジャズ、R&Bなどの音楽を好んで聴いているという小幡さん。自宅は戸建てで、その中の一室である8畳の和室にオーディオ・シアタールームを構築している。庭に通じる障子扉の前にスクリーンとフロントスピーカー、センタースピーカーを置き、リスニング位置の後方にある押し入れの中にプロジェクターやプレーヤー、アンプなどの機器を設置している。
現在の部屋の音質傾向としては、低音がブーミーに響きすぎていることが気になっているという。しかし、主に調音効果が不明であること・調音装置が高価であることなどから、ほとんど調音対策をしていないとのことだ。そこに「ACP-2N」を設置するとどんな風に聴こえ方が変わるのか、また「畳敷きの和室」という環境でどんな調音効果が生まれるのかに期待が掛かる。
【モニター情報】
・小幡 寛さん(45歳)
・住居形態:戸建て
・オーディオルーム環境:和室8畳/客間としても使用
・使用機器の構成:
スピーカー:フォステクス「GX250」
サブウーファー:ヤマハ「YST-SW1500」
アンプ:アキュフェーズ「E-460」
AVアンプ:デノン「AVC3808」
DVDプレーヤー:パイオニア「AX5-AVi」
ネットワークオーディオプレーヤー:マランツ「NA7004」
プロジェクター:ソニー「VPL-VW10HT」
BDプレーヤー:パナソニック「DMR-BW930」
スピーカーのグレードは上がったのに、なぜか音は悪くなってしまった
小幡さんは、上述の通り調音対策はほとんどしていないものの、オーディオを楽しむ際には、リスニング位置の後方にある襖の位置を中央にずらしたりして工夫をしているという。しかし「スピーカーの下に台を設置し、左右の壁とスピーカーの距離を何となく離してみたり、角度を変えてみたりもしたのですが、どういう状態にしたら良くなるのかわからない状態のままです」と、現状に満足がいっていない様子だ。
現在のシステム構成になったのは、今年の4月からだという。小幡さんは「フォステクスのGX250を導入しました。スピーカーのグレードを以前より上げたはずなのに、なぜか音は前の方が良かったように思うのが正直なところなのです」と語った。
具体的にどういったところが良くないと感じるかを訊ねると、「低域がよく出るようになり、前より迫力が増しました。しかしむしろブーミーな印象になって、アコースティックな音楽をかけると聴こえ方が悪くなってしまいました」と悩みを明かした。そして「スピーカーのグレードと部屋が合っていないのかな、とぼんやり考えていたのですが…」とコメントした。
まずは、ACP-2Nを設置せずに、これまで通りの状態で音楽を聴いてみることにする。小幡さんは女性ボーカルものを再生しながら「ボーカルの定位が定まらないのも気になっています」と語った。「ACP-2N」の開発者であるヤマハの本地由和氏は、小幡さんの話を聞いて頷きながら、部屋の響き方を確かめていく。
一通りの再生を終えたあと、「では最初に、パネルを2枚使ってみましょう」という本地氏の提案にならい、まずはACP-2Nを左右スピーカーの背後に1枚ずつ設置してみることにした。
本地氏はまず、これまで壁際にほとんどぴったり寄せられていた状態のスピーカーの設置位置を、10cmほど前にずらした。これについて本地氏は「再生時の音量を上げれば上げるほど低音の“モヤッ”とした感じが出てくると思いますが、実はスピーカーの位置が壁に近いほど、この低域の特性が出やすくなるのです。パネル設置スペースの確保と、ブーミーさを低減するためにスピーカーをずらしました」と説明した。ACP-2Nは脚を外し、背面の壁に立てかける形で設置した。
この状態で改めて音楽を再生してみる。次の瞬間、小幡さんの表情が変わった。