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【特別企画】フラグシップ機「edition10」と徹底比較

ULTRASONEの開放型ヘッドホン最新モデル「edition12」を山之内正が聴く

公開日 2013/09/02 10:00 ファイル・ウェブ編集部
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ULTRASONE(ウルトラゾーン)の頂点に位置するeditionシリーズは、ドライバーやハウジングなどすべてのパーツのクオリティを妥協なく追い込んだプレミアム仕様のヘッドホンを揃えている。なかでも同シリーズ初の開放型として2010年に発売されたedition10(製品データベース)は、限界を感じさせないレンジの伸びと自然な音場再現など、同ブランドが目指すサウンドを具現化したフラグシップとして高い評価を獲得した。

ULTRASONE edition 10 ¥238,000(税込)

そのedition10直系の兄弟機として今夏登場したのがedition12(関連ニュース)である。なめらかな曲線を描くスリット形状など、イヤーカップの基本的なデザインは共通で、ドライバーの口径も40mmを踏襲。一方、音質に関わる本質的な変更も大胆に導入しており、振動板はプレーティング素材をチタニウムからゴールドに変更した。

ULTRASONE edition 12 ¥195,300(税込)

イヤーパッド素材はedition10のエチオピアン・シープスキンレザーではなく、マイクロベロアを採用しており、両機を見分ける際のポイントになる。さらにイヤーカップがマットクローム仕上げに変わっている点も音調に微妙な影響を与えるかもしれない。自然な音像定位を実現するS-Logic Plus、電磁波を低減するULEなど、ウルトラゾーンの独自技術はもちろん両機種共通だ。

edition10のハウジング部。イヤーパッドはエチオピアン・シープスキン

edition12のハウジング部。イヤーパッドはマイクロベロア

edition10、edition12どちらも家庭用モデルとして設計されており、長さ3mのしなやかなケーブルが付属する。本体の重さは282gに抑えられている。

また、ヘッドバンド形状の工夫と優れた重量バランスの効果か、実際にはその数字以上に軽く感じるし、装着時の圧迫感も気にならない。このあとで紹介する自然な音調との相乗効果もあり、数時間単位でじっくり聴くような用途にも無理なく使えるヘッドホンである。

edition10(左)とedition12(右)のヘッドバンド部。重量バランスの良さのおかげであろう、両モデルともに実際に装着すると実際の質量より軽く感じる

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